
関数の極限
ゾウ先生x→aでf(x)に直接代入すると0/0になるときは、必ず約分できる因数があるはず。因数分解してから約分しよう。
30秒でつかむ
- xをaに限りなく近づけたときf(x)がLに近づくことをと書く。x→∞、x→−∞の極限も同じ考え方で定める。
- 直接代入すると0/0の形になる極限は、分子・分母を因数分解(新しいタブで開きます)して共通な因数を約分(新しいタブで開きます)してから、あらためてxを近づける。
- θを弧度法で表した角とするとき、が成り立つ。この極限は三角関数を含む極限を求めるときの基本になる。
詳しく
公式
変数xがaと異なる値をとりながらaに限りなく近づくとき、f(x)がLという値に限りなく近づくならば、xがaに近づくときのf(x)の極限はLであるといい、と書く。xを限りなく大きくする、または限りなく小さくするときの極限も同じように考える。
f(a)にそのまま代入するとの形になる極限は、分子・分母を因数分解して共通な因数で約分すると、x=aを代入できる形になる。
弧度法で表した角θについて、が成り立つ。θが0に十分近いとき、sinθの値とθの値はほぼ等しい、ということを表している。
例題
例題:を求めよ。
x=3を直接代入すると0/0の形になってしまう。そこで分子をx²−9=(x−3)(x+3)と因数分解する。
で、x≠3の範囲では(x−3)が約分できるので、この式はx+3に等しい。x+3にx=3を代入すると、求める極限は6になる。
なぜそうなるか
sinθ/θがなぜθ→0で1に近づくのかを、具体的な数で確かめよう。θ=0.5、0.1、0.01のときsinθ/θの値を計算すると、0.9589、0.9983、1.0000と、どんどん1に近づいていく。
下の図のグラフでも、y=sinθ/θの曲線はθ=0付近で高さ1の破線にほとんど重なるように近づいている。これはθが0に十分近いとき、sinθの値とθの値がほぼ等しいことを表している。
lim(x→3) (x²−9)/(x−3)=6という例題も、x=3では約分前の分数は定義されない(分母が0になる)が、x≠3では常にx+3と等しいという性質を使っている。極限はx=3そのものの値ではなく、x=3に近づいたときの値を考えている点に注意しよう。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/limits-of-functions/?from=print#quiz
lim(x→3) (x²−9)/(x−3) を求めよ。
答え:____________
正解:6
分子をx²−9=(x−3)(x+3)と因数分解(新しいタブで開きます)して約分(新しいタブで開きます)すると、x+3になる。x=3を代入して3+3=6。lim(x→0) sin(3x)/x を求めよ。
答え:____________
正解:3
まずsin(新しいタブで開きます)(3x)/x=3×sin(3x)/(3x)と変形すると、x→0のとき3xも0に近づくのでsin(3x)/(3x)→1。よって3×1=3。lim(θ→0) sinθ/θ の値はどれか。
- ◯ 0
- ◯ θ
- ◯ ∞
- ◯ 1
正解:1
θを弧度法(新しいタブで開きます)で表した角とするとき、sinθ/θはθ→0のとき1に近づく。関数の極限の基本公式の1つ。lim(x→1) (x²−1)/(x−1) を求める方法として正しいものはどれか。
- ◯ (x−1)(x+1)に因数分解して約分する
- ◯ 分母だけ2倍する
- ◯ 両辺を2乗する
- ◯ x=1を直接代入する
正解:(x−1)(x+1)に因数分解して約分する
x=1を直接代入すると0/0の形になってしまうので、(x−1)(x+1)に因数分解してから約分する必要がある。
単元のポイント
- 関数の極限 xをaに近づけたときのf(x)の行き先
- 0/0の形 因数分解して約分してから極限を求める
- sinθ/θ→1 θ→0のときの基本の極限公式