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独立(どくりつ)な試行(しこう)と反復試行(はんぷくしこう)の確率(かくりつ)

ゾウ先生独立(どくりつ)は掛(か)け算(ざん)、排反(はいはん)は足(た)し算(ざん)。似(じ)た場面(ばめん)で混(ま)ざりやすいから、意味(いみ)から区別(くべつ)しよう。

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  1. 独立(どくりつ)な試行(しこう)とは、互(たが)いの結果(けっか)が影響(えいきょう)し合(あ)わない試行(しこう)のこと。独立(どくりつ)な試行(しこう)の確率(かくりつ)(新しいタブで開きます)はそれぞれの確率(かくりつ)の積(せき)で求(もと)まる。
  2. 同(おな)じ試行(しこう)をn回(かい)くり返(かえ)す反復試行(はんぷくしこう)で、ある事象(じしょう)がちょうどr回(かい)起(お)こる確率(かくりつ)はₙCᵣpʳ(1−p)ⁿ⁻ʳで求(もと)める。
  3. ₙCᵣは、n回(かい)のうちどの回(かい)に起(お)こるかを選(えら)ぶ場合(ばあい)の数(かず)。コイン投(な)げやさいころの反復試行(はんぷくしこう)でよく使(つか)われる。

詳しく

公式(こうしき)

2つの試行(しこう)の結果(けっか)がお互(たが)いに影響(えいきょう)しないとき、この2つの試行(しこう)は独立(どくりつ)であるという。独立(どくりつ)な試行(しこう)SSで事象(じしょう)AAが起(お)こり、試行(しこう)TTで事象(じしょう)BBが起(お)こるとする。この両方(りょうほう)が起(お)こる確率(かくりつ)はP(A)P(B)\mathbf{P(A)P(B)}という確率(かくりつ)の乗法(じょうほう)定理(ていり)(新しいタブで開きます)で求(もと)まる。

たとえば確率(かくりつ)ppで起(お)こる事象(じしょう)と、それとは独立(どくりつ)に確率(かくりつ)qqで起(お)こる事象(じしょう)を考(かんが)える。両方(りょうほう)とも起(お)こる確率(かくりつ)はp×qp\times q。樹形図(じゅけいず)で考(かんが)えると、1つ目(め)の枝(えだ)の先(さき)に2つ目(め)の枝(えだ)がぶら下(さ)がる形(かたち)になり、場合(ばあい)の数(かず)のかけ算(ざん)と対応(たいおう)する。

同(おな)じ条件(じょうけん)の試行(しこう)をくり返(かえ)すことを反復試行(はんぷくしこう)という。1回(かい)あたり確率(かくりつ)ppで起(お)こる試行(しこう)をnn回(かい)くり返(かえ)すとき、ある事象(じしょう)がちょうどrr回(かい)起(お)こる確率(かくりつ)を考(かんが)える。これはnCr pr(1−p)n−r\mathbf{{}_{n}\mathrm{C}_{r}\,p^{r}(1-p)^{n-r}}で求(もと)まる。

nCr{}_{n}\mathrm{C}_{r}は、nn回(かい)のうちどのrr回(かい)で起(お)こるかを選(えら)ぶ場合(ばあい)の数(かず)。残(のこ)りのn−rn-r回(かい)は起(お)こらないので確率(かくりつ)は(1−p)n−r(1-p)^{n-r}になる。

独立な試行の確率は樹形図の積で求まるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):硬貨(こうか)を1回(かい)投(な)げて表(ひょう)が出(で)る事象(じしょう)と、さいころを1回(かい)投(な)げて3の倍数(ばいすう)(新しいタブで開きます)の目(め)が出(で)る事象(じしょう)は独立(どくりつ)である。両方(りょうほう)とも起(お)こる確率(かくりつ)を求(もと)めよう。

硬貨(こうか)で表(ひょう)が出(で)る確率(かくりつ)はP(表)=12P(\text{表})=\dfrac{1}{2}。さいころで3の倍数(ばいすう)(3、6)が出(で)る確率(かくりつ)はP(3の倍数)=26=13P(\text{3の倍数})=\dfrac{2}{6}=\dfrac{1}{3}。2つの試行(しこう)は独立(どくりつ)なので、確率(かくりつ)の乗法(じょうほう)定理(ていり)が使(つか)える。

両方(りょうほう)とも起(お)こる確率(かくりつ)を求(もと)めよう。12×13=16\mathbf{\dfrac{1}{2}\times\dfrac{1}{3}=\dfrac{1}{6}}になる。硬貨(こうか)とさいころのように、関係(かんけい)のない試行(しこう)どうしは独立(どくりつ)になる。

硬貨とさいころの独立な試行の確率を求める例Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

独立(どくりつ)な試行(しこう)の確率(かくりつ)がかけ算(ざん)になる理由(りゆう)は、樹形図(じゅけいず)で考(かんが)えるとわかる。1つ目(め)の試行(しこう)の結果(けっか)それぞれに、2つ目(め)の試行(しこう)の結果(けっか)がすべて同(おな)じ割合(わりあい)でぶら下(さ)がるので、場合(ばあい)の数(かず)は積(せき)になる。

反復試行(はんぷくしこう)の公式(こうしき)にはnCr{}_{n}\mathrm{C}_{r}が付(つ)く。これは「どの回(かい)に起(お)こるか」を区別(くべつ)して数(かぞ)える必要(ひつよう)があるからだ。起(お)こる回(かい)の組合(くみあわ)せ(新しいタブで開きます)ごとにpr(1−p)n−rp^{r}(1-p)^{n-r}という同(おな)じ確率(かくりつ)を持(も)つ場合(ばあい)がある。それがnCr{}_{n}\mathrm{C}_{r}通(とお)りあるので、それらを合計(ごうけい)している。

独立(どくりつ)かどうかを見分(みわ)けるときは、2つの事象(じしょう)が同時(どうじ)には起(お)こらない排反(はいはん)の話(はなし)と混同(こんどう)しないこと。排反(はいはん)は確率(かくりつ)を足(た)し、独立(どくりつ)は確率(かくりつ)をかける。別(べつ)の性質(せいしつ)なので取(と)り違(ちが)えないようにしよう。

確認問題

問題 1 / 4独立(どくりつ)な試行(しこう)Sで事象(じしょう)A、試行(しこう)Tで事象(じしょう)Bが起(お)こるとき、両方(りょうほう)とも起(お)こる確率(かくりつ)を求(もと)める正(ただ)しい式(しき)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/independent-and-repeated-trials/?from=print#quiz

  1. 独立(どくりつ)な試行(しこう)Sで事象(じしょう)A、試行(しこう)Tで事象(じしょう)Bが起(お)こるとき、両方(りょうほう)とも起(お)こる確率(かくりつ)を求(もと)める正(ただ)しい式(しき)はどれか。

    • ◯ P(A)+P(B)
    • ◯ P(A)÷P(B)
    • ◯ P(A)×P(B)
    • ◯ P(A)−P(B)

    正解:P(A)×P(B)
    独立(どくりつ)な試行(しこう)の確率(かくりつ)(新しいタブで開きます)は確率(かくりつ)の乗法(じょうほう)定理(ていり)(新しいタブで開きます)により、それぞれの確率(かくりつ)の積(せき)P(A)×P(B)で求(もと)める。足(た)し算(ざん)は排反事象(はいはんじしょう)(新しいタブで開きます)の和(わ)の公式(こうしき)と混同(こんどう)した誤(あやま)り。

  2. 2つの独立(どくりつ)なさいころを投(な)げる。1つ目(め)が1の目(め)、2つ目(め)が偶数(ぐうすう)の目(め)になる確率(かくりつ)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:1/12
    1つ目(め)が1の目(め)になる確率(かくりつ)は1/6、2つ目(め)が偶数(ぐうすう)の目(め)になる確率(かくりつ)は1/2。独立(どくりつ)なので1/6×1/2=1/12。

  3. 硬貨(こうか)を4回(かい)投(な)げるとき、表(ひょう)がちょうど3回(かい)出(で)る確率(かくりつ)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:1/4
    ₙCᵣ=₄C₃=4通(とお)り。p³(1−p)¹=(1/2)⁴=1/16。4×1/16=1/4。

  4. 反復試行(はんぷくしこう)の確率(かくりつ)の公式(こうしき)ₙCᵣpʳ(1−p)ⁿ⁻ʳのうち、「n回(かい)のうちどの回(かい)で起(お)こるかを選(えら)ぶ場合(ばあい)の数(かず)」を表(あらわ)す部分(ぶぶん)はどれか。

    • ◯ pʳ(1−p)ⁿ⁻ʳ
    • ◯ ₙCᵣ
    • ◯ pʳ
    • ◯ (1−p)ⁿ⁻ʳ

    正解:ₙCᵣ
    ₙCᵣは、n回(かい)のうちどのr回(かい)で事象(じしょう)が起(お)こるかを選(えら)ぶ場合(ばあい)の数(かず)。起(お)こる回(かい)の確率(かくりつ)はpʳ、残(のこ)りが起(お)こらない確率(かくりつ)は(1−p)ⁿ⁻ʳで表(あらわ)す。

単元のポイント

  • 独立(どくりつ)な試行(しこう) お互(たが)いの結果(けっか)が影響(えいきょう)し合(あ)わない2つ以上(いじょう)の試行(しこう)
  • 確率(かくりつ)の乗法(じょうほう) 独立(どくりつ)な試行(しこう)Sで事象(じしょう)A、試行(しこう)Tで事象(じしょう)Bが起(お)こる確率(かくりつ)はP(A)P(B)
  • 反復試行(はんぷくしこう) 同(おな)じ条件(じょうけん)の試行(しこう)をくり返(かえ)すこと
  • 反復試行(はんぷくしこう)の確率(かくりつ) n回(かい)のうちr回(かい)だけ起(お)こる確率(かくりつ)はₙCᵣpʳ(1−p)ⁿ⁻ʳ
問題を解く
単元のポイント
  • 独立(どくりつ)な試行(しこう) お互(たが)いの結果(けっか)が影響(えいきょう)し合(あ)わない2つ以上(いじょう)の試行(しこう)
  • 確率(かくりつ)の乗法(じょうほう) 独立(どくりつ)な試行(しこう)Sで事象(じしょう)A、試行(しこう)Tで事象(じしょう)Bが起(お)こる確率(かくりつ)はP(A)P(B)
  • 反復試行(はんぷくしこう) 同(おな)じ条件(じょうけん)の試行(しこう)をくり返(かえ)すこと
  • 反復試行(はんぷくしこう)の確率(かくりつ) n回(かい)のうちr回(かい)だけ起(お)こる確率(かくりつ)はₙCᵣpʳ(1−p)ⁿ⁻ʳ