地域の自然災害
カワウソ先生ハザードマップは、住んでいる場所の危険と避難場所を前もって知るための地図よ。家族といっしょに一度見てみてね。
30秒でつかむ
- 日本は地震や火山の多い土地で、梅雨(新しいタブで開きます)や台風による大雨も多いため、地震・津波・噴火・洪水・土砂災害などの自然災害が起こりやすい。
- 活断層(新しいタブで開きます)や津波の痕跡、火山灰(新しいタブで開きます)の分布、洪水の記録などを調べると、その地域で起こりうる災害と被害の関係がわかる。
- ハザードマップで危険な場所や避難の方法を知っておくと被害を減らせる。同じ大地の活動は、温泉や地熱、湧き水、景観などの恵みももたらす。
詳しく
大地の活動による災害(地震・火山)
日本列島はプレートの境界の近くにあり、地震や火山の活動がさかんだ。活断層がずれ動いたり、海溝の近くでプレートの境界がずれたりすると地震が起こり、建物の倒壊や山くずれなどの被害が出る。
海底で大きな地震が起こると、海水が持ち上げられて津波が発生(新しいタブで開きます)し、沿岸に大きな被害をもたらすことがある。また、埋め立て地や川沿いなど、水をふくんだ砂の地盤では、ゆれによって地盤が液体のようになる液状化が起こりやすい。
火山が噴火すると、火山灰が風に流されて広い範囲に降り積もり、農作物や交通に影響が出る。高温の火山ガスと火山灰・岩石が斜面を高速で流れ下る火砕流や、溶岩流、噴石も大きな被害をもたらす。
気象による災害とハザードマップ
日本では、梅雨前線(新しいタブで開きます)や台風によって短い時間に大量の雨が降ることがある。大雨で川の水があふれる洪水や、がけくずれ・土石流・地すべりなどの土砂災害が起こりやすい。
こうした災害に備えるために、市町村などはハザードマップをつくっている。ハザードマップには、洪水や津波で浸水が予想される区域、土砂災害の危険がある場所、避難場所などが示されている。
地域の過去の災害は、石碑や古い地図、図書館や博物館の資料、空中写真などからも調べることができるのだ。どこでどんな現象が起こり、どんな被害が出たかを知り、ハザードマップと重ねて見ることで、被害を小さくする行動を考えられる。
自然がもたらす恵み
自然災害をもたらす大地の活動は、私たちに恵みも与えている。火山の地下にあるマグマの熱は、温泉や地熱発電に利用されているのだ。
山にしみこんだ雨水は、長い時間をかけて地下を流れ、湧き水としてわき出し、飲み水や農業に使われることも多い。火山がつくった山や湖、断層(新しいタブで開きます)の活動でできた地形は、美しい景観として観光にも生かされている。
自然災害と恵みは、同じ自然のはたらきの2つの面だ。地域の自然の特徴を科学的に理解し、恵みを受けながら災害に備えることが、自然とともに暮らすうえで大切になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/regional-natural-disasters/?from=print#quiz
地震のゆれで液状化が起こりやすい場所はどれか。
- ◯ 溶岩が冷えて固まった土地
- ◯ 水をふくんだ砂でできた埋め立て地
- ◯ かたい岩盤でできた山地
- ◯ 古くからの高い台地
正解:水をふくんだ砂でできた埋め立て地
液状化は、水をふくんだ砂の地盤がゆれで液体のようになる現象。埋め立て地や川沿いなどで起こりやすい。高温の火山ガスと火山灰・岩石などが混ざって、山の斜面を高速で流れ下る現象はどれか。
- ◯ 土石流
- ◯ 液状化
- ◯ 火砕流
- ◯ 津波
正解:火砕流
火砕流は、高温の火山ガスと火山灰(新しいタブで開きます)・岩石が混ざって高速で流れ下る現象。土石流は大雨などで土砂が水と一体になって流れ下る現象だ。洪水のハザードマップを見ると、自宅が浸水の予想される区域の中にあった。大雨で避難するとき、避難先として最も適切なものはどれか。
- ◯ 川にかかる橋
- ◯ 浸水が予想される区域の中にある地下の駐車場
- ◯ 浸水が予想される区域の外にある高台の避難場所
- ◯ 川のすぐそばにある低い土地の公園
正解:浸水が予想される区域の外にある高台の避難場所
ハザードマップ(新しいタブで開きます)で浸水が予想される区域を確かめ、その外にある高台などの避難場所へ向かう。川の近くや低い土地、地下は水につかるおそれがある。火山の地下にあるマグマの熱を利用しているものはどれか。
- ◯ 地熱発電
- ◯ 太陽光発電
- ◯ 水力発電
- ◯ 風力発電
正解:地熱発電
地熱発電は、マグマの熱であたためられた地下の蒸気や熱水を使って発電する。温泉も同じ熱の恵みだ。
単元のポイント
- 活断層(新しいタブで開きます) 最近の地質時代にくり返し活動し、今後も活動する可能性がある断層。ずれ動くと地震が起こる
- 液状化 地震のゆれで、水をふくんだ砂の地盤が液体のようになる現象。建物がかたむいたり、砂や水がふき出したりする
- 火砕流 高温の火山ガスと火山灰・岩石などが混ざって、山の斜面を高速で流れ下る現象
- ハザードマップ(新しいタブで開きます) 自然災害で被害が予想される区域や、避難場所・避難経路などを示した地図