
関数の凹凸と変曲点
ゾウ先生増減はf′の符号、凹凸はf″の符号で見る。2つを一緒に調べると、グラフの形がかなり正確に分かるよ。
30秒でつかむ
- 導関数f′(x)をもう一度微分した関数を第二次導関数f″(x)という。
- f″(x)>0の区間でグラフは下に凸、f″(x)<0の区間では上に凸になる。
- f″(x)の符号が変わる点を変曲点という。極大・極小とは別の、グラフの曲がり方が変わる点だ。
詳しく
公式
導関数f′(x)の増減(f′の符号)だけでなく、f′(x)をもう一度微分した第二次導関数f″(x)を調べると、グラフの曲がり方まで分かる。
f″(x)>0の区間では、接線の傾き(新しいタブで開きます)が増えていくのでグラフは下に凸(谷のような形)、f″(x)<0の区間では接線の傾きが減っていくのでグラフは上に凸(山のような形)になる。
f″(x)の符号が+から−、または−から+に変わる点を変曲点という。極大・極小(f′の符号が変わる点)とは違う、凹凸が切り替わる点だ。
例題
例題:f(x)=x³−3x²の増減・凹凸を調べ、極値と変曲点を求めよ。
f′(x)=3x²−6x=3x(x−2)=0よりx=0、2。f′の符号を調べると、x=0で極大(f(0)=0)、x=2で極小(f(2)=8−12=−4)になる。
f″(x)=6x−6=0よりx=1。x<1でf″(x)<0(上に凸)、x>1でf″(x)>0(下に凸)なので、x=1で凹凸が切り替わる。f(1)=1−3=−2なので、変曲点は(1, −2)になる。
なぜそうなるか
f″(x)>0は「f′(x)が増えている」という意味だ。接線の傾きが左から右へ増えていくと、グラフは下に凸になる。下側から支えられるような形だとイメージすればよい。f″(x)<0ならこの逆で上に凸になる。
この例では、極大点x=0と極小点x=2のちょうど中間のx=1が変曲点になっている。変曲点は極大・極小の点そのものではなく、曲がり方だけが変わる点であることに注意しよう。
分数関数や指数関数のグラフをかくときは、凹凸に加えて、グラフが限りなく近づいていく直線(漸近線(新しいタブで開きます))も調べることが多い。f′とf″の符号表に漸近線の情報を合わせると、グラフの概形(新しいタブで開きます)がより正確に分かる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/concavity-and-inflection-points/?from=print#quiz
f(x)=x³−3x²の第二次導関数f″(x)を求め、f″(2)の値を求めよ。
答え:____________
正解:6
f′(x)=3x²−6xなので、f″(x)=6x−6。f″(2)=6×2−6=6。f(x)=x³−3x²の変曲点のx座標を求めよ。
答え:____________
正解:1
f″(x)=6x−6=0を解くとx=1。x=1の前後でf″の符号が変わるので、x=1が変曲点のx座標になる。f″(x)>0の区間で、グラフの凹凸はどうなるか。
- ◯ 増加
- ◯ 下に凸
- ◯ 上に凸
- ◯ 減少
正解:下に凸
f″(x)>0は接線の傾き(新しいタブで開きます)が増えていくことを表し、このときグラフは下に凸(谷のような形)になる。f(x)=x³−3x²の変曲点はどれか。
- ◯ (1, −2)
- ◯ (2, −4)
- ◯ (0, 0)
- ◯ (1, 0)
正解:(1, −2)
f″(x)=0となるx=1で凹凸が切り替わる。f(1)=1−3=−2なので、変曲点は(1, −2)。
単元のポイント
- 第二次導関数f″(x) f′(x)をもう一度微分した関数
- 下に凸・上に凸 f″(x)>0で下に凸、f″(x)<0で上に凸
- 変曲点 f″(x)の符号が変わる点