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遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)調節(ちょうせつ)

カエル先生リプレッサーがオペレーターから外(はず)れると転写(てんしゃ)が始(はじ)まる。ON・OFFの切(き)り替(か)えだと考(かんが)えよう。

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  1. 遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)(新しいタブで開きます)は、**調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)**が**プロモーター**や**オペレーター**に結合(けつごう)することで、転写(てんしゃ)(新しいタブで開きます)の起(お)こりやすさが変(か)えられる調節(ちょうせつ)を受(う)ける。
  2. 大腸菌(だいちょうきん)の**ラクトースオペロン**では、ラクトースが無(な)いとき**リプレッサー**が**オペレーター**に結合(けつごう)して転写(てんしゃ)を止(と)めている。
  3. 真核(しんかく)生物(せいぶつ)(新しいタブで開きます)では、**基本転写因子(きほんてんしゃいんし)**がプロモーターに結合(けつごう)し、離(はな)れた**転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)**に結合(けつごう)する調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)の働(はたら)きでRNAポリメラーゼ(新しいタブで開きます)の結合(けつごう)しやすさが変(か)わる。

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詳しく

調節(ちょうせつ)遺伝子(いでんし)・調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)とプロモーター・オペレーター

細胞(さいぼう)が持(も)つ遺伝子(いでんし)(新しいタブで開きます)のすべてが、いつでも同(おな)じ量(りょう)だけ発現(はつげん)しているわけではない。ほかの遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)を調節(ちょうせつ)するタンパク質(しつ)(調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ))を作(つく)る遺伝子(いでんし)を調節(ちょうせつ)遺伝子(いでんし)という。

RNAポリメラーゼが結合(けつごう)して転写(てんしゃ)を始(はじ)める配列(はいれつ)をプロモーターという。原核(げんかく)生物(せいぶつ)の一部(いちぶ)の遺伝子(いでんし)には、調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)が結合(けつごう)することでプロモーターでの転写(てんしゃ)の始(はじ)まりやすさが変(か)わる配列(はいれつ)であるオペレーターがプロモーターの近(ちか)くにある。

調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)がオペレーターに結合(けつごう)すると転写(てんしゃ)が妨(さまた)げられたり、逆(ぎゃく)に促(うなが)されたりする。この仕組(しく)みによって、必要(ひつよう)なときだけ遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)を増(ふ)やしたり止(と)めたりできる。

大腸菌(だいちょうきん)のラクトースオペロン

大腸菌(だいちょうきん)がラクトースを分解(ぶんかい)する酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)の遺伝子(いでんし)群(ぐん)はラクトースオペロンとしてまとまっており、調節(ちょうせつ)の仕組(しく)みの代表(だいひょう)例(れい)としてよく扱(あつか)われる。培養(ばいよう)液(えき)にラクトースが無(な)いとき、リプレッサーという調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)がオペレーターに結合(けつごう)し、RNAポリメラーゼがプロモーターから転写(てんしゃ)を始(はじ)めるのを妨(さまた)げている。

培養(ばいよう)液(えき)にラクトースが入(はい)ると、その代謝(たいしゃ)(新しいタブで開きます)産物(さんぶつ)がリプレッサーに結合(けつごう)するというわけだ。すると、リプレッサーの立体(りったい)構造(こうぞう)が変化(へんか)してオペレーターから外(はず)れ、RNAポリメラーゼがプロモーターに結合(けつごう)できるようになって転写(てんしゃ)が始(はじ)まる。

このように、ラクトースの有無(うむ)という外界(がいかい)の条件(じょうけん)に応(おう)じてリプレッサーの結合(けつごう)・解離(かいり)が切(き)り替(か)わることで、ラクトース分解(ぶんかい)酵素(こうそ)の遺伝子(いでんし)はラクトースが必要(ひつよう)なときだけ発現(はつげん)する。

ラクトースオペロンのON・OFFの切り替えAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

真核(しんかく)生物(せいぶつ)の基本転写因子(きほんてんしゃいんし)と転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)

真核(しんかく)生物(せいぶつ)では、RNAポリメラーゼは単独(たんどく)でプロモーターに結合(けつごう)できず、基本転写因子(きほんてんしゃいんし)という複数(ふくすう)のタンパク質(しつ)がまず結合(けつごう)し、そこにRNAポリメラーゼが加(くわ)わって転写(てんしゃ)が始(はじ)まる。

プロモーターから離(はな)れた位置(いち)にある転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)に、別(べつ)の調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)が結合(けつごう)することで、基本転写因子(きほんてんしゃいんし)やRNAポリメラーゼの集(あつ)まりやすさが変化(へんか)し、転写(てんしゃ)の起(お)こる量(りょう)が増減(ぞうげん)する。

細胞(さいぼう)の種類(しゅるい)によって、働(はたら)く調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)の組合(くみあわ)せや結合(けつごう)する転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)が異(こと)なるため、同(おな)じゲノムを持(も)つ細胞(さいぼう)でも発現(はつげん)する遺伝子(いでんし)の組合(くみあわ)せが細胞(さいぼう)ごとに違(ちが)ってくる。

基本転写因子と転写調節領域による調節Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4RNAポリメラーゼが結合(けつごう)して転写(てんしゃ)を始(はじ)める配列(はいれつ)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/regulation-of-gene-expression/?from=print#quiz

  1. RNAポリメラーゼが結合(けつごう)して転写(てんしゃ)を始(はじ)める配列(はいれつ)を何(なん)というか。

    • ◯ プロモーター
    • ◯ ベクター
    • ◯ イントロン
    • ◯ オペレーター

    正解:プロモーター
    RNAポリメラーゼ(新しいタブで開きます)が結合(けつごう)して転写(てんしゃ)(新しいタブで開きます)を始(はじ)める配列(はいれつ)をプロモーターという。オペレーターは調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)が結合(けつごう)する配列(はいれつ)。

  2. 大腸菌(だいちょうきん)のラクトースオペロンで、培養(ばいよう)液(えき)にラクトースが無(な)いときに起(お)こることはどれか。

    • ◯ 調節(ちょうせつ)遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)が止(と)まる
    • ◯ RNAポリメラーゼが大量(たいりょう)に働(はたら)く
    • ◯ リプレッサーがオペレーターから外(はず)れて転写(てんしゃ)が進(すす)む
    • ◯ リプレッサーがオペレーターに結合(けつごう)して転写(てんしゃ)を妨(さまた)げる

    正解:リプレッサーがオペレーターに結合して転写を妨げる
    ラクトースが無(な)いとき、リプレッサーがオペレーターに結合(けつごう)し、RNAポリメラーゼがプロモーターから転写(てんしゃ)を始(はじ)めるのを妨(さまた)げている。

  3. 培養(ばいよう)液(えき)にラクトースが入(はい)ったとき、ラクトースオペロンの転写(てんしゃ)が始(はじ)まる仕組(しく)みはどれか。

    • ◯ プロモーターが新(あたら)しく作(つく)られる
    • ◯ RNAポリメラーゼの数(かず)が減(へ)る
    • ◯ オペレーターの配列(はいれつ)そのものが変化(へんか)する
    • ◯ リプレッサーの立体(りったい)構造(こうぞう)が変化(へんか)してオペレーターから外(はず)れる

    正解:リプレッサーの立体構造が変化してオペレーターから外れる
    ラクトースの代謝(たいしゃ)(新しいタブで開きます)産物(さんぶつ)がリプレッサーに結合(けつごう)すると、リプレッサーの立体(りったい)構造(こうぞう)が変化(へんか)してオペレーターから外(はず)れ、転写(てんしゃ)が始(はじ)まる。

  4. 真核(しんかく)生物(せいぶつ)で、RNAポリメラーゼがプロモーターに結合(けつごう)する前(まえ)にまず結合(けつごう)する複数(ふくすう)のタンパク質(しつ)を何(なん)というか。

    • ◯ 調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ)
    • ◯ DNAリガーゼ
    • ◯ リプレッサー
    • ◯ 基本転写因子(きほんてんしゃいんし)

    正解:基本転写因子
    真核(しんかく)生物(せいぶつ)(新しいタブで開きます)では基本転写因子(きほんてんしゃいんし)という複数(ふくすう)のタンパク質(しつ)がまずプロモーターに結合(けつごう)し、そこにRNAポリメラーゼが加(くわ)わって転写(てんしゃ)が始(はじ)まる。

単元のポイント

  • 調節(ちょうせつ)遺伝子(いでんし)と調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ) ほかの遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)を調節(ちょうせつ)するタンパク質(しつ)と、それを作(つく)る遺伝子(いでんし)
  • プロモーターとオペレーター RNAポリメラーゼが結合(けつごう)する配列(はいれつ)(プロモーター)と、リプレッサーが結合(けつごう)する配列(はいれつ)(オペレーター)
  • ラクトースオペロン 大腸菌(だいちょうきん)でラクトースの代謝(たいしゃ)に関(かか)わる遺伝子(いでんし)群(ぐん)。リプレッサーがオペレーターから外(はず)れると転写(てんしゃ)が始(はじ)まる
  • 基本転写因子(きほんてんしゃいんし)と転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき) 真核(しんかく)生物(せいぶつ)でプロモーターに結合(けつごう)する基本転写因子(きほんてんしゃいんし)と、離(はな)れた位置(いち)から調節(ちょうせつ)する転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)

出典・クレジット

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 調節(ちょうせつ)遺伝子(いでんし)と調節(ちょうせつ)タンパク質(しつ) ほかの遺伝子(いでんし)の発現(はつげん)を調節(ちょうせつ)するタンパク質(しつ)と、それを作(つく)る遺伝子(いでんし)
  • プロモーターとオペレーター RNAポリメラーゼが結合(けつごう)する配列(はいれつ)(プロモーター)と、リプレッサーが結合(けつごう)する配列(はいれつ)(オペレーター)
  • ラクトースオペロン 大腸菌(だいちょうきん)でラクトースの代謝(たいしゃ)に関(かか)わる遺伝子(いでんし)群(ぐん)。リプレッサーがオペレーターから外(はず)れると転写(てんしゃ)が始(はじ)まる
  • 基本転写因子(きほんてんしゃいんし)と転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき) 真核(しんかく)生物(せいぶつ)でプロモーターに結合(けつごう)する基本転写因子(きほんてんしゃいんし)と、離(はな)れた位置(いち)から調節(ちょうせつ)する転写調節領域(てんしゃちょうせつりょういき)