
光の速さと屈折率
カンガルー先生屈折率はn=c/v。境界を越えても振動数fは変わらないから、波の速さv=fλが変わる分だけ波長λが変わるよ。
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- 真空中の光の速さcは3.0×10⁸m/sで一定。物質中の光の速さvは、物質によって決まる絶対屈折率n=c/vだけ遅くなる。
- 光が境界を越えても振動数(新しいタブで開きます)fは変わらないので、速さvが小さくなった分だけ波長λ=v/fも短くなる。
- 異なる物質の境界に斜めに入る光は、境界で速さが変わるために進む向きが折れ曲がる(屈折(新しいタブで開きます))。n₁sinθ₁=n₂sinθ₂(屈折の法則(新しいタブで開きます))が成り立つ。
詳しく
屈折率と屈折の法則
真空中を進む光の速さは、どんな光でも3.0×10⁸m/sで一定である。ところがガラスや水などの物質中に入ると、光は電子と相互作用(新しいタブで開きます)しながら進むため、真空中より遅くなる。真空中の速さと物質中の速さの比を、その物質の絶対屈折率という。
波が境界を越えても、振動数は波源が決める値のままで変わらない。波の速さはなので、物質中で速さが小さくなった分だけ、波長も真空中の波長より短くなる()。色(振動数)は変わらないまま、波長だけが詰まって伝わる。
境界に斜めに入射した光は、両側で速さが異なるために進む向きが折れ曲がる。これが屈折で、入射角・屈折角(どちらも境界の垂線から測る)と屈折率の間に(屈折の法則)が成り立つ。これは水面波の屈折でも成り立つ同じ形の関係で、速さの比が波長の比にも等しい相対屈折率になる。
屈折率が大きい物質ほど光は遅く進み、境界で大きく折れ曲がる。空気の屈折率は1.0に近いので、以下では空気からガラスや水へ入る場合、空気側の屈折率を1として計算する。
例題:ガラス中の光の速さと波長、屈折角
例題1:屈折率1.5のガラスに光が入ると、ガラス中の光の速さはいくらか。2.0×10⁸m/s。真空中の3分の2の速さになる。
例題2:真空中での波長が6.0×10⁻⁷mの光が、屈折率1.5のガラスに入った。ガラス中での波長はいくらか。振動数は変わらないので、4.0×10⁻⁷m。色(振動数)は変わらないまま、波長だけ3分の2に詰まる。
例題3:空気(屈折率1)からガラス(屈折率1.5)へ、入射角30°で光が入った。屈折角のsinはいくらか。屈折の法則よりなので、1/3。屈折率が大きいガラス側では、入射角より屈折角のほうが小さくなる(垂線に近づくように曲がる)。
なぜプールの底は浅く見えるのか
水中の点から出た光は、水面(境界)で屈折率の小さい空気側へ屈折し、垂線から離れる向きに折れ曲がって目に届く。目はその光を、まっすぐ届いたものとして逆方向にたどって像の位置を判断する。
屈折で折れ曲がった光を逆にたどると、実際の点より浅い位置から来たように見える。これが、水中の物やプールの底が実際より浅く見える理由だ。屈折率が大きい水ほど、この見た目の浅さは大きくなる。
同じ理由で、水に差した棒が水面で折れたように見えたり、厚いガラスを通して見た物の位置がわずかにずれて見えたりする。レンズや眼鏡が像の位置や大きさを変えられるのも、この屈折の仕組みを利用している。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/speed-of-light-and-refractive-index/?from=print#quiz
屈折率1.5のガラス中を光が進むときの速さは何m/sか。真空中の光の速さを3.0×10⁸m/sとする。
答え:____________
正解:2.0×10⁸m/s
v=c/n=3.0×10⁸÷1.5=2.0×10⁸m/s。真空中の2/3の速さになる。真空中での波長が6.0×10⁻⁷mの光が、屈折率1.5のガラスに入った。ガラス中での波長は何mか。
答え:____________
正解:4.0×10⁻⁷m
振動数(新しいタブで開きます)は変わらないので λ=λ₀/n=6.0×10⁻⁷÷1.5=4.0×10⁻⁷m。空気(屈折率1)からガラス(屈折率1.5)へ入射角30°で光が入った。屈折角のsinの値を求めよ。
答え:____________
正解:1/3
1×sin30°=1.5×sinθ₂より、sinθ₂=0.5÷1.5=1/3。プールの底が実際より浅く見える理由として正しいものはどれか。
- ◯ 目の錯覚で、屈折とは関係がない
- ◯ 水面で底からの光が屈折し、その光を逆にたどった位置が浅く見えるため
- ◯ 水の色がついて見えるため
- ◯ 水中では光が屈折せず、ただ暗く見えるだけだから
正解:水面で底からの光が屈折し、その光を逆にたどった位置が浅く見えるため
水中の点から出た光は水面で屈折(新しいタブで開きます)して目に届く。目はその光をまっすぐ届いたものとしてたどるため、実際より浅い位置から来たように見える。
単元のポイント
- 絶対屈折率 n=c/v(真空中の速さc÷物質中の速さv)
- 物質中の波長 λ=λ₀/n(振動数fは変わらない)
- 屈折の法則(新しいタブで開きます) n₁sinθ₁=n₂sinθ₂(角度は境界の垂線から測る)
- 相対屈折率(新しいタブで開きます) n₁₂=n₂/n₁=v₁/v₂=λ₁/λ₂