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半導体(はんどうたい)とpn接合(せつごう)ダイオード

カンガルー先生n型(がた)は電子(でんし)が主役(しゅやく)、p型(がた)は正孔(せいこう)(電子(でんし)の抜(ぬ)け穴(あな))が主役(しゅやく)。pn接合(せつごう)は一方(いっぽう)通行(つうこう)の電流(でんりゅう)しか通(とお)さないよ。

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  1. ケイ素(そ)の結晶(けっしょう)に不純物(ふじゅんぶつ)を加(くわ)えると、電子(でんし)が多(おお)いn型(がた)半導体(はんどうたい)や、正孔(せいこう)(ホール)が多(おお)いp型(がた)半導体(はんどうたい)ができる。
  2. n型(がた)とp型(がた)を接合(せつごう)したpn接合(せつごう)は、p型(がた)側(がわ)を+にする順(じゅん)方向(ほうこう)には電流(でんりゅう)が流(なが)れやすく、逆(ぎゃく)方向(ほうこう)にはほとんど流(なが)れない。
  3. この整流(せいりゅう)作用(さよう)を利用(りよう)した素子(そし)がpn接合(せつごう)ダイオードで、交流(こうりゅう)(新しいタブで開きます)を一方向(いちほうこう)の電流(でんりゅう)に変(か)える整流(せいりゅう)回路(かいろ)などに使(つか)われる。

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詳しく

n型(がた)・p型(がた)半導体(はんどうたい)とpn接合(せつごう)

物理(ぶつり)基礎(きそ)の「電気(でんき)抵抗(ていこう)と抵抗(ていこう)率(りつ)(新しいタブで開きます)」で、抵抗(ていこう)率(りつ)が金属(きんぞく)と絶縁体(ぜつえんたい)の中間(ちゅうかん)になる物質(ぶっしつ)を半導体(はんどうたい)とよぶことを学(まな)んだ。代表(だいひょう)的(てき)な半導体(はんどうたい)であるケイ素(そ)(シリコン)の結晶(けっしょう)に、ごく少量(しょうりょう)の別(べつ)の元素(げんそ)(不純物(ふじゅんぶつ))を加(くわ)えると、電気(でんき)の流(なが)れ方(かた)が大(おお)きく変(か)わる。価(か)電子(でんし)(新しいタブで開きます)が1個(こ)多(おお)い元素(げんそ)を加(くわ)えると、結晶(けっしょう)の中(なか)に余(あま)った自由(じゆう)電子(でんし)(新しいタブで開きます)が生(う)まれ、電流(でんりゅう)の運(はこ)び手(て)(キャリア)が主(おも)に電子(でんし)になるn型(がた)半導体(はんどうたい)ができる。価(か)電子(でんし)が1個(こ)少(すく)ない元素(げんそ)を加(くわ)えると、電子(でんし)が1個(こ)欠(か)けた正孔(せいこう)(ホール)が生(う)まれ、キャリアが主(おも)に正孔(せいこう)になるp型(がた)半導体(はんどうたい)ができる。

n型(がた)半導体(はんどうたい)とp型(がた)半導体(はんどうたい)を接合(せつごう)したものをpn接合(せつごう)という。pn接合(せつごう)に電圧(でんあつ)を加(くわ)えたとき、p型(がた)側(がわ)を+、n型(がた)側(がわ)を-にする向(む)き(順(じゅん)方向(ほうこう))では電流(でんりゅう)が流(なが)れやすく、逆(ぎゃく)の向(む)き(逆(ぎゃく)方向(ほうこう))ではほとんど電流(でんりゅう)が流(なが)れない。この性質(せいしつ)を整流(せいりゅう)作用(さよう)といい、pn接合(せつごう)を利用(りよう)した素子(そし)をpn接合(せつごう)ダイオードという。

n型は自由電子、p型は正孔がキャリアになるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

ダイオードの電流電圧特性(でんりゅうでんあつとくせい)

シリコンのpn接合(せつごう)ダイオードの電流電圧特性(でんりゅうでんあつとくせい)(新しいタブで開きます)を測定(そくてい)すると、順(じゅん)方向(ほうこう)ではある電圧(でんあつ)(0.6V程度(ていど))を超(こ)えたところから電流(でんりゅう)が急(きゅう)に増(ふ)えていく。逆(ぎゃく)方向(ほうこう)では、電圧(でんあつ)を大(おお)きくしてもほとんど電流(でんりゅう)が流(なが)れないままである。

この整流(せいりゅう)作用(さよう)を利用(りよう)すると、向(む)きが周期(しゅうき)(新しいタブで開きます)的(てき)に変(か)わる交流(こうりゅう)から、一方向(いちほうこう)だけの電流(でんりゅう)(直流(ちょくりゅう)に近(ちか)い成分(せいぶん)を含(ふく)む電流(でんりゅう))を作(つく)る整流(せいりゅう)回路(かいろ)を組(く)むことができる。家庭(かてい)用(よう)電源(でんげん)から流(なが)れる交流(こうりゅう)を、スマートフォンの充電(じゅうでん)(新しいタブで開きます)などに必要(ひつよう)な直流(ちょくりゅう)に近(ちか)い形(かたち)に変(か)える電子(でんし)機器(きき)の中(なか)でも、ダイオードが使(つか)われている。

順方向はよく流れ、逆方向はほとんど流れない(整流作用)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜpn接合(せつごう)は一方向(いちほうこう)にしか電流(でんりゅう)を通(とお)さないのか

p型(がた)とn型(がた)を接合(せつごう)すると、接合(せつごう)面(めん)の近(ちか)くで電子(でんし)と正孔(せいこう)が結(むす)びついて、電流(でんりゅう)の運(はこ)び手(て)がほとんど無(な)い層(そう)ができる。順(じゅん)方向(ほうこう)(p型(がた)側(がわ)を+)にすると、外(そと)から加(くわ)えた電圧(でんあつ)がこの層(そう)を薄(うす)くするので、電子(でんし)と正孔(せいこう)が接合(せつごう)面(めん)を通(とお)って流(なが)れ続(つづ)け、電流(でんりゅう)が流(なが)れる。

逆(ぎゃく)方向(ほうこう)(p型(がた)側(がわ)を-)にすると、外(そと)から加(くわ)えた電圧(でんあつ)がこの層(そう)をさらに広(ひろ)げるので、キャリアが接合(せつごう)面(めん)を通(とお)れなくなり、電流(でんりゅう)がほとんど流(なが)れない。半導体(はんどうたい)にはこのほかにも、光(ひかり)を当(あ)てると電流(でんりゅう)が流(なが)れる太陽(たいよう)電池(でんち)など、さまざまな利用(りよう)がある。

確認問題

問題 1 / 4n型(がた)半導体(はんどうたい)で、電流(でんりゅう)の運(はこ)び手(て)(キャリア)として主(おも)にはたらくのは何(なに)か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/semiconductors-and-pn-junction-diode/?from=print#quiz

  1. n型(がた)半導体(はんどうたい)で、電流(でんりゅう)の運(はこ)び手(て)(キャリア)として主(おも)にはたらくのは何(なに)か。

    • ◯ イオン
    • ◯ 中性子(ちゅうせいし)
    • ◯ 正孔(せいこう)(ホール)
    • ◯ 自由(じゆう)電子(でんし)

    正解:自由電子
    価(か)電子(でんし)(新しいタブで開きます)が1個(こ)多(おお)い元素(げんそ)を加(くわ)えたn型(がた)半導体(はんどうたい)では、結晶(けっしょう)の中(なか)に余(あま)った自由(じゆう)電子(でんし)(新しいタブで開きます)が生(う)まれ、キャリアとしてはたらく。

  2. p型(がた)半導体(はんどうたい)で、電流(でんりゅう)の運(はこ)び手(て)として主(おも)にはたらくのは何(なに)か。

    • ◯ 陽子(ようし)
    • ◯ 自由(じゆう)電子(でんし)
    • ◯ イオン
    • ◯ 正孔(せいこう)(ホール)

    正解:正孔(ホール)
    価(か)電子(でんし)が1個(こ)少(すく)ない元素(げんそ)を加(くわ)えたp型(がた)半導体(はんどうたい)では、電子(でんし)が1個(こ)欠(か)けた正孔(せいこう)(ホール)が生(う)まれ、キャリアとしてはたらく。

  3. pn接合(せつごう)ダイオードに、p型(がた)側(がわ)を+、n型(がた)側(がわ)を-にする向(む)き(順(じゅん)方向(ほうこう))に電圧(でんあつ)を加(くわ)えると、電流(でんりゅう)はどうなるか。

    • ◯ 流(なが)れやすくなる
    • ◯ 向(む)きによらず一定(いってい)の大(おお)きさで流(なが)れる
    • ◯ 流(なが)れにくくなる(ほとんど流(なが)れない)
    • ◯ 電流(でんりゅう)は流(なが)れず磁界(じかい)だけが発生(はっせい)する

    正解:流れやすくなる
    p型(がた)側(がわ)を+にする順(じゅん)方向(ほうこう)では、電子(でんし)と正孔(せいこう)が接合(せつごう)面(めん)を通(とお)って流(なが)れ続(つづ)けるため電流(でんりゅう)が流(なが)れやすくなる。

  4. pn接合(せつごう)ダイオードのように、一方向(いちほうこう)にしか電流(でんりゅう)を通(とお)しにくい性質(せいしつ)を何(なん)というか。

    • ◯ 磁化(じか)作用(さよう)
    • ◯ 分極(ぶんきょく)作用(さよう)
    • ◯ 誘導(ゆうどう)作用(さよう)
    • ◯ 整流(せいりゅう)作用(さよう)

    正解:整流作用
    順(じゅん)方向(ほうこう)には流(なが)れやすく、逆(ぎゃく)方向(ほうこう)にはほとんど流(なが)れないこの性質(せいしつ)を整流(せいりゅう)作用(さよう)という。

単元のポイント

  • n型(がた)半導体(はんどうたい) 電子(でんし)を多(おお)く加(くわ)えた半導体(はんどうたい)。キャリアは主(おも)に自由(じゆう)電子(でんし)
  • p型(がた)半導体(はんどうたい) 正孔(せいこう)(ホール)を多(おお)く作(つく)った半導体(はんどうたい)。キャリアは主(おも)に正孔(せいこう)
  • pn接合(せつごう)ダイオードの整流(せいりゅう)作用(さよう) 順(じゅん)方向(ほうこう)には電流(でんりゅう)が流(なが)れやすく、逆(ぎゃく)方向(ほうこう)にはほとんど流(なが)れない性質(せいしつ)
問題を解く
単元のポイント
  • n型(がた)半導体(はんどうたい) 電子(でんし)を多(おお)く加(くわ)えた半導体(はんどうたい)。キャリアは主(おも)に自由(じゆう)電子(でんし)
  • p型(がた)半導体(はんどうたい) 正孔(せいこう)(ホール)を多(おお)く作(つく)った半導体(はんどうたい)。キャリアは主(おも)に正孔(せいこう)
  • pn接合(せつごう)ダイオードの整流(せいりゅう)作用(さよう) 順(じゅん)方向(ほうこう)には電流(でんりゅう)が流(なが)れやすく、逆(ぎゃく)方向(ほうこう)にはほとんど流(なが)れない性質(せいしつ)