ド・モアブルの定理と1のn乗根
ゾウ先生n乗は角度をn倍するだけ。積の規則を同じ数だけ繰り返していると考えればこわくないよ。
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- ド・モアブルの定理は(cos(新しいタブで開きます)θ+i sinθ)ⁿ=cos nθ+i sin nθ(nは整数)が成り立つという定理だ。
- 極形式(新しいタブで開きます)の積を繰り返し使うと導ける。n乗は絶対値(新しいタブで開きます)をn乗、偏角をn倍するだけで求まる。
- 方程式zⁿ=1の解(1のn乗根)は、単位円(新しいタブで開きます)周上に等間隔に並ぶn個の複素数(新しいタブで開きます)になる。
詳しく
公式
極形式の積を繰り返し使うと、n乗はになる。
とくにのとき、が成り立つ。これをド・モアブルの定理という(nは整数)。
方程式の解を1のn乗根という。とおくと、ド・モアブルの定理からになる。
これは(kは整数)のときに成り立つ。よって()が解になる。
1のn乗根は、単位円周上にあり、点1を頂点の1つとする正n角形の頂点を表すn個の複素数だ。
例題
例題:方程式の解をすべて求めよ。
絶対値は1なので、偏角は()になる。
なら、なら、ならだ。
3つの解は単位円周上に120°ずつ離れて並び、正三角形の頂点になる。
なぜそうなるか
ド・モアブルの定理を、積の規則を繰り返し使って確かめよう。
極形式の積は、絶対値どうしを掛け、偏角どうしを足す規則だった。
同じをn回掛けると、絶対値はのまま、偏角はθをn回足したになる。
だからが成り立つ。
1のn乗根が単位円周上に等間隔で並ぶのも同じ理由だ。絶対値が1のままn個の偏角に分(新しいタブで開きます)かれるので、360°をn等分した位置に点が並ぶ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/de-moivres-theorem/?from=print#quiz
(cos30°+i sin30°)⁴の偏角を求めよ(0°以上360°未満)。
答え:____________
正解:120°
ド・モアブルの定理より偏角(新しいタブで開きます)はn倍になる。30°×4=120°。1の5乗根のうち、k=2に対応する解の偏角を求めよ(0°以上360°未満)。
答え:____________
正解:144°
θ=360°/n×kに当てはめる。360°/5×2=144°。1の6乗根が単位円周上に作る図形はどれか。
- ◯ 正五角形
- ◯ 正方形
- ◯ 正三角形
- ◯ 正六角形
正解:正六角形
1のn乗根は単位円(新しいタブで開きます)周上に等間隔で並ぶ正n角形の頂点になる。n=6なので正六角形だ。絶対値2、偏角20°の複素数を5乗したときの絶対値を求めよ。
答え:____________
正解:32
n乗の絶対値(新しいタブで開きます)は元の絶対値のn乗になる。2⁵=32。
単元のポイント
- ド・モアブルの定理 (cosθ+i sinθ)ⁿ=cos nθ+i sin nθ(nは整数)
- 1のn乗根 方程式zⁿ=1の解。単位円周上にある正n角形の頂点
- 単位円(新しいタブで開きます) 原点を中心とする半径1の円