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遷移元素(せんいげんそ)の単体(たんたい)と化合物(かごうぶつ)

カメレオン先生遷移元素(せんいげんそ)は酸化数(さんかすう)が変(か)わると色(いろ)も変(か)わることが多(おお)いよ。Fe²⁺とFe³⁺、CuSO₄の水和物(すいわぶつ)と無水物(むすいぶつ)の色(いろ)の違(ちが)いを見比(みくら)べて覚(おぼ)えよう。

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  1. 遷移元素(せんいげんそ)(Cr・Mn・Fe・Cu・Zn・Agなど)は複数(ふくすう)の酸化数(さんかすう)(新しいタブで開きます)をとることが多(おお)く、イオン(新しいタブで開きます)や化合物(かごうぶつ)(新しいタブで開きます)が色(いろ)を持(も)つことが多(おお)い金属(きんぞく)である。
  2. 鉄(てつ)は酸化数(さんかすう)+2のFe²⁺(淡緑色(たんりょくしょく))と+3のFe³⁺(黄(き)褐色(かっしょく))の両方(りょうほう)のイオンをつくり、空気中(くうきちゅう)では酸化(さんか)されてさび(新しいタブで開きます)を生(しょう)じる。
  3. 銅(どう)は青色(あおいろ)の水和物(すいわぶつ)(新しいタブで開きます)CuSO₄・5H₂Oと白色(はくしょく)の無水物(むすいぶつ)CuSO₄で色(いろ)が変(か)わる性質(せいしつ)があり、亜鉛(あえん)は酸(さん)にも強塩基(きょうえんき)(新しいタブで開きます)にも反応(はんのう)する両性(りょうせい)金属(きんぞく)である。

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詳しく

遷移元素(せんいげんそ)の性質(せいしつ)

周期表(しゅうきひょう)3〜12族(ぞく)のクロムCr・マンガンMn・鉄(てつ)Fe・銅(どう)Cu・亜鉛(あえん)Zn・銀(ぎん)Agなどは遷移元素(せんいげんそ)と呼(よ)ばれる。典型元素(てんけいげんそ)(新しいタブで開きます)と違(ちが)って同(おな)じ元素(げんそ)でも複数(ふくすう)の酸化数(さんかすう)をとることが多(おお)く、イオンや化合物(かごうぶつ)が色(いろ)を持(も)つものが多(おお)い。

同(おな)じ周期(しゅうき)(新しいタブで開きます)で隣(とな)り合(あ)う元素(げんそ)どうしでも性質(せいしつ)が似(に)ていることが遷移元素(せんいげんそ)の特徴(とくちょう)で、ステンレス鋼(こう)(Fe・Cr・Niの合金(ごうきん))のように複数(ふくすう)の遷移元素(せんいげんそ)を組(く)み合(あ)わせた合金(ごうきん)が広(ひろ)く使(つか)われている。

過(か)マンガン酸(さん)カリウムKMnO₄(赤(あか)紫色(むらさきいろ))や二(に)クロム酸(さん)カリウムK₂Cr₂O₇(橙色(だいだいいろ))のように、酸化数(さんかすう)の高(たか)い化合物(かごうぶつ)は強(つよ)い酸化剤(さんかざい)(新しいタブで開きます)として反応(はんのう)速度(そくど)や酸化(さんか)還元(かんげん)(新しいタブで開きます)の単元(たんげん)の実験(じっけん)でも扱(あつか)われてきた。

鉄イオンの色の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

亜鉛(あえん)・銀(ぎん)の性質(せいしつ)と確認(かくにん)反応(はんのう)

25gの硫酸(りゅうさん)銅(どう)(Ⅱ)五(ご)水和物(すいわぶつ)CuSO₄・5H₂O(モル質量(しつりょう)(新しいタブで開きます)250g/mol)を水(みず)に溶(と)かして100mLの水溶液(すいようえき)にした。この水溶液(すいようえき)のCu²⁺のモル濃度(のうど)(新しいタブで開きます)を求(もと)めよう。物質(ぶっしつ)量(りょう)は25÷250=0.1molで、体積(たいせき)0.100Lで割(わ)ると0.1÷0.100=1.0mol/Lになる。

亜鉛(あえん)Znは塩酸(えんさん)のような酸(さん)とも、水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)のような強塩基(きょうえんき)とも反応(はんのう)して水素(すいそ)を発生(はっせい)する両性(りょうせい)金属(きんぞく)で、アルミニウムAl・スズSn・鉛(なまり)Pbなどと同(おな)じ仲間(なかま)に分類(ぶんるい)される。鉄(てつ)に亜鉛(あえん)をめっきしたものがトタンで、傷(きず)がついても亜鉛(あえん)が先(さき)に溶(と)けて鉄(てつ)を守(まも)る。

銀(ぎん)イオンAg⁺は塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻と反応(はんのう)して白色(はくしょく)の沈殿(ちんでん)(新しいタブで開きます)AgClをつくり、AgClは水(みず)には溶(と)けにくいが、アンモニア水(すい)には錯(さく)イオン[Ag(NH₃)₂]⁺をつくって溶(と)けるのが特徴(とくちょう)だ。銀(ぎん)は硫黄(いおう)を含(ふく)む気体(きたい)と反応(はんのう)して黒色(こくしょく)の硫化(りゅうか)銀(ぎん)Ag₂Sに変(か)わるため、銀(ぎん)製品(せいひん)が時間(じかん)とともに黒(くろ)ずむのもこの反応(はんのう)による。

鉄(てつ)と銅(どう)のイオン・化合物(かごうぶつ)

鉄(てつ)は酸化数(さんかすう)+2のFe²⁺と+3のFe³⁺の両方(りょうほう)のイオンをつくり、Fe²⁺は淡緑色(たんりょくしょく)、Fe³⁺は黄(き)褐色(かっしょく)を示(しめ)す。鉄(てつ)を空気中(くうきちゅう)に放置(ほうち)すると酸素(さんそ)と水分(すいぶん)によって酸化(さんか)され、赤(あか)さび(酸化(さんか)鉄(てつ)(Ⅲ)の水和物(すいわぶつ))が生(しょう)じる。

銅(どう)Cuは赤(あか)みを帯(お)びた金属(きんぞく)で電気(でんき)をよく通(とお)し、湿(しめ)った空気中(くうきちゅう)では表面(ひょうめん)に緑青(ろくしょう)(ろくしょう)と呼(よ)ばれる緑色(みどりいろ)のさびをつくる。水溶液中(すいようえきちゅう)の銅(どう)(Ⅱ)イオンCu²⁺は青色(あおいろ)を示(しめ)す。

硫酸(りゅうさん)銅(どう)(Ⅱ)五(ご)水和物(すいわぶつ)CuSO₄・5H₂Oは青色(あおいろ)の結晶(けっしょう)だが、加熱(かねつ)して水(みず)を取(と)り除(のぞ)くと白色(はくしょく)粉末(ふんまつ)の無水物(むすいぶつ)CuSO₄になる。白色(はくしょく)粉末(ふんまつ)に水(みず)を1滴(てき)落(お)とすと再(ふたた)び青色(あおいろ)に戻(もど)るため、この色(いろ)の変化(へんか)は水(みず)の検出(けんしゅつ)に利用(りよう)されている。

硫酸銅(Ⅱ)五水和物の色の変化Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 425gの硫酸(りゅうさん)銅(どう)(Ⅱ)五(ご)水和物(すいわぶつ)CuSO₄・5H₂O(モル質量(しつりょう)250g/mol)を水(みず)に溶(と)かして100mLの水溶液(すいようえき)にした。この水溶液(すいようえき)のCu²⁺のモル濃度(のうど)は何(なん)mol/Lか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/transition-metals-and-compounds/?from=print#quiz

  1. 25gの硫酸(りゅうさん)銅(どう)(Ⅱ)五(ご)水和物(すいわぶつ)CuSO₄・5H₂O(モル質量(しつりょう)250g/mol)を水(みず)に溶(と)かして100mLの水溶液(すいようえき)にした。この水溶液(すいようえき)のCu²⁺のモル濃度(のうど)は何(なん)mol/Lか。

    答え:____________

    正解:1.0
    CuSO₄・5H₂Oの物質(ぶっしつ)量(りょう)は25÷250=0.1mol。溶(と)かすとCu²⁺も0.1mol生(しょう)じ、体積(たいせき)0.100Lで割(わ)ると0.1÷0.100=1.0mol/L。

  2. 鉄(てつ)(Ⅲ)イオンFe³⁺の水溶液(すいようえき)の色(いろ)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 淡緑色(たんりょくしょく)
    • ◯ 無色(むしょく)
    • ◯ 青色(あおいろ)
    • ◯ 黄(き)褐色(かっしょく)

    正解:黄褐色
    鉄(てつ)は複数(ふくすう)の酸化数(さんかすう)(新しいタブで開きます)をとり、Fe²⁺は淡緑色(たんりょくしょく)、Fe³⁺は黄(き)褐色(かっしょく)を示(しめ)す。

  3. 亜鉛(あえん)Znが「両性(りょうせい)金属(きんぞく)」と呼(よ)ばれる理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 酸(さん)とだけ反応(はんのう)するから
    • ◯ 常(つね)に中性(ちゅうせい)の化合物(かごうぶつ)しかつくらないから
    • ◯ 酸(さん)にも強塩基(きょうえんき)にも反応(はんのう)して水素(すいそ)を発生(はっせい)するから
    • ◯ 強塩基(きょうえんき)とだけ反応(はんのう)するから

    正解:酸にも強塩基にも反応して水素を発生するから
    亜鉛(あえん)は塩酸(えんさん)のような酸(さん)とも、水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)のような強塩基(きょうえんき)(新しいタブで開きます)とも反応(はんのう)して水素(すいそ)を発生(はっせい)する両性(りょうせい)金属(きんぞく)である。

  4. 銀(ぎん)製品(せいひん)が時間(じかん)とともに黒(くろ)ずんでいく原因(げんいん)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 硫黄(いおう)を含(ふく)む気体(きたい)と反応(はんのう)して黒色(こくしょく)の硫化(りゅうか)銀(ぎん)に変(か)わるから
    • ◯ 銀(ぎん)が水(みず)と反応(はんのう)して水酸化(すいさんか)銀(ぎん)になるから
    • ◯ 銀(ぎん)が酸素(さんそ)と反応(はんのう)して酸化銀(さんかぎん)になるから
    • ◯ 紫外線(しがいせん)で銀(ぎん)イオンが分解(ぶんかい)されるから

    正解:硫黄を含む気体と反応して黒色の硫化銀に変わるから
    銀(ぎん)は空気中(くうきちゅう)や温泉(おんせん)(新しいタブで開きます)地(ち)などに含(ふく)まれる硫黄(いおう)を含(ふく)む気体(きたい)と反応(はんのう)して黒色(こくしょく)の硫化(りゅうか)銀(ぎん)Ag₂Sに変(か)わるため、表面(ひょうめん)が黒(くろ)ずんでいく。

単元のポイント

  • 遷移元素(せんいげんそ)(新しいタブで開きます) 周期表(しゅうきひょう)3〜12族(ぞく)のCr・Mn・Fe・Cu・Zn・Agなど。複数(ふくすう)の酸化数(さんかすう)をとり、色(いろ)のついたイオン・化合物(かごうぶつ)が多(おお)い
  • 鉄(てつ)イオンの色(いろ) Fe²⁺は淡緑色(たんりょくしょく)、Fe³⁺は黄(き)褐色(かっしょく)。鉄(てつ)は空気中(くうきちゅう)の酸素(さんそ)や水分(すいぶん)と反応(はんのう)してさび(酸化(さんか)鉄(てつ))を生(しょう)じる
  • 銅と硫酸銅(Ⅱ)(どうとりゅうさんどう) CuSO₄・5H₂O(青色(あおいろ)の結晶(けっしょう))を加熱(かねつ)するとCuSO₄(白色(はくしょく)粉末(ふんまつ))になり、水(みず)を加(くわ)えると青色(あおいろ)に戻(もど)る
  • 亜鉛(あえん)と銀(ぎん) 亜鉛(あえん)Znは酸(さん)にも強塩基(きょうえんき)にも反応(はんのう)する両性(りょうせい)金属(きんぞく)。銀(ぎん)イオンAg⁺はハロゲン(新しいタブで開きます)化物(かぶつ)イオンと沈殿(ちんでん)をつくる

出典・クレジット

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 遷移元素(せんいげんそ)(新しいタブで開きます) 周期表(しゅうきひょう)3〜12族(ぞく)のCr・Mn・Fe・Cu・Zn・Agなど。複数(ふくすう)の酸化数(さんかすう)をとり、色(いろ)のついたイオン・化合物(かごうぶつ)が多(おお)い
  • 鉄(てつ)イオンの色(いろ) Fe²⁺は淡緑色(たんりょくしょく)、Fe³⁺は黄(き)褐色(かっしょく)。鉄(てつ)は空気中(くうきちゅう)の酸素(さんそ)や水分(すいぶん)と反応(はんのう)してさび(酸化(さんか)鉄(てつ))を生(しょう)じる
  • 銅と硫酸銅(Ⅱ)(どうとりゅうさんどう) CuSO₄・5H₂O(青色(あおいろ)の結晶(けっしょう))を加熱(かねつ)するとCuSO₄(白色(はくしょく)粉末(ふんまつ))になり、水(みず)を加(くわ)えると青色(あおいろ)に戻(もど)る
  • 亜鉛(あえん)と銀(ぎん) 亜鉛(あえん)Znは酸(さん)にも強塩基(きょうえんき)にも反応(はんのう)する両性(りょうせい)金属(きんぞく)。銀(ぎん)イオンAg⁺はハロゲン(新しいタブで開きます)化物(かぶつ)イオンと沈殿(ちんでん)をつくる