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貴(き)ガスの性質(せいしつ)

カメレオン先生貴(き)ガスは最外殻(さいがいかく)の電子配置(でんしはいち)が安定(あんてい)だから、他(た)の原子(げんし)と電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がなく安定(あんてい)しているよ。だからほとんどの貴(き)ガスは単(たん)原子(げんし)のまま気体(きたい)として存在(そんざい)するんだ。

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  1. 貴(き)ガス(He・Ne・Arなど)は最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)がHeは2個(こ)(K殻(けーかく)が満杯(まんぱい))、Ne・Arは8個(こ)で、化学(かがく)的(てき)に非常(ひじょう)に安定(あんてい)している。
  2. 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)として存在(そんざい)し、無色(むしょく)・無臭(むしゅう)で、ほとんど他(た)の物質(ぶっしつ)と反応(はんのう)しない。
  3. ヘリウムは気球(ききゅう)・風船(ふうせん)、ネオンはネオンサイン、アルゴンは溶接(ようせつ)や電球内(でんきゅうない)の封入(ふうにゅう)ガスなど、反応(はんのう)しにくい性質(せいしつ)を生(い)かして使(つか)われている。

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貴(き)ガスの性質(せいしつ)

周期表(しゅうきひょう)(新しいタブで開きます)18族(ぞく)のヘリウムHe・ネオンNe・アルゴンArなどは貴(き)ガスと呼(よ)ばれ、最外殻(さいがいかく)の電子(でんし)の数(かず)がHeは2個(こ)(K殻(けーかく)が満杯(まんぱい)の閉殻(へいかく))、Ne・Arなどは8個(こ)になっている。この電子配置(でんしはいち)(新しいタブで開きます)が非常(ひじょう)に安定(あんてい)しているため、他(た)の原子(げんし)と電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がない。

そのため貴(き)ガスは原子(げんし)どうしが結(むす)びつかず、1個(こ)の原子(げんし)のまま気体(きたい)として存在(そんざい)する単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)になる。色(いろ)やにおいもなく、常温(じょうおん)でほとんど化学(かがく)反応(はんのう)を起(お)こさないことから「不(ふ)活性(かっせい)ガス」とも呼(よ)ばれてきた。

ただし反応(はんのう)性(せい)がまったくのゼロというわけではなく、キセノンXeなどの大(おお)きな貴(き)ガスでは、フッ素(そ)のように酸化力(さんかりょく)が非常(ひじょう)に強(つよ)い相手(あいて)に限(かぎ)って化合物(かごうぶつ)をつくる例(れい)も知(し)られている。

貴(き)ガスの利用(りよう)例(れい)

ヘリウムHeは水素(すいそ)H₂の次(つぎ)に軽(かる)い気体(きたい)だが、水素(すいそ)と違(ちが)って燃(も)えないため、気球(ききゅう)や飛行船(ひこうせん)のガスとして安全(あんぜん)に使(つか)われている。深海(しんかい)でのダイビング用(よう)の呼吸(こきゅう)ガスに混(ま)ぜて窒素(ちっそ)酔(よ)いを防(ふせ)ぐ用途(ようと)もある。

ネオンNeは放電(ほうでん)管(かん)の中(なか)で電流(でんりゅう)を流(なが)すと赤(あか)橙色(だいだいいろ)の光(ひかり)を出(だ)すため、ネオンサインの名前(なまえ)の由来(ゆらい)になった。アルゴンArは反応(はんのう)しにくい性質(せいしつ)を生(い)かして、金属(きんぞく)の溶接時(ようせつじ)に酸素(さんそ)や窒素(ちっそ)を遮断(しゃだん)する保護(ほご)ガスや、白熱(はくねつ)電球(でんきゅう)の中(なか)で金属(きんぞく)フィラメントの酸化(さんか)を防(ふせ)ぐ封入(ふうにゅう)ガスに使(つか)われている。

標準(ひょうじゅん)状態(じょうたい)で5.6Lのアルゴンが入(はい)った容器(ようき)がある。この中(なか)のアルゴンの物質(ぶっしつ)量(りょう)を求(もと)めよう。気体(きたい)のモル体積(たいせき)(新しいタブで開きます)は標準(ひょうじゅん)状態(じょうたい)で22.4L/molだから、5.6÷22.4=0.25molのアルゴンが入(はい)っていることになる。

貴ガスの利用例Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ貴(き)ガスは反応(はんのう)しにくいのか

原子(げんし)は最外殻(さいがいかく)を貴(き)ガスと同(おな)じ電子配置(でんしはいち)(安定(あんてい)な電子配置(でんしはいち))にしようとして、電子(でんし)を受(う)け渡(わた)ししたりイオン(新しいタブで開きます)になったりする。これは化学(かがく)基礎(きそ)で学(まな)んだイオン結合(けつごう)(新しいタブで開きます)や共有(きょうゆう)結合(けつごう)(新しいタブで開きます)のもとになる考(かんが)え方(かた)だった。

貴(き)ガスは最初(さいしょ)から最外殻(さいがいかく)が安定(あんてい)な電子配置(でんしはいち)になっているため、電子(でんし)を失(うしな)ったり得(え)たりする必要(ひつよう)がなく、他(た)の原子(げんし)と結(むす)びつく動機(どうき)そのものがない。周期表(しゅうきひょう)の右端(みぎはし)に位置(いち)するのも、この安定(あんてい)性(せい)の高(たか)さを反映(はんえい)している。

地球(ちきゅう)の大気中(たいきちゅう)では、アルゴンArが貴(き)ガスの中(なか)で最(もっと)も多(おお)く、体積(たいせき)の約(やく)1%を占(し)める。窒素(ちっそ)や酸素(さんそ)に比(くら)べると目立(めだ)たないが、反応(はんのう)しにくい性質(せいしつ)から白熱(はくねつ)電球(でんきゅう)や蛍光(けいこう)灯(とう)の封入(ふうにゅう)ガスとしても使(つか)われている。

貴ガスは最外殻の電子配置が安定Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4標準(ひょうじゅん)状態(じょうたい)で5.6Lのアルゴンは何(なん)molか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/noble-gases-and-properties/?from=print#quiz

  1. 標準(ひょうじゅん)状態(じょうたい)で5.6Lのアルゴンは何(なん)molか。

    答え:____________

    正解:0.25
    標準(ひょうじゅん)状態(じょうたい)の気体(きたい)のモル体積(たいせき)(新しいタブで開きます)は22.4L/molなので、5.6÷22.4=0.25mol。

  2. 貴(き)ガスがほとんど他(た)の原子(げんし)と反応(はんのう)しない理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 分子(ぶんし)量(りょう)が非常(ひじょう)に大(おお)きいから
    • ◯ 最外殻(さいがいかく)の電子配置(でんしはいち)が安定(あんてい)しており、電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がないから
    • ◯ すべて金属(きんぞく)元素(げんそ)だから
    • ◯ 原子(げんし)番号(ばんごう)が大(おお)きいから

    正解:最外殻の電子配置が安定しており、電子をやり取りする必要がないから
    貴(き)ガスは最外殻(さいがいかく)の電子配置(でんしはいち)(新しいタブで開きます)が安定(あんてい)しているため、他(た)の原子(げんし)と電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がなく、反応(はんのう)しにくい。

  3. 気球(ききゅう)や飛行船(ひこうせん)のガスに、同(おな)じく空気(くうき)より軽(かる)い水素(すいそ)H₂ではなくヘリウムHeが使(つか)われる理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 水素(すいそ)は貴(き)ガスではないから
    • ◯ ヘリウムは燃(も)えないため安全(あんぜん)だから
    • ◯ ヘリウムのほうが色(いろ)がついて見(み)やすいから
    • ◯ ヘリウムのほうが安(やす)く手(て)に入(はい)るから

    正解:ヘリウムは燃えないため安全だから
    ヘリウムは水素(すいそ)よりわずかに重(おも)いが、水素(すいそ)と違(ちが)って燃(も)えないため、安全(あんぜん)に使(つか)うことができる。

  4. ネオンサインがネオンNeという貴(き)ガスの名前(なまえ)からきている理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ ネオンが放電(ほうでん)管(かん)の中(なか)で赤(あか)橙色(だいだいいろ)に光(ひか)るから
    • ◯ ネオンが金属(きんぞく)のように電気(でんき)を通(とお)すから
    • ◯ ネオンが看板(かんばん)の素材(そざい)として使(つか)われているから
    • ◯ ネオンが燃(も)えて炎色反応(えんしょくはんのう)を起(お)こすから

    正解:ネオンが放電管の中で赤橙色に光るから
    ネオンは放電(ほうでん)管(かん)の中(なか)で電流(でんりゅう)を流(なが)すと赤(あか)橙色(だいだいいろ)の光(ひかり)を出(だ)す性質(せいしつ)があり、この発光(はっこう)を利用(りよう)した看板(かんばん)がネオンサインと呼(よ)ばれるようになった。

単元のポイント

  • 貴(き)ガス 周期表(しゅうきひょう)18族(ぞく)のHe・Ne・Ar・Kr・Xeなど。最外殻(さいがいかく)の電子配置(でんしはいち)が安定(あんてい)で、単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)で存在(そんざい)する気体(きたい)
  • 化学(かがく)的(てき)な安定(あんてい)性(せい) 他(た)の原子(げんし)と電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がなく、常温(じょうおん)でほとんど反応(はんのう)しない(ただしXeなど一部(いちぶ)は化合物(かごうぶつ)をつくる)
  • ヘリウムの利用(りよう) 空気(くうき)より軽(かる)く燃(も)えないため、気球(ききゅう)や飛行船(ひこうせん)、ヘリウムガスを使(つか)った潜水(せんすい)用(よう)の呼吸(こきゅう)ガスに使(つか)われる
  • ネオン・アルゴンの利用(りよう) Neは放電(ほうでん)管(かん)で赤(あか)橙色(だいだいいろ)に光(ひか)りネオンサインに、Arは金属(きんぞく)や電球(でんきゅう)のフィラメントの酸化(さんか)を防(ふせ)ぐ封入(ふうにゅう)ガスに使(つか)われる

出典・クレジット

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 貴(き)ガス 周期表(しゅうきひょう)18族(ぞく)のHe・Ne・Ar・Kr・Xeなど。最外殻(さいがいかく)の電子配置(でんしはいち)が安定(あんてい)で、単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)で存在(そんざい)する気体(きたい)
  • 化学(かがく)的(てき)な安定(あんてい)性(せい) 他(た)の原子(げんし)と電子(でんし)をやり取(と)りする必要(ひつよう)がなく、常温(じょうおん)でほとんど反応(はんのう)しない(ただしXeなど一部(いちぶ)は化合物(かごうぶつ)をつくる)
  • ヘリウムの利用(りよう) 空気(くうき)より軽(かる)く燃(も)えないため、気球(ききゅう)や飛行船(ひこうせん)、ヘリウムガスを使(つか)った潜水(せんすい)用(よう)の呼吸(こきゅう)ガスに使(つか)われる
  • ネオン・アルゴンの利用(りよう) Neは放電(ほうでん)管(かん)で赤(あか)橙色(だいだいいろ)に光(ひか)りネオンサインに、Arは金属(きんぞく)や電球(でんきゅう)のフィラメントの酸化(さんか)を防(ふせ)ぐ封入(ふうにゅう)ガスに使(つか)われる