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ナショナリズム

ヨーロッパ

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  1. 国民(こくみん)や民族(みんぞく)としてのまとまりを大切(たいせつ)にし、国(くに)の統一(とういつ)・独立(どくりつ)・発展(はってん)を目(め)ざす考(かんが)え方(かた)と運動(うんどう)。
  2. アメリカの独立(どくりつ)とフランス革命(かくめい)(新しいタブで開きます)をきっかけに広(ひろ)がり、ナポレオン(新しいタブで開きます)に対抗(たいこう)した国々(くにぐに)でも高(たか)まった。
  3. 19世紀(せいき)には、イタリア(1861年(ねん))やドイツ(1871年(ねん))の統一(とういつ)を進(すす)める旗(はた)じるしになった。

詳しく

背景(はいけい)

近代(きんだい)のナショナリズムは、アメリカの独立(どくりつ)とフランス革命(かくめい)をきっかけに広(ひろ)がった。フランス革命(かくめい)では、身分(みぶん)による特権(とっけん)をなくし、国民(こくみん)こそが国(くに)の主人公(しゅじんこう)だという考(かんが)えが広(ひろ)まった。国民(こくみん)からなる軍隊(ぐんたい)は、革命(かくめい)で生(う)まれた政治(せいじ)と国(くに)を守(まも)るために戦(たたか)った。

フランス革命(かくめい)とナポレオンの時代(じだい)、フランスに対抗(たいこう)したドイツやスペイン、ロシアなどでも、国民(こくみん)としての意識(いしき)が高(たか)まっていく。

考(かんが)え方(かた)の中身(なかみ)

ナショナリズムは、国民(こくみん)や民族(みんぞく)としてのまとまりを大切(たいせつ)にし、国(くに)の統一(とういつ)・独立(どくりつ)・発展(はってん)を目(め)ざす考(かんが)え方(かた)と運動(うんどう)である。日本語(にほんご)では「国民主義(こくみんしゅぎ)」や「民族(みんぞく)主義(しゅぎ)」とも訳(やく)される。国民(こくみん)としてのまとまりを土台(どだい)にした国民国家(こくみんこっか)をつくることが、統一(とういつ)や独立(どくりつ)の目標(もくひょう)になった。

ドイツでは、哲学者(てつがくしゃ)のフィヒテが講演(こうえん)「ドイツ国民(こくみん)に告(つ)ぐ」(1807〜08年(ねん))を行(おこな)った。フランス軍(ぐん)に占領(せんりょう)されたベルリンで、国民(こくみん)としての自覚(じかく)を呼(よ)びかけたのである。

革命(かくめい)の前(まえ)の王(おう)の支配(しはい)を取(と)りもどし、それを大国(たいこく)の力(ちから)のつり合(あ)いで守(まも)ろうとするウィーン体制(たいせい)(新しいタブで開きます)は、こうした動(うご)きをおさえた。しかしギリシアはオスマン帝国(ていこく)と戦(たたか)い、1830年(ねん)に独立(どくりつ)を認(みと)められている。

影響(えいきょう)

19世紀(せいき)のヨーロッパでは、分(わ)かれていた国々(くにぐに)がナショナリズムを旗(はた)じるしに統一(とういつ)を進(すす)めた。1861年(ねん)にはイタリア王国(おうこく)が、1871年(ねん)にはドイツ帝国(ていこく)(新しいタブで開きます)が成立(せいりつ)している。一方(いっぽう)で19世紀(せいき)の終(お)わりごろからは、自分(じぶん)の国(くに)の発展(はってん)のためなら、ほかの国(くに)や民族(みんぞく)への侵略(しんりゃく)も認(みと)める考(かんが)えとも結(むす)びついた。

確認問題

問題 1 / 3近代(きんだい)のナショナリズムが広(ひろ)がるきっかけになった出来事(できごと)の組(く)み合(あ)わせは?

確認問題(解答用紙)

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  1. 近代(きんだい)のナショナリズムが広(ひろ)がるきっかけになった出来事(できごと)の組(く)み合(あ)わせは?

    • ◯ ウィーン会議(かいぎ)と神聖同盟(しんせいどうめい)
    • ◯ アメリカの独立(どくりつ)とフランス革命(かくめい)
    • ◯ ルネサンスと宗教改革(しゅうきょうかいかく)

    正解:アメリカの独立とフランス革命
    国民(こくみん)が自分(じぶん)たちの国(くに)をつくるという考(かんが)えは、18世紀末(せいきまつ)のアメリカの独立(どくりつ)とフランス革命(かくめい)(新しいタブで開きます)をきっかけに広(ひろ)がった。ウィーン会議(かいぎ)(新しいタブで開きます)のあとにつくられたウィーン体制(たいせい)は、むしろナショナリズムの運動(うんどう)をおさえるしくみだった。

  2. ナショナリズムの高(たか)まりのなかで、1861年(ねん)に成立(せいりつ)した統一(とういつ)国家(こっか)は?

    • ◯ ドイツ帝国(ていこく)
    • ◯ ギリシア王国(おうこく)
    • ◯ ベルギー王国(おうこく)
    • ◯ イタリア王国(おうこく)

    正解:イタリア王国
    イタリアの多(おお)くの地域(ちいき)がまとまり、1861年(ねん)にイタリア王国(おうこく)が成立(せいりつ)した。ヴェネツィアとローマは、そのあとに加(くわ)わっている。ドイツ帝国(ていこく)(新しいタブで開きます)は1871年(ねん)に成立(せいりつ)した。

  3. ナポレオンに支配(しはい)された国々(くにぐに)で、支配(しはい)への反発(はんぱつ)から高(たか)まった考(かんが)え方(かた)や運動(うんどう)は?

    • ◯ 重商主義(じゅうしょうしゅぎ)
    • ◯ 王権神授説(おうけんしんじゅせつ)
    • ◯ ナショナリズム

    正解:ナショナリズム
    ドイツやスペインなど、フランスに支配(しはい)された地域(ちいき)では、同(おな)じ国民(こくみん)や民族(みんぞく)だという意識(いしき)が強(つよ)まった。それが、外国(がいこく)の支配(しはい)からの解放(かいほう)や国(くに)の統一(とういつ)を求(もと)める動(うご)きにつながった。これもナショナリズムの表(あらわ)れである。

単元のポイント

  • 国民国家(こくみんこっか) 国民(こくみん)としてのまとまりを土台(どだい)にしてつくられた国家(こっか)。19世紀(せいき)のヨーロッパで、統一(とういつ)や独立(どくりつ)の目標(もくひょう)になった
  • 国民主義(こくみんしゅぎ) ナショナリズムの訳語(やくご)の一(ひと)つ。19世紀(せいき)のドイツやイタリアの統一(とういつ)(新しいタブで開きます)のように、国民(こくみん)の国(くに)をつくろうとする運動(うんどう)を指(さ)すときに使(つか)われる

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  • 国民国家(こくみんこっか) 国民(こくみん)としてのまとまりを土台(どだい)にしてつくられた国家(こっか)。19世紀(せいき)のヨーロッパで、統一(とういつ)や独立(どくりつ)の目標(もくひょう)になった
  • 国民主義(こくみんしゅぎ) ナショナリズムの訳語(やくご)の一(ひと)つ。19世紀(せいき)のドイツやイタリアの統一(とういつ)(新しいタブで開きます)のように、国民(こくみん)の国(くに)をつくろうとする運動(うんどう)を指(さ)すときに使(つか)われる