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組成(そせい)式(しき)とイオン結晶(けっしょう)の性質(せいしつ)

カメレオン先生組成(そせい)式(しき)は陽(よう)イオンと陰(いん)イオンの電気(でんき)の量(りょう)の合計(ごうけい)が0になる比(ひ)で書(か)く。イオン結晶(けっしょう)は融(と)かすか水(みず)に溶(と)かせば電気(でんき)を通(とお)すよ。

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  1. イオン結合(けつごう)(新しいタブで開きます)でできた物質(ぶっしつ)は、陽(よう)イオン(新しいタブで開きます)と陰(いん)イオンの電気(でんき)の量(りょう)の合計(ごうけい)が0になる、最(もっと)も簡単(かんたん)な整数(せいすう)の比(ひ)で組成(そせい)式(しき)に表(あらわ)す。
  2. 陽(よう)イオンを先(さき)に、陰(いん)イオンをあとに書(か)く。数(かず)が2個(こ)以上(いじょう)の多原子(たげんし)イオンはかっこでくくって個数(こすう)を右下(みぎした)に書(か)く。
  3. イオン結晶(けっしょう)は融点(ゆうてん)(新しいタブで開きます)・沸点(ふってん)が高(たか)く硬(かた)いが割(わ)れやすい。水(みず)に溶(と)けやすいものが多(おお)く、固体(こたい)は電気(でんき)を通(とお)さないが、融(と)かすか水(みず)に溶(と)かすと電気(でんき)を通(とお)す。

詳しく

組成(そせい)式(しき)の書(か)き方(かた)

イオン結合(けつごう)でできた物質(ぶっしつ)は、分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)のような決(き)まった個数(こすう)の組(くみ)ではなく、陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが交互(こうご)に並(なら)んで結晶(けっしょう)を作(つく)る。そのため、化学(かがく)式(しき)(新しいタブで開きます)も「陽(よう)イオンと陰(いん)イオンの電気(でんき)の量(りょう)の合計(ごうけい)が0になる、最(もっと)も簡単(かんたん)な整数(せいすう)の比(ひ)」で表(あらわ)す。これを組成(そせい)式(しき)という。

組成(そせい)式(しき)を書(か)くときは、陽(よう)イオンを先(さき)に、陰(いん)イオンをあとに書(か)く。イオンの個数(こすう)が2個(こ)以上(いじょう)になるときはその数(かず)を右下(みぎした)の小(ちい)さな文字(もじ)で書(か)き、多原子(たげんし)イオンの個数(こすう)が2個(こ)以上(いじょう)になるときは、イオン全体(ぜんたい)をかっこでくくってから個数(こすう)を書(か)く。

例(たと)えば水酸化(すいさんか)マグネシウム(新しいタブで開きます)は、Mg²⁺1個(こ)につきOH⁻が2個(こ)必要(ひつよう)なので、Mg(OH)₂と書(か)く。かっこを付(つ)けないとMgOH₂となり、水酸化物(すいさんかぶつ)イオン(新しいタブで開きます)が何個(なんこ)あるのか伝(つた)わらなくなる。

例(れい):組成(そせい)式(しき)を作(つく)ってみる

ナトリウムイオンNa⁺と塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻は、電気(でんき)の量(りょう)がどちらも1なので、1個(こ)ずつでつり合(あ)う。組成(そせい)式(しき)はNaClと書(か)く。

カルシウムイオンCa²⁺と塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻では、電気(でんき)の量(りょう)が2と1なので、Ca²⁺1個(こ)につきCl⁻が2個(こ)必要(ひつよう)だ。組成(そせい)式(しき)はCaCl₂となる。塩化(えんか)カルシウムは水(みず)をよく吸(す)うため、道路(どうろ)の融雪(ゆうせつ)剤(ざい)や乾燥剤(かんそうざい)(新しいタブで開きます)に使(つか)われる。

アルミニウムイオンAl³⁺と酸化物(さんかぶつ)(新しいタブで開きます)イオンO²⁻では、電気(でんき)の量(りょう)が3と2なので、電気(でんき)の量(りょう)の合計(ごうけい)をそろえるにはAl³⁺が2個(こ)、O²⁻が3個(こ)必要(ひつよう)になる(3×2=2×3)。組成(そせい)式(しき)はAl₂O₃と表(あらわ)す。

炭酸(たんさん)カルシウムは、Ca²⁺と多原子(たげんし)イオンの炭酸(たんさん)イオンCO₃²⁻の電気(でんき)の量(りょう)がどちらも2なので、1個(こ)ずつでつり合(あ)う。組成(そせい)式(しき)はCaCO₃になる。炭酸(たんさん)カルシウムは石灰石(せっかいせき)の主成分(しゅせいぶん)で、セメントの原料(げんりょう)としても使(つか)われている。

電気の量をそろえて組成式を作るAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ融点(ゆうてん)が高(たか)く、電気(でんき)を通(とお)す条件(じょうけん)が限(かぎ)られるのか

イオン結晶(けっしょう)は、強(つよ)いイオン結合(けつごう)で陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが規則正(きそくただ)しく結(むす)びついているため、結晶(けっしょう)をばらばらにするには大(おお)きなエネルギーが必要(ひつよう)になる。そのため、イオン結晶(けっしょう)は融点(ゆうてん)や沸点(ふってん)が高(たか)い。塩化(えんか)ナトリウムの融点(ゆうてん)は800℃を超(こ)え、常温(じょうおん)では硬(かた)い固体(こたい)として存在(そんざい)する。

イオン結晶(けっしょう)は硬(かた)いが、強(つよ)い力(ちから)を加(くわ)えると割(わ)れやすい。結晶(けっしょう)の決(き)まった面(めん)に沿(そ)ってずれが起(お)きると、同(おな)じ電気(でんき)を帯(お)びたイオンどうしが向(む)かい合(あ)って反発(はんぱつ)し、一気(いっき)に崩(くず)れるためだ。

固体(こたい)のイオン結晶(けっしょう)では、イオンが決(き)まった位置(いち)に固定(こてい)されて動(うご)けないため電気(でんき)を通(とお)さない。ところが、加熱(かねつ)して融(と)かした状態(じょうたい)や水(みず)に溶(と)かした状態(じょうたい)では、陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが自由(じゆう)に動(うご)けるようになるため、電圧(でんあつ)をかけると電気(でんき)を通(とお)すようになる。

水分子(みずぶんし)は陽(よう)イオンと陰(いん)イオンを引(ひ)き離(はな)す力(ちから)を持(も)つため、イオン結晶(けっしょう)は水(みず)に溶(と)けやすいものが多(おお)い。塩化(えんか)ナトリウムが食塩水(しょくえんすい)として水(みず)によく溶(と)けるのもこのためだ。ただし、炭酸(たんさん)カルシウムや硫酸(りゅうさん)バリウム(新しいタブで開きます)のように、水(みず)にほとんど溶(と)けないイオン結晶(けっしょう)もある。

イオン結晶が電気を通す条件Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4マグネシウムイオンMg²⁺と塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻からできる物質(ぶっしつ)の組成(そせい)式(しき)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/ionic-formula-and-ionic-crystal/?from=print#quiz

  1. マグネシウムイオンMg²⁺と塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻からできる物質(ぶっしつ)の組成(そせい)式(しき)はどれか。

    • ◯ MgCl₂
    • ◯ Mg₂Cl
    • ◯ MgCl₃
    • ◯ MgCl

    正解:MgCl₂
    Mg²⁺は電気(でんき)の量(りょう)が2、Cl⁻は電気(でんき)の量(りょう)が1なので、電気(でんき)の量(りょう)の合計(ごうけい)をそろえるにはCl⁻が2個(こ)必要(ひつよう)。組成(そせい)式(しき)はMgCl₂になる。

  2. 塩化(えんか)ナトリウムの結晶(けっしょう)が電気(でんき)を通(とお)すのはどの状態(じょうたい)のときか。

    • ◯ 真空(しんくう)の中(なか)に置(お)いたとき
    • ◯ さらに低(ひく)い温度(おんど)に冷(ひ)やしたとき
    • ◯ 水(みず)に溶(と)かして水溶液(すいようえき)にしたとき
    • ◯ 常温(じょうおん)の固体(こたい)のまま

    正解:水に溶かして水溶液にしたとき
    固体(こたい)のイオン結晶(けっしょう)はイオン(新しいタブで開きます)が固定(こてい)されて動(うご)けないため電気(でんき)を通(とお)さない。水(みず)に溶(と)かすとイオンが自由(じゆう)に動(うご)けるようになり、電気(でんき)を通(とお)す。

  3. イオン結晶(けっしょう)の融点(ゆうてん)が高(たか)いのはなぜか。

    • ◯ イオン結合(けつごう)が強(つよ)く、結晶(けっしょう)をばらすのに大(おお)きなエネルギーが要(い)るから
    • ◯ 自由(じゆう)電子(でんし)が熱(ねつ)を伝(つた)えるから
    • ◯ 分子間力(ぶんしかんりょく)が極(きわ)めて強(つよ)いから
    • ◯ イオンの質量(しつりょう)が軽(かる)いから

    正解:イオン結合が強く、結晶をばらすのに大きなエネルギーが要るから
    イオン結晶(けっしょう)は強(つよ)いイオン結合(けつごう)(新しいタブで開きます)で陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが規則正(きそくただ)しく結(むす)びついているため、結晶(けっしょう)をばらばらにするには大(おお)きなエネルギーが必要(ひつよう)で、融点(ゆうてん)(新しいタブで開きます)が高(たか)くなる。

  4. イオン結晶(けっしょう)に強(つよ)い力(ちから)を加(くわ)えると割(わ)れやすいのはなぜか。

    • ◯ 自由(じゆう)電子(でんし)が逃(に)げてしまうから
    • ◯ 融点(ゆうてん)が低(ひく)いから
    • ◯ ずれが起(お)きると同(おな)じ電気(でんき)のイオンどうしが反発(はんぱつ)するから
    • ◯ イオンの数(かず)が少(すく)ないから

    正解:ずれが起きると同じ電気のイオンどうしが反発するから
    強(つよ)い力(ちから)でイオンの並(なら)びがずれると、同(おな)じ電気(でんき)を帯(お)びたイオンどうしが向(む)かい合(あ)って反発(はんぱつ)し、その面(めん)で一気(いっき)に崩(くず)れる。

単元のポイント

  • 組成(そせい)式(しき) 陽(よう)イオンと陰(いん)イオンの電気(でんき)の量(りょう)がつり合(あ)う、最(もっと)も簡単(かんたん)な整数(せいすう)の比(ひ)で表(あらわ)した化学(かがく)式(しき)
  • イオン結晶(けっしょう) 陽(よう)イオンと陰(いん)イオンがイオン結合(けつごう)で規則正(きそくただ)しく並(なら)んでできた結晶(けっしょう)
  • 融点(ゆうてん)・沸点(ふってん)が高(たか)い イオン結合(けつごう)は強(つよ)い引力(いんりょく)なので、ばらすには大(おお)きなエネルギーが要(い)る
  • 電気(でんき)を通(とお)す条件(じょうけん) 固体(こたい)では通(とお)さないが、融(と)かすか水(みず)に溶(と)かしてイオンが自由(じゆう)に動(うご)けるようにすると通(とお)す
  • 水(みず)に溶(と)けやすい 水分子(みずぶんし)が陽(よう)イオンと陰(いん)イオンを引(ひ)き離(はな)すため、イオン結晶(けっしょう)は水(みず)に溶(と)けやすいものが多(おお)い
問題を解く
単元のポイント
  • 組成(そせい)式(しき) 陽(よう)イオンと陰(いん)イオンの電気(でんき)の量(りょう)がつり合(あ)う、最(もっと)も簡単(かんたん)な整数(せいすう)の比(ひ)で表(あらわ)した化学(かがく)式(しき)
  • イオン結晶(けっしょう) 陽(よう)イオンと陰(いん)イオンがイオン結合(けつごう)で規則正(きそくただ)しく並(なら)んでできた結晶(けっしょう)
  • 融点(ゆうてん)・沸点(ふってん)が高(たか)い イオン結合(けつごう)は強(つよ)い引力(いんりょく)なので、ばらすには大(おお)きなエネルギーが要(い)る
  • 電気(でんき)を通(とお)す条件(じょうけん) 固体(こたい)では通(とお)さないが、融(と)かすか水(みず)に溶(と)かしてイオンが自由(じゆう)に動(うご)けるようにすると通(とお)す
  • 水(みず)に溶(と)けやすい 水分子(みずぶんし)が陽(よう)イオンと陰(いん)イオンを引(ひ)き離(はな)すため、イオン結晶(けっしょう)は水(みず)に溶(と)けやすいものが多(おお)い