媒介変数表示
ゾウ先生x,yを直接結びつけるのが難しい曲線でも、tという仲介役を1つ置くと式で表しやすくなることがあるよ。
30秒でつかむ
- 平面上の曲線を、別の変数tを使ってx=f(t)、y=g(t)の形に表すことを媒介変数表示といい、tを媒介変数という。
- tの値を1つ決めると、対応するx,yの値の組が1つに決まる。
- 半径aの円が直線上をすべらずに転がるとき、円周上の点が描く軌跡(新しいタブで開きます)はサイクロイド曲線x=a(θ−sin(新しいタブで開きます)θ)、y=a(1−cosθ)になる。
詳しく
公式
平面上の曲線上の点(x,y)を、別の変数tを使って、の形に表すことがある。
この表し方を曲線の媒介変数表示といい、変数tを媒介変数という。
x,yは別々に動くのではなく、tの値を1つ決めればx,yの組も1つに決まる関係になっている。
放物線(新しいタブで開きます)や楕円(新しいタブで開きます)も媒介変数表示できるが、円が転がる軌跡のように媒介変数でしか表しにくい曲線もある。
半径aの円が直線上をすべらずにθだけ回転すると、円の中心はx軸方向にaθだけ進む。
このとき円周上のある1点が描く軌跡は、になる。
これをサイクロイド曲線という。
例題
例題:、で表される曲線について、tを消去した式を求めよ。
よりになる。
これをに代入するとになる。
整理するとになり、放物線を表す式になる。
なぜそうなるか
サイクロイド曲線で、θ=πのときに円がどこまで転がったかを見てみよう。
円の中心はx軸方向にだけ進んでいる。
このときの円周上の点のy座標はになる。
cosθ=−1なので、yは円の直径と同じ2aまで上がる、というわけだ。
これは、円がちょうど半回転して、出発点の点が円の真上に来た状態にあたる。
θ=0や2πのときはy=0になり、点が地面に接する瞬間を表している。
このサイクロイド曲線は、転がり落ちる時間が最も短い曲線としても有名だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/parametric-curves/?from=print#quiz
媒介変数tを用いてx=2t、y=t²+1と表される曲線は、tを消去するとy=ax²+bの形になる。aの値を求めよ。
答え:____________
正解:1/4
x=2tよりt=x/2。y=t²+1に代入するとy=(x/2)²+1=(1/4)x²+1になり、a=1/4。x=2t、y=t²+1について、t=3のときのxの値を求めよ。
答え:____________
正解:6
x=2tにt=3を代入するとx=2×3=6。サイクロイド曲線x=a(θ-sinθ)、y=a(1-cosθ)で、a=1のときθ=πにおけるyの値を求めよ。
答え:____________
正解:2
cos(新しいタブで開きます)π=-1なので、y=1×(1-(-1))=2。半径aの円が直線上をすべらずにθだけ回転したとき、円の中心はx軸方向にどれだけ移動するか。
- ◯ aθ²
- ◯ aθ
- ◯ a
- ◯ 2aθ
正解:aθ
円がすべらずθだけ回転すると、転がった弧の長さaθの分だけ中心もx軸方向に進む。
単元のポイント
- 媒介変数 x,yをそれぞれ表すのに使う別の変数t
- 媒介変数表示 x=f(t)、y=g(t)の形で曲線を表す方法
- サイクロイド曲線 円が直線上をすべらず転がるときに円周上の点が描く曲線。x=a(θ−sinθ)、y=a(1−cosθ)