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分子(ぶんし)と共有(きょうゆう)結合(けつごう)

カメレオン先生共有(きょうゆう)結合(けつごう)は電子(でんし)を出(だ)し合(あ)う結合(けつごう)。電子(でんし)式(しき)は電子(でんし)の配置(はいち)、構造(こうぞう)式(しき)は結合(けつごう)を1本(ほん)の線(せん)で表(あらわ)す書(か)き方(かた)だよ。

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  1. 原子(げんし)どうしが互(たが)いに最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)を出(だ)し合(あ)い、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)る結合(けつごう)が共有(きょうゆう)結合(けつごう)。できた粒子(りゅうし)を分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)という。
  2. 電子(でんし)式(しき)は原子(げんし)のまわりの電子(でんし)を点(てん)で表(あらわ)し、構造(こうぞう)式(しき)は共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)1組(くみ)を1本(ほん)の線(せん)(価(か)標(ひょう))で表(あらわ)す。
  3. 一方(いっぽう)の原子(げんし)だけが電子(でんし)対(たい)を出(だ)し、もう一方(いっぽう)が受(う)け取(と)る共有(きょうゆう)結合(けつごう)を配(はい)位(い)結合(けつごう)という。NH₄⁺の4本(ほん)のN–H結合(けつごう)のうち1本(ほん)がその例(れい)。

詳しく

共有(きょうゆう)結合(けつごう)と電子(でんし)式(しき)・構造(こうぞう)式(しき)

原子(げんし)どうしが最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)を出(だ)し合(あ)い、2個(こ)の電子(でんし)の組(くみ)(共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい))を作(つく)って結(むす)びつく結合(けつごう)を共有(きょうゆう)結合(けつごう)という。共有(きょうゆう)結合(けつごう)でできた粒子(りゅうし)を分子(ぶんし)という。原子(げんし)はこの共有(きょうゆう)によって、貴(き)ガスと同(おな)じ安定(あんてい)な電子配置(でんしはいち)(新しいタブで開きます)になる。

原子(げんし)のまわりの最外殻電子(さいがいかくでんし)を点(てん)で書(か)き、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)と、結合(けつごう)に使(つか)われていない非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)(孤立(こりつ)電子(でんし)対(たい))を区別(くべつ)して示(しめ)した化学(かがく)式(しき)(新しいタブで開きます)を電子(でんし)式(しき)という。共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)1組(くみ)を1本(ほん)の線(せん)(価(か)標(ひょう))に置(お)きかえ、原子(げんし)どうしのつながりだけを示(しめ)した化学(かがく)式(しき)を構造(こうぞう)式(しき)という。

分子(ぶんし)を作(つく)る原子(げんし)の種類(しゅるい)と数(かず)を示(しめ)す式(しき)を分子(ぶんし)式(しき)という。例(たと)えば水(みず)はH₂O、メタンはCH₄と書(か)く。分子(ぶんし)式(しき)だけでは原子(げんし)のつながり方(かた)がわからないため、構造(こうぞう)式(しき)を使(つか)ってどの原子(げんし)とどの原子(げんし)が結(むす)びついているかを示(しめ)す。

電子式と構造式(水素分子・水分子)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):水素(すいそ)分子(ぶんし)と配(はい)位(い)結合(けつごう)

水素(すいそ)(新しいタブで開きます)原子(げんし)Hは最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)が1個(こ)。2個(こ)の水素(すいそ)原子(げんし)が電子(でんし)を1個(こ)ずつ出(だ)し合(あ)って共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)ると、水素(すいそ)分子(ぶんし)H₂ができる。電子(でんし)式(しき)ではH:H、構造(こうぞう)式(しき)ではH−Hと書(か)く。共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)ったことで、それぞれの水素(すいそ)原子(げんし)はヘリウムと同(おな)じ安定(あんてい)な電子配置(でんしはいち)になる。

水分子(みずぶんし)H₂Oでは、酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)原子(げんし)が2本(ほん)の共有(きょうゆう)結合(けつごう)で2個(こ)の水素(すいそ)原子(げんし)と結(むす)びつき、酸素(さんそ)原子(げんし)には結合(けつごう)に使(つか)われていない非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)が2組(くみ)残(のこ)る。構造(こうぞう)式(しき)はH−O−Hと書(か)く。構造(こうぞう)式(しき)は原子(げんし)のつながりだけを表(あらわ)すので、実際(じっさい)の水分子(みずぶんし)が折(お)れ曲(ま)がった形(かたち)をしていることまでは示(しめ)さない。

アンモニア(新しいタブで開きます)分子(ぶんし)NH₃の窒素(ちっそ)原子(げんし)には非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)が1組(くみ)ある。この非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を水素(すいそ)イオン(新しいタブで開きます)H⁺にそのまま提供(ていきょう)すると、アンモニウムイオン(新しいタブで開きます)NH₄⁺ができる。この結合(けつごう)では窒素(ちっそ)原子(げんし)だけが電子(でんし)対(たい)を出(だ)しているので配(はい)位(い)結合(けつごう)というが、できあがった4本(ほん)のN−H結合(けつごう)はどれも同(おな)じで、区別(くべつ)できない。

配位結合によるアンモニウムイオンNH₄⁺の生成Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜイオン結合(けつごう)と違(ちが)うのか

イオン結合(けつごう)(新しいタブで開きます)は、一方(いっぽう)の原子(げんし)が電子(でんし)を完全(かんぜん)に失(うしな)い、もう一方(いっぽう)が受(う)け取(と)って、できた陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが引(ひ)き合(あ)う結合(けつごう)だった。これに対(たい)して共有(きょうゆう)結合(けつごう)は、どちらの原子(げんし)も電子(でんし)を手放(てばな)さず、2個(こ)の電子(でんし)を共有(きょうゆう)し合(あ)う点(てん)が大(おお)きく違(ちが)う。

電子(でんし)を出(だ)し合(あ)うだけなので、共有(きょうゆう)結合(けつごう)でできた分子(ぶんし)は電気(でんき)を帯(お)びず、イオン結合(けつごう)のような結晶(けっしょう)全体(ぜんたい)に広(ひろ)がる引力(いんりょく)を持(も)たない。そのため分子(ぶんし)からできた物質(ぶっしつ)は、分子(ぶんし)どうしの結(むす)びつきが弱(よわ)く、融点(ゆうてん)(新しいタブで開きます)や沸点(ふってん)が低(ひく)いものが多(おお)い(次(つぎ)のページでくわしく見(み)る)。

配(はい)位(い)結合(けつごう)は電子(でんし)の出(だ)し方(かた)が普通(ふつう)の共有(きょうゆう)結合(けつごう)とは違(ちが)うが、できた結合(けつごう)そのものは変(か)わらない。メタンCH₄やエチレンC₂H₄のような有機(ゆうき)化合物(かごうぶつ)も、炭素(たんそ)原子(げんし)と水素(すいそ)原子(げんし)が共有(きょうゆう)結合(けつごう)で結(むす)びついてできている。メタンは都市(とし)ガスの主成分(しゅせいぶん)として使(つか)われる。

エチレンのような小(ちい)さな分子(ぶんし)を共有(きょうゆう)結合(けつごう)で次々(つぎつぎ)につなげると、ポリエチレンのように分子(ぶんし)量(りょう)(新しいタブで開きます)の大(おお)きい高分子(こうぶんし)化合物(かごうぶつ)ができる。レジ袋(ぶくろ)などに使(つか)われるポリエチレンや、ペットボトルの原料(げんりょう)になるポリエチレンテレフタラート(PET)は、どちらも小(ちい)さな分子(ぶんし)が鎖(くさり)のようにつながった構造(こうぞう)を持(も)つ。

確認問題

問題 1 / 4共有(きょうゆう)結合(けつごう)は、どのようにしてできる結合(けつごう)か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/molecule-and-covalent-bond/?from=print#quiz

  1. 共有(きょうゆう)結合(けつごう)は、どのようにしてできる結合(けつごう)か。

    • ◯ 一方(いっぽう)の原子(げんし)が電子(でんし)を完全(かんぜん)に失(うしな)い、もう一方(いっぽう)が受(う)け取(と)る
    • ◯ 原子(げんし)どうしが電子(でんし)を出(だ)し合(あ)って共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)る
    • ◯ 自由(じゆう)電子(でんし)が金属(きんぞく)イオンを結(むす)びつける
    • ◯ 分子(ぶんし)どうしが弱(よわ)い力(ちから)で引(ひ)き合(あ)う

    正解:原子どうしが電子を出し合って共有電子対を作る
    共有(きょうゆう)結合(けつごう)は、原子(げんし)どうしが最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)を出(だ)し合(あ)い、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)ってできる結合(けつごう)である。

  2. アンモニウムイオンNH₄⁺ができるとき、配(はい)位(い)結合(けつごう)はどのようにしてできるか。

    • ◯ 水素(すいそ)イオンが電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)う
    • ◯ 窒素(ちっそ)原子(げんし)の非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を水素(すいそ)イオンにそのまま提供(ていきょう)する
    • ◯ 窒素(ちっそ)原子(げんし)と水素(すいそ)原子(げんし)が電子(でんし)を半分(はんぶん)ずつ出(だ)し合(あ)う
    • ◯ 窒素(ちっそ)原子(げんし)が陰(いん)イオンになる

    正解:窒素原子の非共有電子対を水素イオンにそのまま提供する
    アンモニア(新しいタブで開きます)分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の窒素(ちっそ)原子(げんし)にある非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を水素(すいそ)イオン(新しいタブで開きます)H⁺にそのまま提供(ていきょう)してできる結合(けつごう)を配(はい)位(い)結合(けつごう)という。できた結合(けつごう)は他(た)のN−H結合(けつごう)と区別(くべつ)できない。

  3. 水分子(みずぶんし)H₂Oの構造(こうぞう)式(しき)はどれか。

    • ◯ H−H−O
    • ◯ H−O−H
    • ◯ H=O=H
    • ◯ O−H−H(Oが端(はじ))

    正解:H−O−H
    水分子(みずぶんし)は酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)原子(げんし)が中心(ちゅうしん)になり、2本(ほん)の共有(きょうゆう)結合(けつごう)でそれぞれ水素(すいそ)(新しいタブで開きます)原子(げんし)と結(むす)びつくので、構造(こうぞう)式(しき)はH−O−Hと書(か)く。

  4. 共有(きょうゆう)結合(けつごう)がイオン結合(けつごう)と大(おお)きく違(ちが)う点(てん)は何(なに)か。

    • ◯ 原子核(げんしかく)の中性子(ちゅうせいし)が増(ふ)える
    • ◯ 電子(でんし)を完全(かんぜん)に手放(てばな)さず、2個(こ)の電子(でんし)を共有(きょうゆう)し合(あ)う
    • ◯ 必(かなら)ず陽(よう)イオンと陰(いん)イオンができる
    • ◯ 結合(けつごう)する原子(げんし)の数(かず)が常(つね)に2個(こ)に限(かぎ)られる

    正解:電子を完全に手放さず、2個の電子を共有し合う
    イオン結合(けつごう)(新しいタブで開きます)は電子(でんし)の受(う)け渡(わた)しで陽(よう)イオン(新しいタブで開きます)と陰(いん)イオンができて引(ひ)き合(あ)う結合(けつごう)だが、共有(きょうゆう)結合(けつごう)はどちらの原子(げんし)も電子(でんし)を手放(てばな)さず、2個(こ)の電子(でんし)を共有(きょうゆう)し合(あ)う点(てん)が大(おお)きく違(ちが)う。

単元のポイント

  • 共有(きょうゆう)結合(けつごう) 原子(げんし)どうしが最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)を出(だ)し合(あ)い、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)る結合(けつごう)
  • 電子(でんし)式(しき) 原子(げんし)のまわりの電子(でんし)を点(てん)で表(あらわ)し、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)と非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)(孤立(こりつ)電子(でんし)対(たい))がわかる書(か)き方(かた)
  • 構造(こうぞう)式(しき) 共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)1組(くみ)を1本(ほん)の線(せん)(価(か)標(ひょう))で表(あらわ)し、分子内(ぶんしない)の原子(げんし)のつながりを示(しめ)す書(か)き方(かた)
  • 配(はい)位(い)結合(けつごう) 一方(いっぽう)の原子(げんし)だけが電子(でんし)対(たい)を出(だ)し、もう一方(いっぽう)が受(う)け取(と)ってできる共有(きょうゆう)結合(けつごう)。できた結合(けつごう)は普通(ふつう)の共有(きょうゆう)結合(けつごう)と区別(くべつ)できない
問題を解く
単元のポイント
  • 共有(きょうゆう)結合(けつごう) 原子(げんし)どうしが最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)を出(だ)し合(あ)い、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)を作(つく)る結合(けつごう)
  • 電子(でんし)式(しき) 原子(げんし)のまわりの電子(でんし)を点(てん)で表(あらわ)し、共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)と非(ひ)共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)(孤立(こりつ)電子(でんし)対(たい))がわかる書(か)き方(かた)
  • 構造(こうぞう)式(しき) 共有(きょうゆう)電子(でんし)対(たい)1組(くみ)を1本(ほん)の線(せん)(価(か)標(ひょう))で表(あらわ)し、分子内(ぶんしない)の原子(げんし)のつながりを示(しめ)す書(か)き方(かた)
  • 配(はい)位(い)結合(けつごう) 一方(いっぽう)の原子(げんし)だけが電子(でんし)対(たい)を出(だ)し、もう一方(いっぽう)が受(う)け取(と)ってできる共有(きょうゆう)結合(けつごう)。できた結合(けつごう)は普通(ふつう)の共有(きょうゆう)結合(けつごう)と区別(くべつ)できない