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ハロゲンの単体(たんたい)と化合物(かごうぶつ)

カメレオン先生ハロゲンは酸化力(さんかりょく)の強(つよ)い順(じゅん)にF₂・Cl₂・Br₂・I₂と並(なら)ぶよ。酸化力(さんかりょく)が強(つよ)いほうが弱(よわ)いほうのイオンから電子(でんし)を奪(うば)って単体(たんたい)を追(お)い出(だ)す、と覚(おぼ)えておこう。

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  1. ハロゲン(F・Cl・Br・I)は最外殻電子(さいがいかくでんし)が7個(こ)で、電子(でんし)を1個(こ)受(う)け取(と)って1価(か)の陰(いん)イオン(新しいタブで開きます)になりやすい非金属(ひきんぞく)である。
  2. 単体(たんたい)(新しいタブで開きます)はいずれも二(に)原子(げんし)分子(ぶんし)で存在(そんざい)し、酸化力(さんかりょく)はF₂>Cl₂>Br₂>I₂の順(じゅん)に弱(よわ)くなる。
  3. ハロゲン化(か)水素(すいそ)は酸(さん)としての強(つよ)さがHF<HCl<HBr<HIの順(じゅん)に強(つよ)くなり、HFだけは弱酸(じゃくさん)(新しいタブで開きます)でガラスを溶(と)かす性質(せいしつ)を持(も)つ。

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詳しく

ハロゲンの性質(せいしつ)

周期表(しゅうきひょう)17族(ぞく)のフッ素(そ)F・塩素(えんそ)Cl・臭素(しゅうそ)Br・ヨウ素(そ)Iはハロゲンと呼(よ)ばれ、最外殻電子(さいがいかくでんし)を7個(こ)持(も)つ非金属(ひきんぞく)である。電子(でんし)をもう1個(こ)受(う)け取(と)ると貴(き)ガス(新しいタブで開きます)と同(おな)じ安定(あんてい)な電子配置(でんしはいち)(新しいタブで開きます)になるため、1価(か)の陰(いん)イオンになりやすい。

単体(たんたい)は原子(げんし)2個(こ)が結(むす)びついた二(に)原子(げんし)分子(ぶんし)(F₂・Cl₂・Br₂・I₂)として存在(そんざい)する。常温(じょうおん)での状態(じょうたい)は、F₂が淡黄色(たんおうしょく)の気体(きたい)、Cl₂が黄(き)緑色(みどりいろ)の気体(きたい)、Br₂が赤褐色(せきかっしょく)の液体(えきたい)、I₂が黒(くろ)紫色(むらさきいろ)の固体(こたい)と、分子(ぶんし)量(りょう)(新しいタブで開きます)が大(おお)きいものほど分子間力(ぶんしかんりょく)(新しいタブで開きます)が強(つよ)くなり、常温(じょうおん)での状態(じょうたい)が違(ちが)う。

ヨウ素(そ)I₂は固体(こたい)から直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる昇華(しょうか)性(せい)を持(も)ち、加熱(かねつ)すると紫色(むらさきいろ)の蒸気(じょうき)を生(しょう)じる。塩素(えんそ)Cl₂は有毒(ゆうどく)な気体(きたい)で、水道水(すいどうすい)の殺菌(さっきん)やプールの消毒(しょうどく)にも使(つか)われている。工業(こうぎょう)的(てき)には塩化(えんか)ナトリウム飽和水溶液(ほうわすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)(新しいタブで開きます)する方法(ほうほう)でもつくられ、陽極(ようきょく)では2Cl⁻→Cl₂+2e⁻という反応(はんのう)が起(お)こる(電気(でんき)分解(ぶんかい)のしくみは「電池(でんち)(新しいタブで開きます)と電気(でんき)分解(ぶんかい)」の単元(たんげん)で扱(あつか)った内容(ないよう)である)。

例(れい):ハロゲンの酸化力(さんかりょく)と置(お)き換(か)え反応(はんのう)

ハロゲン単体(たんたい)の酸化力(さんかりょく)(電子(でんし)を奪(うば)う強(つよ)さ)はF₂>Cl₂>Br₂>I₂の順(じゅん)に弱(よわ)くなる。酸化力(さんかりょく)の強(つよ)いハロゲンは、酸化力(さんかりょく)の弱(よわ)いハロゲンの陰(いん)イオンから電子(でんし)を奪(うば)って単体(たんたい)を追(お)い出(だ)していく。

たとえば塩素水(えんそすい)に臭化(しゅうか)カリウムKBr水溶液(すいようえき)を加(くわ)えると、Cl₂+2KBr→2KCl+Br₂という反応(はんのう)が起(お)こり、水溶液(すいようえき)は臭素(しゅうそ)Br₂の赤褐色(せきかっしょく)に変(か)わる。酸化力(さんかりょく)の弱(よわ)いヨウ化(か)カリウムKI水溶液(すいようえき)を使(つか)っても同様(どうよう)にI₂が遊離(ゆうり)する。

一方(いっぽう)、臭素水(しゅうそすい)にKCl水溶液(すいようえき)を加(くわ)えても反応(はんのう)は起(お)こらない。これは酸化力(さんかりょく)の弱(よわ)いBr₂が、酸化力(さんかりょく)の強(つよ)いCl⁻から電子(でんし)を奪(うば)えないためで、酸化力(さんかりょく)の順番(じゅんばん)さえ押(お)さえておけば反応(はんのう)が起(お)こるかどうかを判断(はんだん)できる。

ハロゲンの酸化力の強さAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

ハロゲン化(か)水素(すいそ)とハロゲン化(か)銀(ぎん)

ハロゲンは水素(すいそ)と反応(はんのう)してハロゲン化(か)水素(すいそ)HF・HCl・HBr・HIになり、いずれも水(みず)に溶(と)けると酸性(さんせい)を示(しめ)す。酸(さん)としての強(つよ)さはHF<HCl<HBr<HIの順(じゅん)に強(つよ)くなり、HCl・HBr・HIは強酸(きょうさん)だがHFだけは弱酸(じゃくさん)である。

フッ化(か)水素(すいそ)酸(さん)HFは弱酸(じゃくさん)でありながら、ガラスの主成分(しゅせいぶん)である二酸化(にさんか)ケイ素(そ)(新しいタブで開きます)SiO₂と反応(はんのう)する珍(めずら)しい性質(せいしつ)を持(も)ち、ガラスの表面(ひょうめん)加工(かこう)に使(つか)われてきた。このため保存(ほぞん)にはポリエチレン(新しいタブで開きます)容器(ようき)が使(つか)われ、ガラス容器(ようき)は使(つか)えない。

銀(ぎん)イオンAg⁺はハロゲン化物(かぶつ)イオンと結(むす)びついて沈殿(ちんでん)(新しいタブで開きます)をつくり、AgClは白色(はくしょく)、AgBrは淡黄色(たんおうしょく)、AgIは黄色(きいろ)で、いずれも水(みず)にほとんど溶(と)けない。この色(いろ)の違(ちが)いを使(つか)ってハロゲン化物(かぶつ)イオンを見分(みわ)けることができ、AgBrの感光(かんこう)性(せい)は写真(しゃしん)フィルムにも利用(りよう)されてきた。

ハロゲン化銀の沈殿の色Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4塩化(えんか)ナトリウム飽和水溶液(ほうわすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)して塩素(えんそ)Cl₂を1.0mol得(え)るには、陽極(ようきょく)で何(なん)molの電子(でんし)が流(なが)れればよいか(2Cl⁻→Cl₂+2e⁻)。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/halogens-and-compounds/?from=print#quiz

  1. 塩化(えんか)ナトリウム飽和水溶液(ほうわすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)して塩素(えんそ)Cl₂を1.0mol得(え)るには、陽極(ようきょく)で何(なん)molの電子(でんし)が流(なが)れればよいか(2Cl⁻→Cl₂+2e⁻)。

    答え:____________

    正解:2.0
    陽極(ようきょく)(新しいタブで開きます)の反応(はんのう)2Cl⁻→Cl₂+2e⁻より、Cl₂が1molできるときに流(なが)れる電子(でんし)は2mol。

  2. 塩素水(えんそすい)に臭化(しゅうか)カリウムKBr水溶液(すいようえき)を加(くわ)えると反応(はんのう)が起(お)こり、臭素(しゅうそ)Br₂が遊離(ゆうり)する。この反応(はんのう)が起(お)こる理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ Br₂のほうが分子(ぶんし)量(りょう)が小(ちい)さいから
    • ◯ Cl₂のほうがBr₂より酸化力(さんかりょく)が強(つよ)く、Br⁻から電子(でんし)を奪(うば)えるから
    • ◯ KBrが水(みず)に溶(と)けにくいから
    • ◯ Cl₂よりBr₂のほうが酸化力(さんかりょく)が強(つよ)いから

    正解:Cl₂のほうがBr₂より酸化力が強く、Br⁻から電子を奪えるから
    ハロゲンの酸化力(さんかりょく)はF₂>Cl₂>Br₂>I₂の順(じゅん)に弱(よわ)くなる。Cl₂はBr₂より酸化力(さんかりょく)が強(つよ)いため、Br⁻から電子(でんし)を奪(うば)ってBr₂を遊離(ゆうり)させることができる。

  3. ハロゲン化(か)水素(すいそ)のうち、酸(さん)として弱酸(じゃくさん)であり、かつガラスの主成分(しゅせいぶん)である二酸化(にさんか)ケイ素(そ)SiO₂と反応(はんのう)する特異(とくい)な性質(せいしつ)を持(も)つものはどれか。

    • ◯ HF
    • ◯ HCl
    • ◯ HI
    • ◯ HBr

    正解:HF
    ハロゲン化(か)水素(すいそ)の酸(さん)の強(つよ)さはHF<HCl<HBr<HIの順(じゅん)に強(つよ)くなり、HFだけが弱酸(じゃくさん)(新しいタブで開きます)だが、SiO₂と反応(はんのう)するためガラスを溶(と)かす性質(せいしつ)を持(も)つ。

  4. 銀(ぎん)イオンAg⁺を含(ふく)む水溶液(すいようえき)に臭化物(しゅうかぶつ)イオンBr⁻を加(くわ)えたときに生(しょう)じる沈殿(ちんでん)の色(いろ)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 白色(はくしょく)
    • ◯ 淡黄色(たんおうしょく)
    • ◯ 黄色(きいろ)
    • ◯ 黒色(こくしょく)

    正解:淡黄色
    ハロゲン化(か)銀(ぎん)の沈殿(ちんでん)(新しいタブで開きます)の色(いろ)は、AgClが白色(はくしょく)、AgBrが淡黄色(たんおうしょく)、AgIが黄色(きいろ)である。

単元のポイント

  • ハロゲン 周期表(しゅうきひょう)17族(ぞく)のF・Cl・Br・I。最外殻電子(さいがいかくでんし)7個(こ)で1価(か)の陰(いん)イオンになりやすい非金属(ひきんぞく)、単体(たんたい)は二(に)原子(げんし)分子(ぶんし)
  • 酸化力(さんかりょく)の順番(じゅんばん) F₂>Cl₂>Br₂>I₂。酸化力(さんかりょく)の強(つよ)いハロゲンは弱(よわ)いハロゲンの陰(いん)イオンを酸化(さんか)して単体(たんたい)を遊離(ゆうり)させる
  • ハロゲン化(か)水素(すいそ)の酸(さん)の強(つよ)さ HF<HCl<HBr<HI。HFだけ弱酸(じゃくさん)だがガラスの主成分(しゅせいぶん)SiO₂と反応(はんのう)する特異(とくい)な性質(せいしつ)を持(も)つ
  • ハロゲン化(か)銀(ぎん) AgCl(白色(はくしょく))・AgBr(淡黄色(たんおうしょく))・AgI(黄色(きいろ))。水(みず)に溶(と)けにくく、ハロゲン化物(かぶつ)イオンの検出(けんしゅつ)や写真(しゃしん)に使(つか)われる

出典・クレジット

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • ハロゲン 周期表(しゅうきひょう)17族(ぞく)のF・Cl・Br・I。最外殻電子(さいがいかくでんし)7個(こ)で1価(か)の陰(いん)イオンになりやすい非金属(ひきんぞく)、単体(たんたい)は二(に)原子(げんし)分子(ぶんし)
  • 酸化力(さんかりょく)の順番(じゅんばん) F₂>Cl₂>Br₂>I₂。酸化力(さんかりょく)の強(つよ)いハロゲンは弱(よわ)いハロゲンの陰(いん)イオンを酸化(さんか)して単体(たんたい)を遊離(ゆうり)させる
  • ハロゲン化(か)水素(すいそ)の酸(さん)の強(つよ)さ HF<HCl<HBr<HI。HFだけ弱酸(じゃくさん)だがガラスの主成分(しゅせいぶん)SiO₂と反応(はんのう)する特異(とくい)な性質(せいしつ)を持(も)つ
  • ハロゲン化(か)銀(ぎん) AgCl(白色(はくしょく))・AgBr(淡黄色(たんおうしょく))・AgI(黄色(きいろ))。水(みず)に溶(と)けにくく、ハロゲン化物(かぶつ)イオンの検出(けんしゅつ)や写真(しゃしん)に使(つか)われる