
定積分と区分求積法
ゾウ先生区分求積法の式は、まず区間をn等分する幅と、k番目の長方形の高さを見分けよう。
30秒でつかむ
- 区間[a,b]をn個の長方形に分け、その面積の合計(リーマン和)を作り、n→∞で長方形の幅を0に近づけた極限が定積分(新しいタブで開きます)になる。
- f(x)≦g(x)が区間でつねに成り立てば、定積分の大小関係も∫f(x)dx≦∫g(x)dxのまま保たれる。
- この考え方を使うと、直接計算しにくい定積分の値を、上下から挟んで評価できる。
詳しく
公式
区間[0,1]をn等分すると、1つの長方形の幅は1/n。k番目の長方形の右端のxの値はになる。高さ(新しいタブで開きます)をとすると、長方形n個の面積の合計(リーマン和)は。
長方形の幅を0に近づける、つまりn→∞の極限をとると、このリーマン和はに一致する。という公式になる。
また、区間でがつねに成り立つなら、が成り立つ(定積分と不等式)。長方形の面積で比べれば、幅をどれだけ細かくしても大小は変わらないことから納得できる。
例題
例題:を求めよ。
この極限は、f(x)=x²としたときの区分求積の式そのものなので、に等しい。
計算すると、。
もう1つ、0≦x≦1でつねに0≦sin(新しいタブで開きます) x≦xが成り立つことを使うと、と、値を求めずに上から評価できる。
なぜ長方形の和が定積分に近づくのか
下の図のように、[0,1]を5個の長方形に分けて面積を足すと、本当の面積(曲線の下の部分)とのあいだに、すき間や出っぱりが残る。
長方形の数を増やして幅を狭くするほど、すき間と出っぱりの面積は小さくなっていく。幅を0に近づける極限で、長方形の面積の合計は曲線の下の面積にぴたりと一致する。
この「細かく分けて足し、幅を0に近づける」という考え方が区分求積法で、定積分の記号の(和を表す記号Sを引き伸ばした形)とdx自体が、この極限の考え方を表している。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/riemann-sums-and-definite-integrals/?from=print#quiz
を定積分に直して求めよ。
答え:____________
正解:1/4
(1/n)Σ(k/n)³は、[0,1]をn等分して高さ(新しいタブで開きます)(k/n)³の長方形の面積を足した区分求積の式。n→∞で∫₀¹x³dxに一致し、値は1/4。を定積分に直して求めよ。
答え:____________
正解:1/3
(1/n)Σ(k/n)²は∫₀¹x²dxの区分求積。計算すると∫₀¹x²dx=[x³/3]₀¹=1/3になる。区間0≦x≦1でつねに0≦sin x≦xが成り立つとき、∫₀¹sin xdxと∫₀¹xdxの大小関係として正しいものはどれか。
- ◯ ∫₀¹sin xdx≦∫₀¹xdx
- ◯ 大小は決まらない
- ◯ ∫₀¹sin xdx=∫₀¹xdx
- ◯ ∫₀¹sin xdx≧∫₀¹xdx
正解:∫₀¹sin xdx≦∫₀¹xdx
0≦x≦1でf(x)≦g(x)がつねに成り立てば、∫f(x)dx≦∫g(x)dxが成り立つ。sin(新しいタブで開きます) x≦xなので∫₀¹sin xdx≦∫₀¹xdx。区分求積法で定積分を求める考え方を、正しい順に並べよ。
- ( )区間をn個の長方形に分ける
- ( )長方形の面積の合計を作る
- ( )n→∞で幅を0に近づける
- ( )合計が定積分の値に近づく
正解:区間をn個の長方形に分ける → 長方形の面積の合計を作る → n→∞で幅を0に近づける → 合計が定積分の値に近づく
①区間をn個の長方形に分ける→②長方形の面積の合計(リーマン和)を作る→③n→∞で長方形の幅を0に近づける→④合計が定積分(新しいタブで開きます)の値に近づく、という順で考える。
単元のポイント
- 区分求積法(新しいタブで開きます) 長方形の面積の和の極限として定積分をとらえる考え方
- lim(1/n)Σf(k/n)の公式 n→∞で∫₀¹f(x)dxに一致する
- 定積分と不等式 f(x)≦g(x)ならば∫f(x)dx≦∫g(x)dx