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呼吸(こきゅう)とATP合成(ごうせい)

カエル先生電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)でできるH⁺の濃度(のうど)差(さ)が、ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)を回(まわ)す力(ちから)になるよ。

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  1. 呼吸(こきゅう)は細胞(さいぼう)質(しつ)基質(きしつ)の**解糖系(かいとうけい)**、ミトコンドリア(新しいタブで開きます)の**クエン酸(さん)回路(かいろ)**、内膜(ないまく)の**電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)**の3段階(だんかい)で進(すす)む。
  2. 電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)がH⁺をマトリックスから膜間腔(まくかんくう)へくみ出(だ)し、**ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)**を通(とお)って戻(もど)るときにATP(新しいタブで開きます)が合成(ごうせい)される。
  3. グルコース1分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の呼吸(こきゅう)全体(ぜんたい)で得(え)られるATPは、最大(さいだい)で約(やく)38分子(ぶんし)とされる(教科書(きょうかしょ)により約(やく)32分子(ぶんし)とも)。

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詳しく

解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)・電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)の3段階(だんかい)

呼吸(こきゅう)は、グルコースなどの有機物(ゆうきぶつ)(新しいタブで開きます)を酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)を使(つか)って分解(ぶんかい)し、取(と)り出(だ)したエネルギーをATPに蓄(たくわ)える反応(はんのう)で、解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)・電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)の3段階(だんかい)からなる。

細胞(さいぼう)質(しつ)基質(きしつ)で進(すす)む解糖系(かいとうけい)では、1分子(ぶんし)のグルコースが2分子(ぶんし)のピルビン酸(さん)に分解(ぶんかい)され、少量(しょうりょう)のATPとNADHができる。続(つづ)くクエン酸(さん)回路(かいろ)はミトコンドリアのマトリックスで進(すす)み、ピルビン酸(さん)がさらに分解(ぶんかい)されて二酸化炭素(にさんかたんそ)が放出(ほうしゅつ)され、多(おお)くのNADHと少量(しょうりょう)のATPができる。

解糖系(かいとうけい)とクエン酸(さん)回路(かいろ)で生(しょう)じたNADHは、ミトコンドリア内膜(ないまく)にある電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)に電子(でんし)を渡(わた)す。電子(でんし)が伝達(でんたつ)される間(あいだ)に、水素(すいそ)イオン(新しいタブで開きます)(H⁺)がマトリックスから内膜(ないまく)の外側(そとがわ)(膜間腔(まくかんくう))へくみ出(だ)される。

ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)とH⁺の濃度(のうど)差(さ)

電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)のはたらきで、ミトコンドリア内膜(ないまく)の外側(そとがわ)(膜間腔(まくかんくう))にH⁺が蓄積(ちくせき)し、マトリックス側(がわ)との間(あいだ)に大(おお)きなH⁺の濃度(のうど)(新しいタブで開きます)差(さ)ができる。

このH⁺が、濃度(のうど)の高(たか)い膜間腔(まくかんくう)側(がわ)から低(ひく)いマトリックス側(がわ)へ、内膜(ないまく)にあるATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)を通(とお)って流(なが)れ戻(もど)るとき、その流(なが)れのエネルギーを使(つか)ってADPとリン酸(さん)からATPが合成(ごうせい)される。

最後(さいご)に、電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)を通(とお)った電子(でんし)は酸素(さんそ)に渡(わた)され、水(みず)ができる。酸素(さんそ)が無(な)いと電子(でんし)の受(う)け取(と)り先(さき)がなくなり、電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)もATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)によるATP合成(ごうせい)も止(と)まってしまう。

電子伝達系とH⁺の濃度差Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

呼吸(こきゅう)全体(ぜんたい)で得(え)られるATPの数(かず)と反応(はんのう)式(しき)

呼吸(こきゅう)の全体(ぜんたい)をまとめると、1分子(ぶんし)のグルコースから解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)で生(しょう)じるATPに加(くわ)え、電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)とATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)のはたらきで多(おお)くのATPが合成(ごうせい)され、合計(ごうけい)で最大(さいだい)約(やく)38ATPが得(え)られるとされる(教科書(きょうかしょ)によっては電子(でんし)の運搬(うんぱん)(新しいタブで開きます)にかかる分(ぶん)を差(さ)し引(ひ)いて約(やく)32ATPとする場合(ばあい)もある)。

この一連(いちれん)の反応(はんのう)は、全体(ぜんたい)としてC₆H₁₂O₆ + 6O₂ → 6CO₂ + 6H₂Oという反応(はんのう)式(しき)にまとめられる。グルコースと酸素(さんそ)から二酸化炭素(にさんかたんそ)と水(みず)ができ、その過程(かてい)でATPが合成(ごうせい)されるという流(なが)れだ。

解糖系(かいとうけい)だけでは少量(しょうりょう)のATPしか得(え)られないのに対(たい)し、酸素(さんそ)を使(つか)う電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)とATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)のはたらきを合(あ)わせることで、呼吸(こきゅう)全体(ぜんたい)としてはるかに多(おお)くのATPを取(と)り出(だ)せる。

呼吸3段階のATP収量Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4呼吸(こきゅう)を構成(こうせい)する解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)に続(つづ)く3段階(だんかい)目(め)の反応(はんのう)は何(なに)か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/cellular-respiration-and-atp-synthesis/?from=print#quiz

  1. 呼吸(こきゅう)を構成(こうせい)する解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)に続(つづ)く3段階(だんかい)目(め)の反応(はんのう)は何(なに)か。

    • ◯ 光化学(こうかがく)反応(はんのう)
    • ◯ 電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)
    • ◯ カルビン回路(かいろ)
    • ◯ 乳酸発酵(にゅうさんはっこう)

    正解:電子伝達系
    呼吸(こきゅう)は、解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)に続(つづ)いて、ミトコンドリア(新しいタブで開きます)内膜(ないまく)で進(すす)む電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)の3段階(だんかい)からなる。

  2. 電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)のはたらきで、H⁺がミトコンドリアのマトリックスからどこへくみ出(だ)されるか。

    • ◯ 内膜(ないまく)の外側(そとがわ)(膜間腔(まくかんくう))
    • ◯ 細胞(さいぼう)質(しつ)基質(きしつ)
    • ◯ 葉緑体(ようりょくたい)のストロマ
    • ◯ 核(かく)膜(まく)の内側(うちがわ)

    正解:内膜の外側(膜間腔)
    電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)のはたらきでH⁺はマトリックスから内膜(ないまく)の外側(そとがわ)(膜間腔(まくかんくう))へくみ出(だ)され、濃度(のうど)(新しいタブで開きます)差(さ)ができる。

  3. ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)がATPを合成(ごうせい)するのは、H⁺がどちらからどちらへ流(なが)れるときか。

    • ◯ 膜間腔(まくかんくう)からマトリックスへ
    • ◯ マトリックスから膜間腔(まくかんくう)へ
    • ◯ 細胞内(さいぼうない)から細胞外(さいぼうがい)へ
    • ◯ 細胞外(さいぼうがい)から細胞内(さいぼうない)へ

    正解:膜間腔からマトリックスへ
    H⁺が濃度(のうど)の高(たか)い膜間腔(まくかんくう)側(がわ)から低(ひく)いマトリックス側(がわ)へATP合成(ごうせい)酵素(こうそ)を通(とお)って流(なが)れ戻(もど)るとき、ATP(新しいタブで開きます)が合成(ごうせい)される。

  4. グルコース1分子(ぶんし)の呼吸(こきゅう)全体(ぜんたい)で得(え)られるATPは最大(さいだい)で約(やく)何分子(なんぶんし)とされるか。

    • ◯ 約(やく)4分子(ぶんし)
    • ◯ 約(やく)38分子(ぶんし)
    • ◯ 約(やく)2分子(ぶんし)
    • ◯ 約(やく)100分子(ぶんし)

    正解:約38分子
    グルコース1分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の呼吸(こきゅう)全体(ぜんたい)では、解糖系(かいとうけい)・クエン酸(さん)回路(かいろ)・電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい)を合(あ)わせて最大(さいだい)約(やく)38分子(ぶんし)のATPが得(え)られるとされる。

単元のポイント

  • 解糖系(かいとうけい) 細胞(さいぼう)質(しつ)基質(きしつ)で進(すす)む、グルコースをピルビン酸(さん)に分解(ぶんかい)する反応(はんのう)。少量(しょうりょう)のATPができる
  • クエン酸(さん)回路(かいろ) ミトコンドリアのマトリックスで進(すす)む、ピルビン酸(さん)を分解(ぶんかい)しCO₂を放出(ほうしゅつ)する反応(はんのう)
  • 電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい) ミトコンドリア内膜(ないまく)で電子(でんし)を受(う)け渡(わた)し、H⁺をマトリックスから膜間腔(まくかんくう)へくみ出(だ)す反応(はんのう)
  • ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ) H⁺が膜間腔(まくかんくう)からマトリックスへ流(なが)れ戻(もど)るエネルギーを使(つか)ってATPを合成(ごうせい)する酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)
問題を解く
単元のポイント
  • 解糖系(かいとうけい) 細胞(さいぼう)質(しつ)基質(きしつ)で進(すす)む、グルコースをピルビン酸(さん)に分解(ぶんかい)する反応(はんのう)。少量(しょうりょう)のATPができる
  • クエン酸(さん)回路(かいろ) ミトコンドリアのマトリックスで進(すす)む、ピルビン酸(さん)を分解(ぶんかい)しCO₂を放出(ほうしゅつ)する反応(はんのう)
  • 電子(でんし)伝達(でんたつ)系(けい) ミトコンドリア内膜(ないまく)で電子(でんし)を受(う)け渡(わた)し、H⁺をマトリックスから膜間腔(まくかんくう)へくみ出(だ)す反応(はんのう)
  • ATP合成(ごうせい)酵素(こうそ) H⁺が膜間腔(まくかんくう)からマトリックスへ流(なが)れ戻(もど)るエネルギーを使(つか)ってATPを合成(ごうせい)する酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)