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酵素(こうそ)の働(はたら)きと立体(りったい)構造(こうぞう)

カエル先生酵素(こうそ)の形(かたち)がくずれると基質(きしつ)と合(あ)わなくなる。これが失活(しっかつ)だよ。

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  1. 酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)は**活性(かっせい)部位(ぶい)**に基質(きしつ)が結合(けつごう)して反応(はんのう)を進(すす)め、決(き)まった基質(きしつ)にしか結合(けつごう)しない**基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)**をもつ。
  2. 最適温度(さいてきおんど)・最適(さいてき)pH(ピーエイチ)を大(おお)きく外(はず)れると立体(りったい)構造(こうぞう)がくずれ、はたらきを失(うしな)う**失活(しっかつ)**が起(お)こる。
  3. 基質(きしつ)に似(に)た物質(ぶっしつ)が結合(けつごう)を妨(さまた)げる**競争的阻害(きょうそうてきそがい)**や、**アロステリック酵素(こうそ)**による**フィードバック(新しいタブで開きます)調節(ちょうせつ)**がある。

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詳しく

活性(かっせい)部位(ぶい)と基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)

酵素(こうそ)は、特定(とくてい)の立体(りったい)構造(こうぞう)をもつタンパク質(しつ)で、その表面(ひょうめん)の決(き)まった部分(ぶぶん)である活性(かっせい)部位(ぶい)に基質(きしつ)が結合(けつごう)することで反応(はんのう)を進(すす)める。活性(かっせい)部位(ぶい)の形(かたち)と基質(きしつ)の形(かたち)がかぎと鍵穴(かぎあな)のように合(あ)うことで、酵素(こうそ)は決(き)まった基質(きしつ)にしか結合(けつごう)しない基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)を示(しめ)す。

酵素(こうそ)と基質(きしつ)が結合(けつごう)した状態(じょうたい)を酵素(こうそ)-基質(きしつ)複合体(ふくごうたい)という。複合体(ふくごうたい)の形(かたち)になることで反応(はんのう)が進(すす)みやすくなり、生成物(せいせいぶつ)(新しいタブで開きます)ができると酵素(こうそ)から離(はな)れ、酵素(こうそ)はもとの形(かたち)に戻(もど)って次(つぎ)の基質(きしつ)と結合(けつごう)できる。

酵素(こうそ)の立体(りったい)構造(こうぞう)は、温度(おんど)やpH(ピーエイチ)(新しいタブで開きます)などの条件(じょうけん)によって変化(へんか)する。酵素(こうそ)がはたらくためには、活性(かっせい)部位(ぶい)の形(かたち)が保(たも)たれていることが欠(か)かせない。

酵素-基質複合体の形成と反応Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

最適温度(さいてきおんど)・最適(さいてき)pH(ピーエイチ)と失活(しっかつ)、補(ほ)酵素(こうそ)

多(おお)くの酵素(こうそ)には、反応(はんのう)がいちばん速(はや)く進(すす)む最適温度(さいてきおんど)と最適(さいてき)pH(ピーエイチ)がある。ヒトの消化酵素(しょうかこうそ)(新しいタブで開きます)の多(おお)くは体温(たいおん)に近(ちか)い温度(おんど)で最(もっと)もよくはたらくが、最適(さいてき)pH(ピーエイチ)は酵素(こうそ)の種類(しゅるい)によって異(こと)なり、ペプシンは強(つよ)い酸性(さんせい)、トリプシンは弱(よわ)い塩基(えんき)(新しいタブで開きます)性(せい)でよくはたらく。

最適温度(さいてきおんど)を大(おお)きく超(こ)える高温(こうおん)にすると、酵素(こうそ)のタンパク質(しつ)の立体(りったい)構造(こうぞう)がくずれて活性(かっせい)部位(ぶい)の形(かたち)が変(か)わり、基質(きしつ)と結合(けつごう)できなくなる。この現象(げんしょう)を失活(しっかつ)という。いったん失活(しっかつ)すると、温度(おんど)を戻(もど)してもはたらきは回復(かいふく)しない。

酵素(こうそ)の中(なか)には、反応(はんのう)を進(すす)めるために補(ほ)酵素(こうそ)という低(てい)分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の物質(ぶっしつ)を必要(ひつよう)とするものがある。補(ほ)酵素(こうそ)は酵素(こうそ)本体(ほんたい)から離(はな)れて再(さい)利用(りよう)されるが、熱(ねつ)に強(つよ)く、加熱(かねつ)しても壊(こわ)れにくい性質(せいしつ)をもつ。

競争的阻害(きょうそうてきそがい)とアロステリック酵素(こうそ)によるフィードバック調節(ちょうせつ)

基質(きしつ)に似(に)た構造(こうぞう)をもつ物質(ぶっしつ)が活性(かっせい)部位(ぶい)に結合(けつごう)すると、基質(きしつ)が結合(けつごう)できなくなり反応(はんのう)が妨(さまた)げられる。これを競争的阻害(きょうそうてきそがい)という。阻害(そがい)物質(ぶっしつ)の濃度(のうど)(新しいタブで開きます)に対(たい)して基質(きしつ)の濃度(のうど)を十分(じゅうぶん)高(たか)くすると、阻害(そがい)の影響(えいきょう)は小(ちい)さくなる。

酵素(こうそ)の中(なか)には、活性(かっせい)部位(ぶい)とは別(べつ)の部位(ぶい)に特定(とくてい)の物質(ぶっしつ)が結合(けつごう)すると立体(りったい)構造(こうぞう)全体(ぜんたい)が変化(へんか)し、活性(かっせい)部位(ぶい)のはたらきが変(か)わるアロステリック酵素(こうそ)がある。

代謝(たいしゃ)(新しいタブで開きます)の最終(さいしゅう)産物(さんぶつ)がアロステリック酵素(こうそ)に結合(けつごう)してそのはたらきを抑(おさ)えることで、生成物(せいせいぶつ)が増(ふ)えすぎないよう反応(はんのう)全体(ぜんたい)を調整(ちょうせい)するしくみをフィードバック調節(ちょうせつ)という。細胞(さいぼう)は、このしくみで代謝(たいしゃ)の速度(そくど)(新しいタブで開きます)を必要(ひつよう)な量(りょう)に合(あ)わせている。

アロステリック酵素によるフィードバック調節Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4酵素(こうそ)の表面(ひょうめん)で基質(きしつ)が結合(けつごう)する決(き)まった部分(ぶぶん)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/enzyme-structure-and-regulation/?from=print#quiz

  1. 酵素(こうそ)の表面(ひょうめん)で基質(きしつ)が結合(けつごう)する決(き)まった部分(ぶぶん)を何(なん)というか。

    • ◯ 受容体(じゅようたい)
    • ◯ 細胞(さいぼう)壁(かべ)
    • ◯ 活性(かっせい)部位(ぶい)
    • ◯ 細胞骨格(さいぼうこっかく)

    正解:活性部位
    酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)の表面(ひょうめん)の決(き)まった部分(ぶぶん)である活性(かっせい)部位(ぶい)に基質(きしつ)が結合(けつごう)することで反応(はんのう)が進(すす)み、基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)が生(しょう)じる。

  2. 最適温度(さいてきおんど)を大(おお)きく超(こ)える高温(こうおん)で酵素(こうそ)の立体(りったい)構造(こうぞう)がくずれ、はたらきを失(うしな)うことを何(なん)というか。

    • ◯ 浮動(ふどう)
    • ◯ 隔離(かくり)
    • ◯ 置換(ちかん)
    • ◯ 失活(しっかつ)

    正解:失活
    酵素(こうそ)のタンパク質(しつ)の立体(りったい)構造(こうぞう)が高温(こうおん)でくずれて活性(かっせい)部位(ぶい)の形(かたち)が変(か)わり、基質(きしつ)と結合(けつごう)できなくなる現象(げんしょう)を失活(しっかつ)という。

  3. 基質(きしつ)に似(に)た物質(ぶっしつ)が活性(かっせい)部位(ぶい)に結合(けつごう)し、基質(きしつ)の結合(けつごう)を妨(さまた)げる現象(げんしょう)を何(なん)というか。

    • ◯ 基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)
    • ◯ フィードバック調節(ちょうせつ)
    • ◯ アロステリック効果(こうか)
    • ◯ 競争的阻害(きょうそうてきそがい)

    正解:競争的阻害
    基質(きしつ)に似(に)た構造(こうぞう)をもつ物質(ぶっしつ)が活性(かっせい)部位(ぶい)に結合(けつごう)し、基質(きしつ)が結合(けつごう)できなくなる現象(げんしょう)を競争的阻害(きょうそうてきそがい)という。

  4. 代謝(たいしゃ)の最終(さいしゅう)産物(さんぶつ)がアロステリック酵素(こうそ)に結合(けつごう)してはたらきを抑(おさ)え、生成物(せいせいぶつ)の量(りょう)を調整(ちょうせい)するしくみを何(なん)というか。

    • ◯ 細胞内(さいぼうない)共生(きょうせい)
    • ◯ 基質(きしつ)特異(とくい)性(せい)
    • ◯ 能動(のうどう)輸送(ゆそう)
    • ◯ フィードバック調節(ちょうせつ)

    正解:フィードバック調節
    代謝(たいしゃ)(新しいタブで開きます)の最終(さいしゅう)産物(さんぶつ)がアロステリック酵素(こうそ)に結合(けつごう)してそのはたらきを抑(おさ)えるしくみをフィードバック(新しいタブで開きます)調節(ちょうせつ)という。

単元のポイント

  • 活性(かっせい)部位(ぶい)・基質(きしつ)特異(とくい)性(せい) 酵素(こうそ)が基質(きしつ)と結合(けつごう)する決(き)まった部分(ぶぶん)と、決(き)まった基質(きしつ)にしか結合(けつごう)しない性質(せいしつ)
  • 最適温度(さいてきおんど)・最適(さいてき)pH(ピーエイチ)・失活(しっかつ) 酵素(こうそ)が最(もっと)もよくはたらく温度(おんど)とpH(ピーエイチ)。大(おお)きく外(はず)れると立体(りったい)構造(こうぞう)がくずれはたらきを失(うしな)う
  • 補(ほ)酵素(こうそ) 酵素(こうそ)のはたらきに必要(ひつよう)な低分子(ていぶんし)の物質(ぶっしつ)。熱(ねつ)に強(つよ)く、酵素(こうそ)本体(ほんたい)から離(はな)れて再(さい)利用(りよう)される
  • 競争的阻害(きょうそうてきそがい)とアロステリック酵素(こうそ) 基質(きしつ)に似(に)た物質(ぶっしつ)が活性(かっせい)部位(ぶい)をふさぐ阻害(そがい)と、別(べつ)の部位(ぶい)への結合(けつごう)で全体(ぜんたい)の構造(こうぞう)が変(か)わる酵素(こうそ)
問題を解く
単元のポイント
  • 活性(かっせい)部位(ぶい)・基質(きしつ)特異(とくい)性(せい) 酵素(こうそ)が基質(きしつ)と結合(けつごう)する決(き)まった部分(ぶぶん)と、決(き)まった基質(きしつ)にしか結合(けつごう)しない性質(せいしつ)
  • 最適温度(さいてきおんど)・最適(さいてき)pH(ピーエイチ)・失活(しっかつ) 酵素(こうそ)が最(もっと)もよくはたらく温度(おんど)とpH(ピーエイチ)。大(おお)きく外(はず)れると立体(りったい)構造(こうぞう)がくずれはたらきを失(うしな)う
  • 補(ほ)酵素(こうそ) 酵素(こうそ)のはたらきに必要(ひつよう)な低分子(ていぶんし)の物質(ぶっしつ)。熱(ねつ)に強(つよ)く、酵素(こうそ)本体(ほんたい)から離(はな)れて再(さい)利用(りよう)される
  • 競争的阻害(きょうそうてきそがい)とアロステリック酵素(こうそ) 基質(きしつ)に似(に)た物質(ぶっしつ)が活性(かっせい)部位(ぶい)をふさぐ阻害(そがい)と、別(べつ)の部位(ぶい)への結合(けつごう)で全体(ぜんたい)の構造(こうぞう)が変(か)わる酵素(こうそ)