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弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)と非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)

カンガルー先生運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)はいつも保存(ほぞん)。でも運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が保存(ほぞん)するのは e=1 の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)だけだよ。

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  1. 衝突(しょうとつ)の前後(ぜんご)で運動(うんどう)量(りょう)(新しいタブで開きます)の和(わ)は保存(ほぞん)するが、運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)の和(わ)が保存(ほぞん)するのは反発(はんぱつ)係数(けいすう)(新しいタブで開きます)e=1の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)だけである。
  2. e<1の非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)では運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が減(へ)り、2物体(ぶったい)が一体(いったい)となるe=0の完全(かんぜん)非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)で減(へ)り方(かた)が最(もっと)も大(おお)きい。
  3. 失(うしな)われた運動(うんどう)エネルギーは、物体(ぶったい)の変形(へんけい)や熱(ねつ)・音(おと)のエネルギーに変(か)わる。減(へ)る量(りょう)は1−e²に比例(ひれい)する。

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詳しく

衝突(しょうとつ)と運動(うんどう)エネルギーの変化(へんか)

衝突(しょうとつ)の前後(ぜんご)で運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)は保存(ほぞん)するが、運動(うんどう)エネルギーの和(わ)まで保存(ほぞん)するとは限(かぎ)らない。どれだけ残(のこ)るかを決(き)めるのは、反発(はんぱつ)係数(けいすう)eeの大(おお)きさだ。

e=1e=1の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)(完全(かんぜん)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ))では、運動(うんどう)エネルギーの和(わ)も保存(ほぞん)する。e<1e<1の非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)では運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が減(へ)り、減(へ)り方(かた)がもっとも大(おお)きいのは、2つの物体(ぶったい)が一体(いったい)になるe=0e=0の完全(かんぜん)非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)である。

水平面上(すいへいめんじょう)の衝突(しょうとつ)では重力(じゅうりょく)による位置(いち)エネルギー(新しいタブで開きます)は変(か)わらないので、運動(うんどう)エネルギーの減少(げんしょう)は、そのまま力学的(りきがくてき)エネルギーの減少(げんしょう)と等(ひと)しい。失(うしな)われた分(ぶん)は、物体(ぶったい)の変形(へんけい)や熱(ねつ)・音(おと)のエネルギーに変(か)わっている。

例題(れいだい):同(おな)じ衝突(しょうとつ)で反発(はんぱつ)係数(けいすう)を変(か)える

例題(れいだい)1:なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、右向(みぎむ)きに3.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)Aが、静止(せいし)している質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)Bに正面(しょうめん)衝突(しょうとつ)する。衝突(しょうとつ)前(まえ)の運動(うんどう)エネルギーは12×2.0×3.02=9.0\dfrac{1}{2}\times2.0\times3.0^2=9.0Jで、このうちどれだけが衝突後(しょうとつご)に残(のこ)るかを比(くら)べる。

e=1e=1のとき、運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)則(そく)(新しいタブで開きます)のvA′+vB′=3.0v_A'+v_B'=3.0とvB′−vA′=3.0v_B'-v_A'=3.0からvA′=0v_A'=0、vB′=3.0v_B'=3.0m/s。Aが止(と)まり、Bが同(おな)じ速(はや)さで動(うご)き出(だ)す(速度(そくど)(新しいタブで開きます)の交換(こうかん))。運動(うんどう)エネルギーは9.0Jのまま変(か)わらない。

e=0.50e=0.50のとき、vB′−vA′=1.5v_B'-v_A'=1.5からvA′=0.75v_A'=0.75m/s、vB′=2.25v_B'=2.25m/s。運動(うんどう)エネルギーの和(わ)は12×2.0×(0.752+2.252)=5.625\dfrac{1}{2}\times2.0\times(0.75^2+2.25^2)=5.625Jとなり、約(やく)3.4Jが失(うしな)われる。

e=0e=0のとき、2つの小球(しょうきゅう)は一体(いったい)になって1.5m/sで動(うご)く。運動(うんどう)エネルギーの和(わ)は12×4.0×1.52=4.5\dfrac{1}{2}\times4.0\times1.5^2=4.5Jで、はじめの半分(はんぶん)の4.5Jが失(うしな)われる。

例題(れいだい)2:右向(みぎむ)きに4.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)Aが、静止(せいし)している質量(しつりょう)3.0kgの小球(しょうきゅう)Bに弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)する。1.0×4.0=1.0 vA′+3.0 vB′1.0\times4.0=1.0\,v_A'+3.0\,v_B'とvB′−vA′=4.0v_B'-v_A'=4.0からvB′=2.0v_B'=2.0m/s、vA′=−2.0v_A'=-2.0m/s。軽(かる)いAは左向(ひだりむ)きに2.0m/sではね返(かえ)される。

運動(うんどう)エネルギーは、衝突(しょうとつ)前(まえ)が12×1.0×4.02=8.0\dfrac{1}{2}\times1.0\times4.0^2=8.0J、衝突後(しょうとつご)が2.0+6.0=8.02.0+6.0=8.0Jで、弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)なので等(ひと)しい。

軽い小球が重い小球にはね返される弾性衝突(1.0kgと3.0kg)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ反発(はんぱつ)係数(けいすう)が小(ちい)さいほどエネルギーが減(へ)るのか

運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)則(そく)と反発(はんぱつ)係数(けいすう)の式(しき)から衝突後(しょうとつご)の速度(そくど)を求(もと)め、運動(うんどう)エネルギーを計算(けいさん)すると、失(うしな)われる運動(うんどう)エネルギー(衝突(しょうとつ)前(まえ)の和(わ)から衝突後(しょうとつご)の和(わ)をひいた量(りょう))はm1m22(m1+m2)(1−e2)(v1−v2)2\dfrac{m_1m_2}{2(m_1+m_2)}(1-e^2)(v_1-v_2)^2となる。

e=1e=1なら1−e2=01-e^2=0で失(うしな)われる分(ぶん)はなく、eeが小(ちい)さいほど1−e21-e^2が大(おお)きくなって、e=0e=0で最大(さいだい)になる。例題(れいだい)1でも、失(うしな)われた分(ぶん)はe=1e=1で0、e=0.50e=0.50で約(やく)3.4J、e=0e=0で4.5Jと増(ふ)えていった。

床(ゆか)ではね返(かえ)る小球(しょうきゅう)でも同(おな)じことがいえる。はね返(かえ)る高(たか)さがe2e^2倍(ばい)になるのは、1回(かい)の衝突(しょうとつ)ごとに力学的(りきがくてき)エネルギーがe2e^2倍(ばい)に減(へ)っているためである。

反発係数を変えたときの衝突後の運動エネルギー(はじめ9.0J)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、右向(みぎむ)きに6.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)が、静止(せいし)している質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)に衝突(しょうとつ)して一体(いったい)になった。この衝突(しょうとつ)で失(うしな)われた運動(うんどう)エネルギーは何(なん)Jか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/elastic-and-inelastic-collisions/?from=print#quiz

  1. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、右向(みぎむ)きに6.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)が、静止(せいし)している質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)に衝突(しょうとつ)して一体(いったい)になった。この衝突(しょうとつ)で失(うしな)われた運動(うんどう)エネルギーは何(なん)Jか。

    答え:____________

    正解:12
    一体(いったい)になった後(あと)の速(はや)さは 1.0×6.0÷(1.0+2.0)=2.0m/s。運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)は衝突(しょうとつ)前(まえ) ½×1.0×6.0²=18J、衝突後(しょうとつご) ½×3.0×2.0²=6.0J なので、失(うしな)われたのは18−6.0=12J。

  2. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、右向(みぎむ)きに6.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)Aが、静止(せいし)している質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)Bに弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)した。衝突後(しょうとつご)のBの速(はや)さは何(なん)m/sか。

    答え:____________

    正解:4.0
    運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)則(そく)(新しいタブで開きます):1.0×6.0=1.0v_A'+2.0v_B'。弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)(e=1):v_B'−v_A'=6.0。v_A'=v_B'−6.0 を代入(だいにゅう)して 6.0=3.0v_B'−6.0 より v_B'=4.0m/s(Aは左向(ひだりむ)きに2.0m/s)。

  3. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、小球(しょうきゅう)Aが静止(せいし)している同(おな)じ質量(しつりょう)の小球(しょうきゅう)Bに正面(しょうめん)から弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)した。衝突後(しょうとつご)のようすとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ Aははね返(かえ)り、Bは止(と)まったままである
    • ◯ AとBが同(おな)じ速(はや)さで逆(ぎゃく)向(む)きに動(うご)く
    • ◯ Aは止(と)まり、BがAのはじめの速度(そくど)で動(うご)き出(だ)す
    • ◯ AとBが一体(いったい)になって、はじめの半分(はんぶん)の速(はや)さで動(うご)く

    正解:Aは止まり、BがAのはじめの速度で動き出す
    運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)則(そく) v_A'+v_B'=v と e=1 の式(しき) v_B'−v_A'=v から、v_A'=0、v_B'=v。同(おな)じ質量(しつりょう)の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)では速度(そくど)(新しいタブで開きます)が入(い)れかわる。

  4. 外力(がいりょく)を受(う)けない2物体(ぶったい)の衝突(しょうとつ)で、反発(はんぱつ)係数(けいすう)の値(あたい)にかかわらず衝突(しょうとつ)の前後(ぜんご)でいつも保存(ほぞん)する量(りょう)はどれか。

    • ◯ 運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)
    • ◯ 運動(うんどう)エネルギーの和(わ)
    • ◯ それぞれの物体(ぶったい)の速(はや)さ
    • ◯ それぞれの物体(ぶったい)の運動(うんどう)量(りょう)

    正解:運動量の和
    運動(うんどう)量(りょう)(新しいタブで開きます)の和(わ)は内力(ないりょく)の力積(りきせき)が打(う)ち消(け)し合(あ)うのでいつも保存(ほぞん)する。運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が保存(ほぞん)するのは e=1 の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)のときだけ。

単元のポイント

  • 弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e=1・運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が保存(ほぞん)
  • 非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e<1・運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が減(へ)る
  • 完全(かんぜん)非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e=0・一体(いったい)となり減少(げんしょう)が最大(さいだい)
  • 同(おな)じ質量(しつりょう)の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) 静止(せいし)した相手(あいて)と速度(そくど)を交換(こうかん)する
問題を解く
単元のポイント
  • 弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e=1・運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が保存(ほぞん)
  • 非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e<1・運動(うんどう)エネルギーの和(わ)が減(へ)る
  • 完全(かんぜん)非(ひ)弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) e=0・一体(いったい)となり減少(げんしょう)が最大(さいだい)
  • 同(おな)じ質量(しつりょう)の弾性(だんせい)衝突(しょうとつ) 静止(せいし)した相手(あいて)と速度(そくど)を交換(こうかん)する