
第二次世界大戦
フクロウ先生始まりは1つの侵攻だった。1941年に何が起きて「世界の」戦争になったのかを追うと、全体の流れがつかめる。
30秒でつかむ
- 1939年8月にソ連(新しいタブで開きます)と互いに攻めない条約を結んだドイツは、9月にポーランドへ攻めこんだ。イギリスとフランスがドイツとの戦争を宣言し、第二次世界大戦が始まる。1940年にはフランスも降伏した。
- 1941年、ドイツがソ連を攻め、日本がハワイの真珠湾を攻撃して、戦争は世界に広がった。ドイツ・イタリア・日本などの枢軸国と、アメリカ・イギリス・ソ連などの連合国が戦った。
- 1943年ごろから連合国が優勢となり、イタリア、ドイツの順に降伏した。広島と長崎への原子爆弾の投下とソ連の参戦のあと、日本も降伏した。こうして1945年に戦争は終わる。
- いつ
- 1939年9月〜1945年9月
- どこ
- ヨーロッパ・アジア・太平洋・北アフリカなど
- 誰
- ヒトラー(新しいタブで開きます)、チャーチル、スターリン、フランクリン・ローズヴェルト(新しいタブで開きます)
- 何
- 枢軸国と連合国の世界規模の戦争
詳しく
背景
1930年代、世界中が不景気になった世界恐慌(新しいタブで開きます)で苦しんだ国々のなかで、武力で領土を広げようとする動きが強まった。日本は1931年に中国東北部で満州事変(新しいタブで開きます)を起こし、1937年には中国との全面戦争に入る。イタリアはアフリカのエチオピアへ攻めこんだ。ドイツは、国の力を1人でにぎる独裁者ヒトラーのもとで隣のオーストリアを自国に組み入れ、チェコスロバキアも解体する。イギリスとフランスは1938年のミュンヘン会談(新しいタブで開きます)などでドイツに譲ったが、広がりを止められなかった。1939年8月、ドイツとソ連は独ソ不可侵条約を結ぶ。互いに攻めないという約束で、ドイツはソ連を敵にせずに動けるようになった。
流れ
1939年9月1日、ドイツはポーランドへ攻めこみ、3日にはイギリスとフランスがドイツとの戦争を宣言した。ポーランドの領土はドイツとソ連に分けられた。1940年、ドイツはデンマークやノルウェーを占領した。6月にはイタリアがドイツの側で参戦し、フランスはドイツに降伏する。イギリスは首相チャーチルのもとで戦い続けた。
1941年6月、ドイツは不可侵条約を破ってソ連へ攻めこんだ。独ソ戦の始まりである。12月8日(ハワイでは7日)には日本がマレー半島に上陸し、真珠湾のアメリカ軍基地も攻撃して太平洋戦争が始まった。ドイツ・イタリア・日本の側を枢軸国、アメリカ・イギリス・ソ連の側を連合国と呼ぶ。ドイツの支配地では、ユダヤ人の大量虐殺であるホロコーストが進められた。
1942年6月、日本はミッドウェー海戦でアメリカ軍に敗れた。1943年初めにはソ連軍がスターリングラードの戦いでドイツ軍を破り、9月にイタリアが降伏する。1944年6月6日、連合国の軍はフランス北部のノルマンディーに上陸し、8月にパリをドイツの占領から解放した。1945年5月、ドイツは条件をつけずに負けを認める無条件降伏をする。
1945年8月6日、アメリカが広島へ原子爆弾を落とした。9日にはソ連が日本との戦争に加わり、アメリカは長崎にも落とす。日本は8月14日に、連合国が降伏を求めたポツダム宣言を受け入れ、9月2日に降伏文書に署名した。
結果
兵士と市民を合わせた死者は5000万人を超えるといわれる。戦争の中で、連合国は戦後の世界についても話し合いを重ねた。その結果、1945年に世界の平和を守るための組織である国際連合がつくられる。ドイツや日本は負け、イギリスやフランスも大きく力を落とした。代わって世界を動かす力を持ったのが、アメリカとソ連である。しかし両国はやがて対立を深め、世界中で勢力を争う冷戦が始まっていく。
主な出来事
- 独ソ不可侵条約が結ばれる
- ドイツがポーランドへ侵攻する
- イギリスとフランスがドイツとの戦争を宣言する
- フランスがドイツに降伏する
- ドイツがソ連へ攻めこむ
- 大西洋憲章が発表される
- 日本がマレー半島に上陸し、真珠湾を攻撃する
- ミッドウェー海戦で日本が敗れる
- スターリングラードの戦いでドイツ軍が敗れる
- イタリアが降伏する
- 連合軍がノルマンディーに上陸する
- ドイツが無条件降伏の文書に署名する
- 広島と長崎に原子爆弾が投下される
- 日本が降伏文書に署名する
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/history/world-war-ii/?from=print#quiz
第二次世界大戦の始まりとなった、1939年9月のドイツの行動はどれか。
- ◯ フランスへの侵攻
- ◯ ポーランドへの侵攻
- ◯ ソ連への侵攻
- ◯ オーストリアの併合
正解:ポーランドへの侵攻
ドイツの侵攻に対し、イギリスとフランスが9月3日にドイツとの戦争を宣言した。1939年8月にドイツが結び、1941年6月に自ら破った条約はどれか。
- ◯ ミュンヘン協定
- ◯ 独ソ不可侵条約
- ◯ ヴェルサイユ条約
- ◯ 日独伊三国同盟
正解:独ソ不可侵条約
ドイツとソ連(新しいタブで開きます)が互いに攻めないと約束した条約である。1941年6月、ドイツがソ連へ攻めこんで破った。1941年に起き、戦争が世界に広がるもとになった出来事の組み合わせはどれか。
- ◯ 独ソ戦の開始と太平洋戦争の開始
- ◯ イタリアの降伏とドイツの降伏
- ◯ ノルマンディー上陸とパリの解放
- ◯ ポーランド侵攻とフランスの降伏
正解:独ソ戦の開始と太平洋戦争の開始
6月にドイツがソ連へ攻めこみ、12月に日本が真珠湾を攻撃した。枢軸国(ドイツ・イタリア・日本など)が降伏した順番として、正しいものはどれか。
- ◯ 日本→ドイツ→イタリア
- ◯ イタリア→ドイツ→日本
- ◯ ドイツ→イタリア→日本
- ◯ イタリア→日本→ドイツ
正解:イタリア→ドイツ→日本
イタリアは1943年9月、ドイツは1945年5月に降伏した。日本は1945年8月に降伏を決め、9月に文書へ署名した。
単元のポイント
- 独ソ不可侵条約 1939年8月にドイツとソ連が結んだ、互いに攻めないという約束
- 枢軸国 ドイツ・イタリア・日本を中心とする側
- 連合国 アメリカ・イギリス・ソ連などを中心とする側
- 独ソ戦 1941年6月にドイツがソ連へ攻めこんで始まった戦い
- 大西洋憲章 1941年8月にアメリカとイギリスが発表した、戦後の世界の目標
- 太平洋戦争 1941年12月に日本がマレー半島に上陸し、真珠湾を攻撃して始まった、日本と連合国の戦争
- スターリングラードの戦い ソ連軍がドイツ軍を破り、独ソ戦の流れを変えた戦い
- ノルマンディー上陸 1944年6月に連合軍がフランス北部の海岸へ上陸した作戦
- 無条件降伏 条件をつけずに負けを認めること