本文へ移動

地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の境界面(きょうかいめん)と温度(おんど)・密度(みつど)

カワウソ先生境界(きょうかい)に名前(なまえ)がついているのは、そこで地震波(じしんは)の伝(つた)わり方(かた)が急(きゅう)に変(か)わるから。名前(なまえ)は境界(きょうかい)の場所(ばしょ)の目印(めじるし)だよ。

30秒でつかむ

  1. 地殻(ちかく)(新しいタブで開きます)とマントルの境目(さかいめ)を**モホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん)**、マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)(深(ふか)さ約(やく)2900km)を**グーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)**、外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)(深(ふか)さ約(やく)5100km)を**レーマン不連続(ふれんぞく)面(めん)**という。
  2. 地球(ちきゅう)内部(ないぶ)は深(ふか)くなるほど温度(おんど)・密度(みつど)(新しいタブで開きます)・圧力(あつりょく)が高(たか)くなり、核(かく)の密度(みつど)は地殻(ちかく)の数倍(すうばい)、温度(おんど)は中心(ちゅうしん)付近(ふきん)で数千(すうせん)℃に達(たっ)すると考(かんが)えられている。
  3. 地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の熱源(ねつげん)の一(ひと)つとして、地殻(ちかく)やマントルに含(ふく)まれる**放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)(新しいタブで開きます)**の崩壊(ほうかい)で生(しょう)じる熱(ねつ)が考(かんが)えられている。

ChatGPT に解説してもらう(新しいタブで開きます)

詳しく

3つの不連続(ふれんぞく)面(めん)の名前(なまえ)と深(ふか)さ

地学(ちがく)基礎(きそ)では、地球(ちきゅう)内部(ないぶ)が地殻(ちかく)・マントル・外核(そとかく)・内核(ないかく)の4層(そう)に分(わ)かれることを学(まな)んだ。この4層(そう)の境目(さかいめ)には、それぞれ名前(なまえ)が付(つ)けられている。

地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)はモホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん)で、大陸(たいりく)では深(ふか)さ30〜60km程度(ていど)、海洋(かいよう)では5〜10km程度(ていど)と場所(ばしょ)によって厚(あつ)さが異(こと)なる。マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)はグーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)で、深(ふか)さはおよそ2900kmだ。

外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)はレーマン不連続(ふれんぞく)面(めん)で、深(ふか)さはおよそ5100kmになる。これらの境界(きょうかい)はいずれも、地震波(じしんは)の速度(そくど)が急(きゅう)に変化(へんか)する場所(ばしょ)として見(み)いだされた。

モホ面・グーテンベルク面・レーマン面の深さAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の温度(おんど)・密度(みつど)・圧力(あつりょく)

地球(ちきゅう)内部(ないぶ)は、深(ふか)くなるほど温度(おんど)・密度(みつど)・圧力(あつりょく)のいずれも高(たか)くなっていく。地表(ちひょう)付近(ふきん)では深(ふか)さ100mごとにおよそ3℃上(あ)がる地下増温率(ちかぞうおんりつ)が知(し)られているが、マントルの深(ふか)い部分(ぶぶん)ではこの増(ふ)え方(かた)はゆるやかになる。

密度(みつど)は、地殻(ちかく)の岩石(がんせき)でおよそ2.7〜3g/cm³、マントルのかんらん岩(がん)(新しいタブで開きます)でおよそ3.3〜5.7g/cm³、核(かく)になると鉄(てつ)・ニッケルが主成分(しゅせいぶん)となり、内核(ないかく)の中心(ちゅうしん)付近(ふきん)ではおよそ13g/cm³に達(たっ)すると見積(みつ)もられている。

核(かく)の温度(おんど)は、外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)付近(ふきん)でおよそ5000℃前後(ぜんご)、地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)付近(ふきん)ではおよそ6000℃に達(たっ)するとも推定(すいてい)されており、太陽(たいよう)の表面(ひょうめん)温度(おんど)に迫(せま)る値(あたい)だ。

深さとともに温度・密度・圧力は高くなるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の熱源(ねつげん)

地表(ちひょう)から出(で)ていく熱(ねつ)の量(りょう)を地殻熱流量(ちかくねつりゅうりょう)という。地球(ちきゅう)の表面(ひょうめん)全体(ぜんたい)でこの熱(ねつ)が常(つね)に放出(ほうしゅつ)されているが、その熱(ねつ)はどこから来(き)ているのだろうか。

熱源(ねつげん)の一(ひと)つとして考(かんが)えられているのが、地殻(ちかく)やマントルにわずかに含(ふく)まれるウランやカリウムなどの放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)が崩壊(ほうかい)するときに放出(ほうしゅつ)する熱(ねつ)だ。もう一(ひと)つは、地球(ちきゅう)が誕生(たんじょう)したときの名残(なごり)の熱(ねつ)(原始(げんし)熱(ねつ))である。

このように、地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の温度(おんど)・密度(みつど)・圧力(あつりょく)・構成(こうせい)物質(ぶっしつ)は、地震波(じしんは)の観測(かんそく)や岩石(がんせき)の実験(じっけん)、放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)の崩壊(ほうかい)熱(ねつ)の計算(けいさん)など、様々(さまざま)な手法(しゅほう)を組(く)み合(あ)わせて推定(すいてい)されている。

確認問題

問題 1 / 4地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/earth-interior-discontinuities-and-thermal-structure/?from=print#quiz

  1. 地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)を何(なん)というか。

    • ◯ レーマン不連続(ふれんぞく)面(めん)
    • ◯ グーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)
    • ◯ モホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん)
    • ◯ シャドーゾーン

    正解:モホロビチッチ不連続面
    地殻(ちかく)(新しいタブで開きます)とマントルの境目(さかいめ)はモホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん)と呼(よ)ばれる。

  2. マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)であるグーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)の深(ふか)さはおよそどれくらいか。

    • ◯ およそ2900km
    • ◯ およそ6370km
    • ◯ およそ100km
    • ◯ およそ900km

    正解:およそ2900km
    マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)であるグーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)の深(ふか)さはおよそ2900kmである。

  3. 外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)を何(なん)というか。

    • ◯ レーマン不連続(ふれんぞく)面(めん)
    • ◯ 磁気圏(じきけん)の境界(きょうかい)
    • ◯ グーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん)
    • ◯ モホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん)

    正解:レーマン不連続面
    外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)はレーマン不連続(ふれんぞく)面(めん)と呼(よ)ばれ、深(ふか)さはおよそ5100kmである。

  4. 地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の熱源(ねつげん)の一(ひと)つとして考(かんが)えられているものは何(なに)か。

    • ◯ 太陽光(たいようこう)が地球(ちきゅう)の中心(ちゅうしん)まで届(とど)くことで生(しょう)じる熱(ねつ)
    • ◯ 放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)の崩壊(ほうかい)で生(しょう)じる熱(ねつ)
    • ◯ 海水(かいすい)の摩擦(まさつ)で生(しょう)じる熱(ねつ)
    • ◯ 大気(たいき)の対流(たいりゅう)で生(しょう)じる熱(ねつ)

    正解:放射性同位体の崩壊で生じる熱
    地殻(ちかく)やマントルにわずかに含(ふく)まれる放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)(新しいタブで開きます)が崩壊(ほうかい)するときに放出(ほうしゅつ)する熱(ねつ)が、地球(ちきゅう)内部(ないぶ)の熱源(ねつげん)の一(ひと)つと考(かんが)えられている。

単元のポイント

  • モホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん) 地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)。大陸(たいりく)で深(ふか)さ30〜60km程度(ていど)、海洋(かいよう)で5〜10km程度(ていど)と場所(ばしょ)により異(こと)なる
  • グーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん) マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)。深(ふか)さおよそ2900km
  • レーマン不連続(ふれんぞく)面(めん) 外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)。深(ふか)さおよそ5100km
  • 地下増温率(ちかぞうおんりつ)と地殻熱流量(ちかくねつりゅうりょう) 浅(あさ)部(ぶ)では深(ふか)さ100mごとに約(やく)3℃上昇(じょうしょう)する。熱源(ねつげん)の一(ひと)つは放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)の崩壊(ほうかい)熱(ねつ)

出典・クレジット

  • 単元の構成:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(新しいタブで開きます)(政府標準利用規約 2.0)
  • 学習指導要領の該当箇所:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編 地学 (1)地球の概観 ア(ア)地球の形状・(イ)地球の内部(新しいタブで開きます)(解説p.162〜165。(1)地球の概観は(ア)地球の形状(㋐地球の形と重力:地球楕円体と地球表面における重力の資料から地球の形状と重力との関係を理解させる。内容の取扱いでジオイドと重力異常にも触れることを明記。㋑地球の磁気:地磁気の特徴とその働きを理解させ、内容の取扱いで地磁気の三要素及び磁気圏と太陽風との関連、地磁気の原因と古地磁気にも触れることを明記)と(イ)地球の内部(㋐地球の内部構造:地震波の伝わり方の資料から地球内部の構造を理解させる。内容の取扱いで走時曲線を扱い、地震波トモグラフィーにも触れることを明記。㋑地球内部の状態と物質:地球内部の温度・密度・圧力・構成物質の組成を理解させる。内容の取扱いでアイソスタシーも扱うこと、放射性同位体の崩壊など地球内部の熱源にも触れることを明記)で構成される。本単元では、㋐地球の形と重力を「地球楕円体と偏平率」(偏平率の計算)と「ジオイドと重力異常」の2ページに、㋑地球の磁気を「地磁気の三要素と磁気圏」と「古地磁気」の2ページに、㋐地球の内部構造を「走時曲線とシャドーゾーン」1ページに、㋑地球内部の状態と物質を「地球内部の境界面と温度・密度」と「アイソスタシー」の2ページに分けて扱い、計7ページとした。既存の高校「地学基礎」(1)地球のすがた ア(ア)惑星としての地球の、地球の大きさの測り方(measuring-the-size-of-the-earth)・地球の形(shape-of-the-earth:赤道半径約6378km・極半径約6357km・偏平率およそ298分の1・回転楕円体という定性的な説明まで)・地球内部の層構造(internal-structure-of-the-earth:地殻・マントル・外核・内核の区分とP波・S波で状態がわかること)・地球をつくる物質(materials-of-the-earth:岩石の密度の違い)、および中学理科「地震の波」(earthquake-waves:P波・S波・初期微動継続時間)で、地球が厳密には球でないこと、4層の区分、地震波で内部の状態がわかることは既に扱っているため、本単元ではそれより1段深く、偏平率を実際の数値で計算すること、ジオイドと重力異常(重力の正規値・地下構造の推定)、アイソスタシー(リソスフェアとアセノスフェアの浮力と重力のつり合い、スカンジナビア半島の隆起)、走時曲線の折れ曲がりとモホ面の深さの推定・P波とS波のシャドーゾーンが生じる理由、モホロビチッチ不連続面・グーテンベルク不連続面・レーマン不連続面という3つの境界面の名称と深さ・地下増温率と地殻熱流量・熱源としての放射性同位体の崩壊、地磁気の偏角・伏角・全磁力の三要素と磁気圏が太陽風と関連すること、地磁気の原因(外核の運動)と古地磁気・地磁気の逆転に絞って扱う。)
  • 事実データ:Wikidata の項目 Q194259(新しいタブで開きます)(CC0)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編」地学 (1)地球の概観 ア(イ)地球の内部 ㋑地球内部の状態と物質 p.164〜165(新しいタブで開きます)
  • コトバンク「モホロビチッチ不連続面」(新しいタブで開きます)
  • コトバンク「グーテンベルク不連続面」(新しいタブで開きます)
  • 本文:Manazoo 編集部
  • 図(地殻とマントル・マントルと外核・外核と内核の境目にモホロビチッチ・グーテンベルク・レーマン不連続面の名前がついた図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 図(深さが増すほど地球内部の温度と密度がともに大きくなっていく様子を示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 最終確認日:

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

間違いを知らせる
問題を解く
単元のポイント
  • モホロビチッチ不連続(ふれんぞく)面(めん) 地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)。大陸(たいりく)で深(ふか)さ30〜60km程度(ていど)、海洋(かいよう)で5〜10km程度(ていど)と場所(ばしょ)により異(こと)なる
  • グーテンベルク不連続(ふれんぞく)面(めん) マントルと外核(そとかく)の境目(さかいめ)。深(ふか)さおよそ2900km
  • レーマン不連続(ふれんぞく)面(めん) 外核(そとかく)と内核(ないかく)の境目(さかいめ)。深(ふか)さおよそ5100km
  • 地下増温率(ちかぞうおんりつ)と地殻熱流量(ちかくねつりゅうりょう) 浅(あさ)部(ぶ)では深(ふか)さ100mごとに約(やく)3℃上昇(じょうしょう)する。熱源(ねつげん)の一(ひと)つは放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)の崩壊(ほうかい)熱(ねつ)