
波の屈折とスネルの法則
カンガルー先生速い方から遅い方へ進むときは屈折角が小さくなる方へ折れ曲がる。n21=v1/v2=λ1/λ2、添字の順番をそろえて覚えよう。
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- 波が速さの異なる領域の境界を越えるとき、進む向きが折れ曲がる現象を**屈折(新しいタブで開きます)**という。水面波では、水深が変わると波の速さ(新しいタブで開きます)が変わるために屈折が起こる。
- 入射角θ₁・屈折角θ₂とすると、**スネルの法則**sinθ₁/sinθ₂=v₁/v₂=λ₁/λ₂=n21が成り立つ。n21は領域1に対する領域2の**屈折率**である。
- 振動数fは境界を越えても変わらないので、速さが遅くなった領域では波長も同じ割合で短くなる(v=fλより)。
詳しく
波の屈折とスネルの法則
波が、速さの異なる領域1(速さv₁)から領域2(速さv₂)へ斜めに入ると、境界で進む向きが折れ曲がる。この現象を屈折という。水面波では水深が浅いほど波の速さが遅くなるため、深さが変わる境界で屈折が起こる。
境界の垂線からの角度を、入射側で入射角θ₁、屈折した側で屈折角θ₂とすると、という関係(スネルの法則)が成り立つ。n₂₁は領域1に対する領域2の屈折率(相対屈折率)という。
振動数fは、波源で決まる量なので境界を越えても変わらない。より、速さvが小さくなった領域では波長λも同じ比で短くなる。速さが遅くなる領域に入ると、屈折角θ₂は入射角θ₁より小さくなり、波は境界の垂線に近づく向きに折れ曲がる。
例題:深い場所から浅い場所へ進む水面波
例題1:深い場所での水面波の速さが1.2m/s、浅い場所での速さが0.80m/sのとき、深い場所に対する浅い場所の屈折率n21は、1.5。
例題2:同じ水面波で、深い場所での波長が12cmのとき、浅い場所での波長は8.0cmになる。振動数は境界の前後で変わらないので、λ₁/λ₂もv₁/v₂と同じ1.5だ。
波長の比からも屈折率を求められる。で、速さの比から求めた値と一致する。
なぜ速さが変わると折れ曲がるのか
ホイヘンスの原理(新しいタブで開きます)で考える。境界に斜めに入射する波面のうち、先に境界に届いた点はすでに領域2(速さv₂)の素元波を広げ始めているが、まだ境界に届いていない点は領域1(速さv₁)のままで波面上を進んでいる。
同じ時間Δtのあいだに、境界の手前側はv₁Δtだけ進み、境界を越えた側はv₂Δtしか進めない。v₂がv₁より小さいと、境界を越えた側の波面の進みが遅れて、全体の波面の向きが変わる。これが屈折の仕組みで、幾何学的な関係を整理するとsinθ₁/sinθ₂=v₁/v₂というスネルの法則が得られる。
速さが変わらない反射(新しいタブで開きます)(ホイヘンスの原理の単元で見た入射角=反射角)とちがい、屈折では領域の境界で素元波の広がる速さそのものが変わるために、角度の関係にv₁とv₂の比が入ってくる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/refraction-of-waves-and-snells-law/?from=print#quiz
深い場所での水面波の速さが1.2m/s、浅い場所での速さが0.80m/sのとき、深い場所に対する浅い場所の屈折率n21はいくらか。
答え:____________
正解:1.5
n21=v1/v2=1.2÷0.80=1.5。速さの比がそのまま屈折率になる。深い場所での水面波の波長が12cm、深い場所に対する浅い場所の屈折率が1.5のとき、浅い場所での波長は何cmか。
答え:____________
正解:8.0
λ2=λ1/n21=12÷1.5=8.0cm。振動数(新しいタブで開きます)は変わらないので、波長も速さと同じ比で短くなる。水面波が深い場所から浅い場所へ斜めに入ると、屈折角は入射角と比べてどうなるか。
- ◯ 0°になる
- ◯ 入射角より大きくなる
- ◯ 入射角より小さくなる
- ◯ 入射角と同じになる
正解:入射角より小さくなる
浅い場所では波の速さが遅くなるため、sinθ2=sinθ1×v2/v1でv2<v1なのでsinθ2もθ2も入射角より小さくなる。波は境界の垂線に近づく向きに折れ曲がる。
単元のポイント
- 屈折(新しいタブで開きます) 速さの異なる境界で波の進む向きが折れ曲がる現象
- スネルの法則 sinθ₁/sinθ₂=v₁/v₂=λ₁/λ₂=n₂₁
- 振動数と波長 境界を越えても振動数は一定、波長は速さに比例して変わる