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無限級数(むげんきゅうすう)と無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)

ゾウ先生無限級数(むげんきゅうすう)の和(わ)は、いきなり全部(ぜんぶ)を足(た)そうとせず、まず第(だい)n項(こう)までの部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ)の式(しき)を作(つく)り、それをnを∞に近(ちか)づけた極限(きょくげん)として求(もと)めよう。

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  1. 無限(むげん)級数(きゅうすう)a₁+a₂+…は、第(だい)n項(こう)までの部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ)のnを∞に近(ちか)づけた極限(きょくげん)として和(わ)を定(さだ)める。極限(きょくげん)が存在(そんざい)すれば収束(しゅうそく)、存在(そんざい)しなければ発散(はっさん)という。
  2. 初項(しょこう)a(a≠0)、公(こう)比(ひ)rの無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)は、|r|<1のとき収束(しゅうそく)し、和(わ)はa1−r\frac{a}{1-r}。|r|≧1のときは発散(はっさん)する。
  3. 循環(じゅんかん)小数(しょうすう)(新しいタブで開きます)は無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)として和(わ)を求(もと)められる。たとえば0.999…は初項(しょこう)0.9、公(こう)比(ひ)0.1の無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)とみると、和(わ)は1になる。

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詳しく

公式(こうしき)

数列(すうれつ)a₁、a₂、a₃、…を順(じゅん)に足(た)した無限(むげん)級数(きゅうすう)a1+a2+a3+⋯a_1+a_2+a_3+\cdotsを考(かんが)える。第(だい)n項(こう)までの和(わ)Sn=a1+a2+⋯+anS_n=a_1+a_2+\cdots+a_nを部分(ぶぶん)和(わ)といい、lim⁡n→∞Sn\lim_{n \to \infty}S_nが存在(そんざい)するとき、この無限(むげん)級数(きゅうすう)は収束(しゅうそく)するといい、その極限値(きょくげんち)(新しいタブで開きます)を級数(きゅうすう)の和(わ)とする。

初項(しょこう)a(a≠0)、公(こう)比(ひ)rの等比(とうひ)数列(すうれつ)を並(なら)べた無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)a+ar+ar2+⋯a+ar+ar^2+\cdotsは、第(だい)n項(こう)までの部分(ぶぶん)和(わ)がSn=a(1−rn)1−rS_n=\frac{a(1-r^n)}{1-r}(r≠1)という式(しき)だ。

|r|<1のときrⁿは0に収束(しゅうそく)するので、lim⁡n→∞Sn=a1−r\mathbf{\lim_{n \to \infty}S_n=\frac{a}{1-r}}が無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)の和(わ)になる。|r|≧1のときはこの級数(きゅうすう)は発散(はっさん)する(a≠0のため)。

例題(れいだい)

例題(れいだい):初項(しょこう)2、公(こう)比(ひ)1/2の無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)2+1+12+14+⋯2+1+\frac{1}{2}+\frac{1}{4}+\cdotsの和(わ)を求(もと)めよ。

公(こう)比(ひ)1/2は絶対値(ぜったいち)が1未満(みまん)なので、この無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)は収束(しゅうそく)する。公式(こうしき)a1−r\frac{a}{1-r}にa=2、r=1/2を代入(だいにゅう)すると、21−12=212=4\frac{2}{1-\frac{1}{2}}=\frac{2}{\frac{1}{2}}=4になる。

下(した)の図(ず)のように部分(ぶぶん)和(わ)を順(じゅん)に計算(けいさん)すると、2、3、3.5、3.75、…と4に近(ちか)づいていくようすが確(たし)かめられる。

部分和は4に近づくAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

循環(じゅんかん)小数(しょうすう)0.999…を無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)の考(かんが)え方(かた)で確(たし)かめよう。0.999…は0.9+0.09+0.009+⋯0.9+0.09+0.009+\cdotsという初項(しょこう)0.9、公(こう)比(ひ)0.1の無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)とみることができる。

公式(こうしき)に当(あ)てはめると、和(わ)は0.91−0.1=0.90.9=1\frac{0.9}{1-0.1}=\frac{0.9}{0.9}=1になる。つまり0.999…=1で、見(み)た目(め)が違(ちが)う2つの表(あらわ)し方(かた)が同(おな)じ数(かず)を表(あらわ)している。

下(した)の図(ず)のように、1辺(へん)が1の正方形(せいほうけい)を半分(はんぶん)、そのまた半分(はんぶん)、…と区切(くぎ)り続(つづ)けると、色(いろ)をつけた部分(ぶぶん)の面積(めんせき)の和(わ)12+14+18+⋯\frac{1}{2}+\frac{1}{4}+\frac{1}{8}+\cdotsは正方形(せいほうけい)全体(ぜんたい)の面積(めんせき)1にどこまでも近(ちか)づく。これも無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)(a=1/2、r=1/2)の和(わ)が1/21−1/2=1\frac{1/2}{1-1/2}=1になることと対応(たいおう)している。

1/2+1/4+1/8+…は1に近づくAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4初項(しょこう)a(a≠0)、公(こう)比(ひ)rの無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)が収束(しゅうそく)する条件(じょうけん)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/infinite-series/?from=print#quiz

  1. 初項(しょこう)a(a≠0)、公(こう)比(ひ)rの無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)が収束(しゅうそく)する条件(じょうけん)はどれか。

    • ◯ rは整数(せいすう)のみ
    • ◯ |r|≦1
    • ◯ r>0
    • ◯ |r|<1

    正解:|r|<1
    無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)はa≠0のとき、公(こう)比(ひ)(新しいタブで開きます)の絶対値(ぜったいち)(新しいタブで開きます)が1未満(みまん)(|r|<1)のときだけ収束(しゅうそく)する。

  2. 初項(しょこう)3、公(こう)比(ひ)1/3の無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)の和(わ)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:4.5
    公式(こうしき)a/(1−r)にa=3、r=1/3を代入(だいにゅう)すると、3/(1−1/3)=3/(2/3)=4.5になる。

  3. 循環(じゅんかん)小数(しょうすう)0.272727…を無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)の和(わ)として分数(ぶんすう)で表(あらわ)すとどれか。

    • ◯ 3/11
    • ◯ 3/10
    • ◯ 11/3
    • ◯ 27/100

    正解:3/11
    0.27+0.0027+…ではなく、0.27を初項(しょこう)・0.01を公(こう)比(ひ)とする無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)とみると、和(わ)は0.27/(1−0.01)=0.27/0.99=3/11になる。

  4. 初項(しょこう)2、公(こう)比(ひ)2の無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)2+4+8+…はどうなるか。

    • ◯ 2に収束(しゅうそく)する
    • ◯ 0に収束(しゅうそく)する
    • ◯ 4に収束(しゅうそく)する
    • ◯ 発散(はっさん)する

    正解:発散する
    公(こう)比(ひ)2は絶対値(ぜったいち)が1以上(いじょう)なので、この無限(むげん)等比(とうひ)級数(きゅうすう)は収束(しゅうそく)せず発散(はっさん)する。

単元のポイント

  • 部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ) 数列(すうれつ)の第(だい)n項(こう)までの和(わ)a₁+a₂+…+aₙ
  • 無限級数(むげんきゅうすう)の和(わ) 部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ)のnを∞に近(ちか)づけた極限値(きょくげんち)
  • 無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)の和(わ) 初項(しょこう)a、公(こう)比(ひ)rで|r|<1のとき、a/(1−r)
問題を解く
単元のポイント
  • 部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ) 数列(すうれつ)の第(だい)n項(こう)までの和(わ)a₁+a₂+…+aₙ
  • 無限級数(むげんきゅうすう)の和(わ) 部分(ぶぶん)和(わ)(Sₙ)のnを∞に近(ちか)づけた極限値(きょくげんち)
  • 無限等比級数(むげんとうひきゅうすう)の和(わ) 初項(しょこう)a、公(こう)比(ひ)rで|r|<1のとき、a/(1−r)