複素数と図形
ゾウ先生αを原点に動かして考えるのがコツ。zからαを引いてから操作し、最後にαを足し戻そう。
30秒でつかむ
- 2点z1,z2間の距離は|z2−z1|で求まる。線分をm:nに内分する点wは、w=(n z₁+m z₂)/(m+n)になる。
- 点zを原点のまわりにθ回転した点は、zに(cos(新しいタブで開きます)θ+i sinθ)を掛けて求まる。
- 方程式|z−α|=rは、点αを中心とする半径rの円を表す。
詳しく
公式
複素数(新しいタブで開きます)平面上の2点、を結ぶ線分の長さは、で求まる。
線分をm:nに内分する点wは、になる。位置ベクトル(新しいタブで開きます)の式とまったく同じ形だ。
点zを原点のまわりに角だけ回転した点は、で求まる。極形式(新しいタブで開きます)の積が回転を表すことを使っている。
点を中心に、点zを角だけ回転した点はになる。一度を原点に移してから回転し、戻す考え方だ。
方程式は、点から距離rにある点の集まりを表す。これは中心、半径rの円になる。
なぜそうなるか
方程式がなぜ円を表すのか、絶対値(新しいタブで開きます)の意味から確かめよう。
は、点zから点までの距離だった。
この距離がつねにrに等しい点zの集まりは、点を中心としてrだけ離れた点の集合になる。
これはまさに、中心、半径rの円の定義そのものだ。だからは円を表す。
回転の式も、極形式の積が原点のまわりの回転を表すという、前のページの性質をそのまま使っている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/complex-numbers-and-figures/?from=print#quiz
z1=1+2i、z2=4+6iのとき、2点間の距離を求めよ。
答え:____________
正解:5
距離は|z2-z1|で求まる。z2-z1=3+4iなので、|3+4i|=√(3²+4²)=5。z1=2+i、z2=8+7iを結ぶ線分を2:1に内分する点の実部を求めよ。
答え:____________
正解:6
内分点(新しいタブで開きます)はw=(n z₁+m z₂)/(m+n)。実部は(1×2+2×8)/3=18/3=6。点z=2を原点のまわりに90°回転した点はどれか。
- ◯ 2i
- ◯ -2
- ◯ -2i
- ◯ 2
正解:2i
90°回転はzに(cos90°+i sin90°)=iを掛ける。2×i=2iになる。方程式|z-(1+i)|=3はどのような図形を表すか。
- ◯ 直線
- ◯ 中心3、半径1+iの円
- ◯ 中心0、半径3の円
- ◯ 中心1+i、半径3の円
正解:中心1+i、半径3の円
|z-α|=rは中心α、半径rの円を表す。α=1+i、r=3なので中心1+i、半径3の円になる。
単元のポイント
- 2点間の距離 |z2−z1|
- 内分点(新しいタブで開きます) w=(n z₁+m z₂)/(m+n)(z1,z2をm:nに内分)
- 回転移動(新しいタブで開きます) zに(cosθ+i sinθ)を掛けると原点のまわりにθ回転した点になる