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電磁波(でんじは)の発生(はっせい)と性質(せいしつ)・利用(りよう)

カンガルー先生音(おと)と違(ちが)って、電磁波(でんじは)は物質(ぶっしつ)(空気(くうき)や水(みず))が無(な)くても伝(つた)わる。変化(へんか)する電場(でんば)が磁場(じば)を生(う)み、変化(へんか)する磁場(じば)が電場(でんば)を生(う)む、その連鎖(れんさ)が空間(くうかん)を伝(つた)わっていくからだよ。

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  1. LC回路(かいろ)の電気(でんき)振動(しんどう)(新しいタブで開きます)のように電流(でんりゅう)や電圧(でんあつ)が周期(しゅうき)(新しいタブで開きます)的(てき)に変化(へんか)すると、変化(へんか)する電場(でんば)と磁場(じば)が互(たが)いに生(う)み出(だ)し合(あ)いながら空間(くうかん)を伝(つた)わる**電磁波(でんじは)**が発生(はっせい)(新しいタブで開きます)する。ドイツの物理学(ぶつりがく)者(しゃ)ヘルツの実験(じっけん)で確(たし)かめられた。
  2. 電磁波(でんじは)は、電場(でんば)と磁場(じば)が進(すす)む方向(ほうこう)に対(たい)して垂直(すいちょく)に振動(しんどう)する横波(よこなみ)(新しいタブで開きます)で、真空中(しんくうちゅう)をすべて同(おな)じ速(はや)さc(光速(こうそく)(新しいタブで開きます))で伝(つた)わる。波(なみ)の基本(きほん)式(しき)c=fλが成(な)り立(た)つ。
  3. 電波(でんぱ)や赤外線(せきがいせん)のように波長(はちょう)が長(なが)いものから、目(め)に見(み)える可視光(かしこう)線(せん)を経(へ)て、紫外線(しがいせん)・X線(せん)・γ線(ガンマせん)(新しいタブで開きます)のように短(みじか)いものまであり、波長(はちょう)で利用(りよう)のされ方(かた)が異(こと)なる。

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詳しく

電磁波(でんじは)の発生(はっせい)と伝(つた)わり方(かた)

前(まえ)のページで見(み)たLC回路(かいろ)の電気(でんき)振動(しんどう)のように、電流(でんりゅう)や電圧(でんあつ)が周期(しゅうき)的(てき)に変化(へんか)すると、その周(まわ)りに周期(しゅうき)的(てき)に変化(へんか)する電場(でんば)と磁場(じば)が生(う)まれる。変化(へんか)する磁場(じば)は新(あたら)しい電場(でんば)を生(う)み、変化(へんか)する電場(でんば)は新(あたら)しい磁場(じば)を生(う)む。この連鎖(れんさ)が空間(くうかん)を次々(つぎつぎ)に伝(つた)わっていく現象(げんしょう)が電磁波(でんじは)で、物質(ぶっしつ)(空気(くうき)や水(みず))が無(な)い真空中(しんくうちゅう)でも伝(つた)わる点(てん)が音(おと)などの波(なみ)と大(おお)きく異(こと)なる。1888年(ねん)、ドイツの物理学(ぶつりがく)者(しゃ)ヘルツが放電(ほうでん)(新しいタブで開きます)の実験(じっけん)でこれを実際(じっさい)に発生(はっせい)させ、確(たし)かめた。

電磁波(でんじは)は、電場(でんば)と磁場(じば)が、波(なみ)が進(すす)む方向(ほうこう)に対(たい)して垂直(すいちょく)な方向(ほうこう)に振動(しんどう)する横波(よこなみ)である。電場(でんば)と磁場(じば)はさらに互(たが)いに垂直(すいちょく)な方向(ほうこう)を向(む)きながら、同(おな)じ位相(いそう)(新しいタブで開きます)で振動(しんどう)する点(てん)も特徴(とくちょう)だ。

真空中(しんくうちゅう)では、波長(はちょう)や振動数(しんどうすう)がどんなに違(ちが)っても、すべての電磁波(でんじは)が同(おな)じ速(はや)さc=3.0×108c=3.0\times10^8m/sで伝(つた)わる。波(なみ)の基本(きほん)式(しき)c=fλc=f\lambda(ffは振動数(しんどうすう)、λ\lambdaは波長(はちょう))がここでも成(な)り立(た)つので、振動数(しんどうすう)が高(たか)いほど波長(はちょう)は短(みじか)くなる。

電場と磁場が垂直に振動する電磁波(横波)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):波長(はちょう)・振動数(しんどうすう)の計算(けいさん)と、電磁波(でんじは)が届(とど)く時間(じかん)

例題(れいだい)1:波長(はちょう)6.0×10⁻⁷m(600nm)の可視光(かしこう)の振動数(しんどうすう)はいくらか。f=cλ=3.0×1086.0×10−7=f=\dfrac{c}{\lambda}=\dfrac{3.0\times10^8}{6.0\times10^{-7}}=5.0×10¹⁴Hz。

例題(れいだい)2:振動数(しんどうすう)1.5×10⁸Hz(150MHz)の電波(でんぱ)の波長(はちょう)はいくらか。λ=cf=3.0×1081.5×108=\lambda=\dfrac{c}{f}=\dfrac{3.0\times10^8}{1.5\times10^8}=2.0m。

例題(れいだい)3:太陽(たいよう)から地球(ちきゅう)までの距離(きょり)は1.5×10¹¹mである。太陽(たいよう)からの電磁波(でんじは)(光(ひかり))が地球(ちきゅう)に届(とど)くまでの時間(じかん)はいくらか。t=dc=1.5×10113.0×108=t=\dfrac{d}{c}=\dfrac{1.5\times10^{11}}{3.0\times10^8}=500s(約(やく)8.3分(ふん))。

なぜ波長(はちょう)によって利用(りよう)のされ方(かた)が違(ちが)うのか

電磁波(でんじは)は、波長(はちょう)が長(なが)い電波(でんぱ)や赤外線(せきがいせん)から、目(め)に見(み)える可視光(かしこう)線(せん)を経(へ)て、波長(はちょう)が短(みじか)い紫外線(しがいせん)・X線(せん)・γ線(ガンマせん)まで分類(ぶんるい)される。波長(はちょう)が長(なが)い電波(でんぱ)は、建物(たてもの)など障害物(しょうがいぶつ)の背後(はいご)にも回(まわ)り込(こ)みやすく、遠(とお)くまで情報(じょうほう)を伝(つた)える通信(つうしん)(ラジオ・テレビ・無線(むせん)LAN・衛星(えいせい)測位(そくい)など)に使(つか)われる。波長(はちょう)が短(みじか)い電磁波(でんじは)ほど直進(ちょくしん)性(せい)が高(たか)く、物(もの)を通(とお)り抜(ぬ)ける力(ちから)が強(つよ)くなる。

可視光(かしこう)線(せん)は人(ひと)の目(め)で感(かん)じられる波長(はちょう)の範囲(はんい)、赤外線(せきがいせん)は物(もの)を温(あたた)める熱(ねつ)放射(ほうしゃ)(赤外線(せきがいせん)ヒーター・暗視(あんし)カメラ)、紫外線(しがいせん)は殺菌(さっきん)や蛍光(けいこう)、X線(せん)は物質(ぶっしつ)を通(とお)り抜(ぬ)ける性質(せいしつ)を活(い)かした医療(いりょう)検査(けんさ)の主役(しゅやく)だ。波長(はちょう)が短(みじか)いほど、電磁波(でんじは)が運(はこ)ぶエネルギーも大(おお)きくなる。

電磁波(でんじは)は、音(おと)のような空気(くうき)の振動(しんどう)と違(ちが)って真空中(しんくうちゅう)でも伝(つた)わるため、人工(じんこう)衛星(えいせい)との通信(つうしん)や太陽(たいよう)からの光(ひかり)のように、何(なに)もない宇宙(うちゅう)空間(くうかん)を越(こ)えて情報(じょうほう)やエネルギーを運(はこ)ぶことができる。

波長による電磁波の分類Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4波長(はちょう)5.0×10⁻⁷m(500nm)の可視光(かしこう)の振動数(しんどうすう)は何(なん)Hzか。真空中(しんくうちゅう)の光(ひかり)の速(はや)さを3.0×10⁸m/sとする。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/electromagnetic-wave-generation-and-properties/?from=print#quiz

  1. 波長(はちょう)5.0×10⁻⁷m(500nm)の可視光(かしこう)の振動数(しんどうすう)は何(なん)Hzか。真空中(しんくうちゅう)の光(ひかり)の速(はや)さを3.0×10⁸m/sとする。

    答え:____________

    正解:6.0×10¹⁴Hz
    f=c/λ=3.0×10⁸/(5.0×10⁻⁷)=6.0×10¹⁴Hz。

  2. 振動数(しんどうすう)1.0×10⁸Hz(100MHz)の電波(でんぱ)の、真空中(しんくうちゅう)での波長(はちょう)は何(なん)mか。真空中(しんくうちゅう)の光(ひかり)の速(はや)さを3.0×10⁸m/sとする。

    答え:____________

    正解:3.0m
    λ=c/f=3.0×10⁸/(1.0×10⁸)=3.0m。

  3. 波長(はちょう)の長(なが)い方(ほう)から短(みじか)い方(ほう)へ、正(ただ)しい順序(じゅんじょ)で並(なら)んでいるものはどれか。

    • ◯ 紫外線(しがいせん)→可視光(かしこう)→赤外線(せきがいせん)→電波(でんぱ)
    • ◯ 可視光(かしこう)→電波(でんぱ)→紫外線(しがいせん)→赤外線(せきがいせん)
    • ◯ 赤外線(せきがいせん)→電波(でんぱ)→紫外線(しがいせん)→可視光(かしこう)
    • ◯ 電波(でんぱ)→赤外線(せきがいせん)→可視光(かしこう)→紫外線(しがいせん)

    正解:電波→赤外線→可視光→紫外線
    波長(はちょう)(新しいタブで開きます)の長(なが)い方(ほう)から、電波(でんぱ)→赤外線(せきがいせん)→可視光(かしこう)→紫外線(しがいせん)の順(じゅん)に並(なら)ぶ(さらに短(みじか)いX線(せん)・γ線(ガンマせん)(新しいタブで開きます)が続(つづ)く)。

  4. 電磁波(でんじは)の性質(せいしつ)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 真空中(しんくうちゅう)は伝(つた)わらず、空気中(くうきちゅう)だけを伝(つた)わる縦波(たてなみ)である
    • ◯ 振動数(しんどうすう)が変(か)わると真空中(しんくうちゅう)の速(はや)さも変(か)わる
    • ◯ 真空中(しんくうちゅう)を伝(つた)わる横波(よこなみ)で、エネルギーや情報(じょうほう)を運(はこ)ぶ
    • ◯ 磁場(じば)の変化(へんか)だけで発生(はっせい)し、電場(でんば)は関係(かんけい)しない

    正解:真空中を伝わる横波で、エネルギーや情報を運ぶ
    電磁波(でんじは)は真空中(しんくうちゅう)を伝(つた)わる横波(よこなみ)(新しいタブで開きます)で、エネルギーや情報(じょうほう)を運(はこ)ぶことができる。

単元のポイント

  • 電磁波(でんじは) 電場(でんば)と磁場(じば)が周期(しゅうき)的(てき)に変化(へんか)して空間(くうかん)を伝(つた)わる横波(よこなみ)。真空中(しんくうちゅう)でも伝(つた)わる
  • 電磁波(でんじは)の速(はや)さ 真空中(しんくうちゅう)ではすべてc=3.0×10⁸m/sで一定(いってい)。c=fλが成(な)り立(た)つ
  • 波長(はちょう)による分類(ぶんるい) 電波(でんぱ)・赤外線(せきがいせん)(波長(はちょう)が長(なが)い)→可視光(かしこう)線(せん)→紫外線(しがいせん)・X線(せん)・γ線(ガンマせん)(波長(はちょう)が短(みじか)い)の順(じゅん)
問題を解く
単元のポイント
  • 電磁波(でんじは) 電場(でんば)と磁場(じば)が周期(しゅうき)的(てき)に変化(へんか)して空間(くうかん)を伝(つた)わる横波(よこなみ)。真空中(しんくうちゅう)でも伝(つた)わる
  • 電磁波(でんじは)の速(はや)さ 真空中(しんくうちゅう)ではすべてc=3.0×10⁸m/sで一定(いってい)。c=fλが成(な)り立(た)つ
  • 波長(はちょう)による分類(ぶんるい) 電波(でんぱ)・赤外線(せきがいせん)(波長(はちょう)が長(なが)い)→可視光(かしこう)線(せん)→紫外線(しがいせん)・X線(せん)・γ線(ガンマせん)(波長(はちょう)が短(みじか)い)の順(じゅん)