
電磁波の発生と性質・利用
カンガルー先生音と違って、電磁波は物質(空気や水)が無くても伝わる。変化する電場が磁場を生み、変化する磁場が電場を生む、その連鎖が空間を伝わっていくからだよ。
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- LC回路の電気振動(新しいタブで開きます)のように電流や電圧が周期(新しいタブで開きます)的に変化すると、変化する電場と磁場が互いに生み出し合いながら空間を伝わる**電磁波**が発生(新しいタブで開きます)する。ドイツの物理学者ヘルツの実験で確かめられた。
- 電磁波は、電場と磁場が進む方向に対して垂直に振動する横波(新しいタブで開きます)で、真空中をすべて同じ速さc(光速(新しいタブで開きます))で伝わる。波の基本式c=fλが成り立つ。
- 電波や赤外線のように波長が長いものから、目に見える可視光線を経て、紫外線・X線・γ線(新しいタブで開きます)のように短いものまであり、波長で利用のされ方が異なる。
詳しく
電磁波の発生と伝わり方
前のページで見たLC回路の電気振動のように、電流や電圧が周期的に変化すると、その周りに周期的に変化する電場と磁場が生まれる。変化する磁場は新しい電場を生み、変化する電場は新しい磁場を生む。この連鎖が空間を次々に伝わっていく現象が電磁波で、物質(空気や水)が無い真空中でも伝わる点が音などの波と大きく異なる。1888年、ドイツの物理学者ヘルツが放電(新しいタブで開きます)の実験でこれを実際に発生させ、確かめた。
電磁波は、電場と磁場が、波が進む方向に対して垂直な方向に振動する横波である。電場と磁場はさらに互いに垂直な方向を向きながら、同じ位相(新しいタブで開きます)で振動する点も特徴だ。
真空中では、波長や振動数がどんなに違っても、すべての電磁波が同じ速さm/sで伝わる。波の基本式(は振動数、は波長)がここでも成り立つので、振動数が高いほど波長は短くなる。
例題:波長・振動数の計算と、電磁波が届く時間
例題1:波長6.0×10⁻⁷m(600nm)の可視光の振動数はいくらか。5.0×10¹⁴Hz。
例題2:振動数1.5×10⁸Hz(150MHz)の電波の波長はいくらか。2.0m。
例題3:太陽から地球までの距離は1.5×10¹¹mである。太陽からの電磁波(光)が地球に届くまでの時間はいくらか。500s(約8.3分)。
なぜ波長によって利用のされ方が違うのか
電磁波は、波長が長い電波や赤外線から、目に見える可視光線を経て、波長が短い紫外線・X線・γ線まで分類される。波長が長い電波は、建物など障害物の背後にも回り込みやすく、遠くまで情報を伝える通信(ラジオ・テレビ・無線LAN・衛星測位など)に使われる。波長が短い電磁波ほど直進性が高く、物を通り抜ける力が強くなる。
可視光線は人の目で感じられる波長の範囲、赤外線は物を温める熱放射(赤外線ヒーター・暗視カメラ)、紫外線は殺菌や蛍光、X線は物質を通り抜ける性質を活かした医療検査の主役だ。波長が短いほど、電磁波が運ぶエネルギーも大きくなる。
電磁波は、音のような空気の振動と違って真空中でも伝わるため、人工衛星との通信や太陽からの光のように、何もない宇宙空間を越えて情報やエネルギーを運ぶことができる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/electromagnetic-wave-generation-and-properties/?from=print#quiz
波長5.0×10⁻⁷m(500nm)の可視光の振動数は何Hzか。真空中の光の速さを3.0×10⁸m/sとする。
答え:____________
正解:6.0×10¹⁴Hz
f=c/λ=3.0×10⁸/(5.0×10⁻⁷)=6.0×10¹⁴Hz。振動数1.0×10⁸Hz(100MHz)の電波の、真空中での波長は何mか。真空中の光の速さを3.0×10⁸m/sとする。
答え:____________
正解:3.0m
λ=c/f=3.0×10⁸/(1.0×10⁸)=3.0m。波長の長い方から短い方へ、正しい順序で並んでいるものはどれか。
- ◯ 紫外線→可視光→赤外線→電波
- ◯ 可視光→電波→紫外線→赤外線
- ◯ 赤外線→電波→紫外線→可視光
- ◯ 電波→赤外線→可視光→紫外線
正解:電波→赤外線→可視光→紫外線
波長(新しいタブで開きます)の長い方から、電波→赤外線→可視光→紫外線の順に並ぶ(さらに短いX線・γ線(新しいタブで開きます)が続く)。電磁波の性質として正しいものはどれか。
- ◯ 真空中は伝わらず、空気中だけを伝わる縦波である
- ◯ 振動数が変わると真空中の速さも変わる
- ◯ 真空中を伝わる横波で、エネルギーや情報を運ぶ
- ◯ 磁場の変化だけで発生し、電場は関係しない
正解:真空中を伝わる横波で、エネルギーや情報を運ぶ
電磁波は真空中を伝わる横波(新しいタブで開きます)で、エネルギーや情報を運ぶことができる。
単元のポイント
- 電磁波 電場と磁場が周期的に変化して空間を伝わる横波。真空中でも伝わる
- 電磁波の速さ 真空中ではすべてc=3.0×10⁸m/sで一定。c=fλが成り立つ
- 波長による分類 電波・赤外線(波長が長い)→可視光線→紫外線・X線・γ線(波長が短い)の順