確率変数の和と独立
ゾウ先生bを足しても散らばりは変わらない。分散にはaだけが効くと覚えよう。
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- 確率変数(新しいタブで開きます)Xをa倍してb足すと、期待値(新しいタブで開きます)はE(aX+b)=aE(X)+b、分散(新しいタブで開きます)はV(aX+b)=a²V(X)になる。
- 2つの確率変数X,Yが独立とは、P(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b)が常に成り立つことだ。
- 独立なX,Yでは、和の期待値も分散も、それぞれの期待値・分散を足すだけで求まる。
詳しく
公式
確率変数Xをa倍してbを足した新しい確率変数をaX+bとする。
期待値はになる。1次式を作ると、期待値も同じ形で変わる。
分散は。bをいくら足しても散らばりは変わらない。
2つの確率変数X,Yが独立とは、どんなa,bでもP(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b)が成り立つことだ。
独立なX,Yでは、和の期待値も分散も足し算になる。E(X+Y)=E(X)+E(Y)、V(X+Y)=V(X)+V(Y)だ。
例題
例題:2枚の硬貨の表の枚数Xは、前のページでE(X)=1、V(X)=1/2だった。Y=2X+3とすると、E(Y)=2×1+3=5、V(Y)=2²×1/2=2になる。
別の硬貨を1枚投げ、表なら1、裏なら0とする確率変数をWとする。E(W)=1/2、V(W)=1/4だ。
XとWが独立なら、E(X+W)=1+1/2=3/2。V(X+W)=1/2+1/4=3/4と、足すだけで求まる。
なぜそうなるか
E(aX+b)=aE(X)+bが成り立つ理由は、定義の式をそのまま計算すれば分かる。
。後ろの項はΣpk=1なので、aE(X)+bに整理できる。
和の分散は、独立なときだけ単純に足し算になる。値の組み合わせ方が確率(新しいタブで開きます)の積だけで決まるからだ。
独立でないと、XとYが同時に大きくなる・小さくなるといった関係が分散に影響してしまう。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/sum-and-independence-of-random-variables/?from=print#quiz
確率変数Xについて E(X)=1 のとき、Y=2X+3の期待値E(Y)を求めよ。
答え:____________
正解:5
E(Y)=E(2X+3)=2E(X)+3=2×1+3=5。確率変数Xについて V(X)=1/2 のとき、Y=2X+3の分散V(Y)を求めよ。
答え:____________
正解:2
V(Y)=V(2X+3)=2²V(X)=4×1/2=2。bを足しても分散(新しいタブで開きます)は変わらない。確率変数X,Yが独立であるとは何か。
- ◯ E(X)=E(Y)であること
- ◯ Xの値がYの値より常に大きいこと
- ◯ V(X)=V(Y)であること
- ◯ P(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b)が常に成り立つこと
正解:P(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b)が常に成り立つこと
独立の定義は、どんなa,bの組についても確率(新しいタブで開きます)が積になることだ。期待値(新しいタブで開きます)や分散が等しいかとは関係ない。E(X)=1、E(W)=1/2のとき、E(X+W)を求めよ。
答え:____________
正解:3/2
確率変数(新しいタブで開きます)の和の期待値は、独立かどうかに関わらずE(X+W)=E(X)+E(W)=1+1/2=3/2。
単元のポイント
- E(aX+b) =aE(X)+b。1次式を作ると期待値も同じ形で変わる
- V(aX+b) =a²V(X)。bは散らばりに関係しない
- 独立 P(X=a,Y=b)=P(X=a)P(Y=b)が常に成り立つこと