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単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)の内部(ないぶ)エネルギー

カンガルー先生理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギーは、分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーを全部(ぜんぶ)たしたもの。だから温度(おんど)だけで決(き)まるんだ。

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  1. 理想(りそう)気体(きたい)(新しいタブで開きます)は分子間力(ぶんしかんりょく)(新しいタブで開きます)を無視(むし)できるので、内部(ないぶ)エネルギー(新しいタブで開きます)は分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)の総和(そうわ)になる。
  2. ヘリウムやアルゴンのような単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)の理想(りそう)気体(きたい)では、内部(ないぶ)エネルギーはU=(3/2)nRTである。
  3. 内部(ないぶ)エネルギーは物質(ぶっしつ)量(りょう)と絶対温度(ぜったいおんど)(新しいタブで開きます)だけで決(き)まり、温度(おんど)が変(か)わらなければ体積(たいせき)や圧力(あつりょく)が変(か)わっても変化(へんか)しない。

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内部(ないぶ)エネルギーは絶対温度(ぜったいおんど)に比例(ひれい)する

物体(ぶったい)をつくる分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーと、分子(ぶんし)どうしの位置(いち)エネルギーの和(わ)を内部(ないぶ)エネルギーという。理想(りそう)気体(きたい)では分子間力(ぶんしかんりょく)を考(かんが)えないので、位置(いち)エネルギーはなく、内部(ないぶ)エネルギーは分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーの総和(そうわ)になる。

ヘリウム・ネオン・アルゴンのように、原子(げんし)1個(こ)で分子(ぶんし)になっているものを単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)という。物質(ぶっしつ)量(りょう)nn〔mol〕の単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)の理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギーは、U=32nRTU=\dfrac{3}{2}nRTと表(あらわ)せる。

内部(ないぶ)エネルギーは絶対温度(ぜったいおんど)TTに比例(ひれい)し、物質(ぶっしつ)量(りょう)と温度(おんど)だけで決(き)まる。温度(おんど)がΔT\Delta T変(か)われば、内部(ないぶ)エネルギーはΔU=32nRΔT\Delta U=\dfrac{3}{2}nR\Delta Tだけ変(か)わり、温度(おんど)が変(か)わらなければΔU=0\Delta U=0になる。

例題(れいだい):ヘリウムの内部(ないぶ)エネルギーとその増加(ぞうか)

例題(れいだい)1:ヘリウム2.0molが300Kのとき、R=8.3R=8.3J/(mol・K)としてU=32×2.0×8.3×300U=\dfrac{3}{2}\times2.0\times8.3\times300を計算(けいさん)すると、内部(ないぶ)エネルギーは7470J(約(やく)7.5×10³J)になる。

例題(れいだい)2:このヘリウムを400Kまで温(あたた)めると、ΔT=100\Delta T=100KなのでΔU=32×2.0×8.3×100\Delta U=\dfrac{3}{2}\times2.0\times8.3\times100より、内部(ないぶ)エネルギーは2490J増(ふ)える。

例題(れいだい)3:同(おな)じヘリウムを、温度(おんど)を300Kに保(たも)ったまま体積(たいせき)を2倍(ばい)に広(ひろ)げた。温度(おんど)が同(おな)じなので、内部(ないぶ)エネルギーの変化(へんか)は0J。体積(たいせき)が変(か)わっても、理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギーは変(か)わらない。

U=(3/2)nRTのグラフ(ヘリウム2.0mol)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜU=(3/2)nRTになるのか

気体(きたい)分子(ぶんし)の運動(うんどう)と圧力(あつりょく)(新しいタブで開きます)で見(み)たとおり、分子(ぶんし)1個(こ)の平均(へいきん)の運動(うんどう)エネルギーは32kT\dfrac{3}{2}kTで表(あらわ)せた。単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)は、全体(ぜんたい)が飛(と)び回(まわ)る運動(うんどう)のエネルギーしかもたないので、これがそのまま分子(ぶんし)1個分(こぶん)のエネルギーとなる。

nnmolの気体(きたい)に含(ふく)まれる分子(ぶんし)はN=nNAN=nN_A個(こ)。全部(ぜんぶ)をたし合(あ)わせるとU=nNA×32kTU=nN_A\times\dfrac{3}{2}kTで、kNA=RkN_A=Rを使(つか)うとU=32nRTU=\dfrac{3}{2}nRTになる。

窒素(ちっそ)や酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)のような二(に)原子(げんし)分子(ぶんし)は、飛(と)び回(まわ)る運動(うんどう)に加(くわ)えて回転(かいてん)の運動(うんどう)のエネルギーももつ。そのため、同(おな)じ温度(おんど)・同(おな)じ物質(ぶっしつ)量(りょう)でも、内部(ないぶ)エネルギーは単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)より大(おお)きくなる(常温(じょうおん)では約(やく)52nRT\dfrac{5}{2}nRT)。

単原子分子と二原子分子の運動の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 41.0molの単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)が温度(おんど)400Kのとき、内部(ないぶ)エネルギーは何(なん)Jか。気体(きたい)定数(ていすう)をR=8.3J/(mol・K)とする。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/internal-energy-of-monatomic-ideal-gas/?from=print#quiz

  1. 1.0molの単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)が温度(おんど)400Kのとき、内部(ないぶ)エネルギーは何(なん)Jか。気体(きたい)定数(ていすう)をR=8.3J/(mol・K)とする。

    答え:____________

    正解:4980
    単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギー(新しいタブで開きます)はU=(3/2)nRT。U=1.5×1.0×8.3×400=4980J。

  2. 3.0molの単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)の温度(おんど)を300Kから400Kに上(あ)げた。内部(ないぶ)エネルギーの増加(ぞうか)は何(なん)Jか。気体(きたい)定数(ていすう)をR=8.3J/(mol・K)とする。

    答え:____________

    正解:3735
    ΔU=(3/2)nRΔT。温度(おんど)の変化(へんか)はΔT=400−300=100K。ΔU=1.5×3.0×8.3×100=3735J。

  3. 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)を、温度(おんど)を一定(いってい)に保(たも)ったまま体積(たいせき)が2倍(ばい)になるまで膨張(ぼうちょう)させた。内部(ないぶ)エネルギーはどうなるか。

    • ◯ 2倍(ばい)になる
    • ◯ 4倍(ばい)になる
    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 1/2倍(ばい)になる

    正解:変わらない
    理想(りそう)気体(きたい)(新しいタブで開きます)の内部(ないぶ)エネルギーU=(3/2)nRTは物質(ぶっしつ)量(りょう)と絶対温度(ぜったいおんど)(新しいタブで開きます)だけで決(き)まり、体積(たいせき)や圧力(あつりょく)にはよらない。温度(おんど)が一定(いってい)なら内部(ないぶ)エネルギーは変(か)わらない。

  4. 一定(いってい)量(りょう)の理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギーを決(き)めるものはどれか。

    • ◯ 容器(ようき)の形(かたち)
    • ◯ 体積(たいせき)だけ
    • ◯ 圧力(あつりょく)だけ
    • ◯ 絶対温度(ぜったいおんど)

    正解:絶対温度
    理想(りそう)気体(きたい)は分子間力(ぶんしかんりょく)(新しいタブで開きます)を無視(むし)できるので、分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)どうしの位置(いち)エネルギー(新しいタブで開きます)がない。内部(ないぶ)エネルギーは分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーの和(わ)で、絶対温度(ぜったいおんど)に比例(ひれい)する。

単元のポイント

  • 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし) 原子(げんし)1個(こ)で分子(ぶんし)になっているもの(ヘリウム・ネオン・アルゴンなど)
  • 理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギー 分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーの総和(そうわ)(分子(ぶんし)どうしの位置(いち)エネルギーはない)
  • 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギー U=(3/2)nRT(絶対温度(ぜったいおんど)に比例(ひれい))
  • 内部(ないぶ)エネルギーの変化(へんか) ΔU=(3/2)nRΔT(温度(おんど)が変(か)わらなければ0)
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単元のポイント
  • 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし) 原子(げんし)1個(こ)で分子(ぶんし)になっているもの(ヘリウム・ネオン・アルゴンなど)
  • 理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギー 分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーの総和(そうわ)(分子(ぶんし)どうしの位置(いち)エネルギーはない)
  • 単(たん)原子(げんし)分子(ぶんし)理想(りそう)気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギー U=(3/2)nRT(絶対温度(ぜったいおんど)に比例(ひれい))
  • 内部(ないぶ)エネルギーの変化(へんか) ΔU=(3/2)nRΔT(温度(おんど)が変(か)わらなければ0)