二次曲線の平行移動と直線との共有点
ゾウ先生放物線・楕円・双曲線は原点中心の形だけじゃなく、ずらした位置でもよく出てくるよ。式のx,yを置き換えるだけで平行移動できることを押さえよう。
30秒でつかむ
- 原点中心の二次曲線をx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動(新しいタブで開きます)すると、式のxをx−p、yをy−qに置き換えた式になる。
- 二次曲線と直線を連立させてできる2次方程式の判別式(新しいタブで開きます)Dの符号で、共有点の個数がわかる。
- D>0なら共有点2個、D=0なら接する(1個)、D<0なら共有点0個になる。
詳しく
公式
原点中心の二次曲線を、x軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動することを考えよう。
平行移動後の曲線上の点(X,Y)は、移動前の曲線上の点(x,y)を使うと、と表せる。
逆に解くと、になる。
これを元の式に代入する(新しいタブで開きます)と、平行移動後の式はxをx−p、yをy−qに置き換えた形だ。
例えば楕円(新しいタブで開きます)なら、になる。
二次曲線と直線を連立すると2次方程式ができ、その判別式Dの符号で共有点の個数がわかる。
D>0なら共有点2個、D=0なら接する1個、D<0なら共有点0個だ。
例題
例題:放物線(新しいタブで開きます)と直線が接するとき、kの値を求めよ。
直線の式を変形したを放物線の式に代入するとになる。
整理するとになる。
接する条件は判別式が0になることなので、よってk=1になる。
なぜそうなるか
kの値を変えると共有点の個数がどう変わるか、実際に見てみよう。
k=−1ならで、共有点は2個になる。
k=1ならで、直線は放物線に接する。
k=2ならになり、共有点は0個だ。
kが小さいほど直線は上寄りを通り、放物線を2回横切りやすくなる。
kがちょうど1のとき、直線は放物線の1点だけに触れる位置まで持ち上がる。
平行移動した楕円でも、直線との共有点は同じ判別式の考え方で調べられるというわけだ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/conic-translation-and-intersection/?from=print#quiz
放物線y²=4xと直線y=x+kが接するとき、kの値を求めよ。
答え:____________
正解:1
x=y-kを代入しy²-4y+4k=0。接する条件はD/4=4-4k=0、よってk=1。放物線y²=4xと直線y=x+kの共有点が2個であるためのkの条件として正しいものはどれか。
- ◯ k>0
- ◯ k<1
- ◯ k<0
- ◯ k>1
正解:k<1
y²-4y+4k=0の判別式(新しいタブで開きます)はD/4=4-4k。共有点2個はD>0なので4-4k>0、整理するとk<1。楕円x²/9+y²/4=1をx軸方向に2、y軸方向に−1だけ平行移動した楕円の中心のy座標を求めよ。
答え:____________
正解:-1
元の中心(0,0)をx軸方向に2、y軸方向に−1だけ移すと、新しい中心は(2,−1)。y座標は−1。楕円x²/9+y²/4=1をx軸方向に2、y軸方向に−1だけ平行移動した楕円の方程式として正しいものはどれか。
- ◯ (x-2)²/4+(y+1)²/9=1
- ◯ (x+2)²/9+(y-1)²/4=1
- ◯ (x-2)²/9+(y+1)²/4=1
- ◯ (x-2)²/9+(y+1)²/4=0
正解:(x-2)²/9+(y+1)²/4=1
xをx-2、yをy-(−1)=y+1に置き換えると、(x-2)²/9+(y+1)²/4=1になる。
単元のポイント
- 平行移動の式 x軸方向p、y軸方向qの平行移動は、xをx−p、yをy−qに置き換える
- 判別式D 2次方程式ax²+bx+c=0のD=b²−4ac。符号で実数(新しいタブで開きます)解の個数がわかる
- 共有点の個数 D>0で2個、D=0で1個(接する)、D<0で0個