
いろいろな関数の不定積分
ゾウ先生sin xとcos xがどっちの不定積分になるか、符号で迷ったら微分して確かめよう。
30秒でつかむ
- sin(新しいタブで開きます) xの不定積分(新しいタブで開きます)は-cos x+C、cos xの不定積分はsin x+C。微分すると元に戻ることで確かめられる。
- eˣの不定積分はeˣ+C。eˣは微分しても積分しても形が変わらない、ただ1つの関数(の仲間)。
- 1/xの不定積分はlog|x|+C。xが負のときも使えるよう、絶対値(新しいタブで開きます)をつけておく。
詳しく
公式
数学Ⅱでは多項式関数の不定積分を学んだ。数学Ⅲでは、三角関数・指数関数・1/xという、微分でよく出てくる関数の不定積分を増やしていく。考え方は変わらず、微分の公式を逆にたどるだけだ。
だったから、。同じくだったから、になる。符号を取り違えやすいので、答えを微分して元の関数に戻るか確かめる習慣をつけよう。
だったので、。eˣは、数学Ⅲで新しく習うただ1つの性質(微分しても積分しても形が変わらない)を持つ関数だ。
(x>0)だったので、はlog xになりそうだが、xが負のときにはlog xが定義できない。そこでと絶対値をつけ、xの正負どちらでも使える形にする。
例題
例題:の不定積分を求めよ。
不定積分は項ごとに、和・差・定数倍に分けて計算できる(数学Ⅱで学んだ性質がそのまま使える)。
の不定積分は、の不定積分は、の不定積分は。
3つを足して、が答えになる。各項を微分して、元の式に戻ることを確かめておこう。
なぜlog|x|になるのか
x>0のときはの微分がたしかにになる。問題はx<0のときだ。x<0では自体が定義できないので、代わりにを考える。
合成関数(新しいタブで開きます)の微分法を使うと、になる。つまりx<0でも、微分すると同じに戻る原始関数が存在する。
x>0では、x<0では。この2つをまとめて書くとになる。下の図のように、x=2での接線の傾き(新しいタブで開きます)は、x=-2での接線の傾きはで、どちらもグラフの傾き(新しいタブで開きます)との値が一致している。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/various-indefinite-integrals/?from=print#quiz
f(x)=3sin x-2cos xの不定積分として正しいものはどれか。
- ◯ 3cos x-2sin x+C
- ◯ -3cos x-2sin x+C
- ◯ -3cos x+2sin x+C
- ◯ 3cos x+2sin x+C
正解:-3cos x-2sin x+C
sin(新しいタブで開きます) xの不定積分(新しいタブで開きます)は-cos x、cos xの不定積分はsin xなので、3sin xの不定積分は-3cos x、-2cos xの不定積分は-2sin x。足して-3cos x-2sin x+C。1つ目は符号を取り違えている。f(x)=4eˣの不定積分として正しいものはどれか。
- ◯ 4eˣ+C
- ◯ 4eˣ/x+C
- ◯ 4xeˣ+C
- ◯ 4eˣ
正解:4eˣ+C
eˣは微分しても積分してもeˣのままになる関数。だから4eˣの不定積分は4eˣ+C。2つ目はCを忘れている。3つ目はxeˣと取り違えている。f(x)=5/xの不定積分として正しいものはどれか。
- ◯ 5x+C
- ◯ 5log|x|+C
- ◯ 5/(2x²)+C
- ◯ 5log x+C(xが負でも使える)
正解:5log|x|+C
1/xの不定積分はlog|x|+C(xの符号にかかわらず定義できるよう絶対値(新しいタブで開きます)をつける)。だから5/xの不定積分は5log|x|+C。3つ目はxが正のときしか使えない式になっている。f(x)=2cos x+3/xの不定積分として正しいものはどれか。
- ◯ 2cos x+3log|x|+C(積分していない項が残る)
- ◯ 2sin x+3log|x|+C
- ◯ -2sin x+3log|x|+C
- ◯ 2sin x+3x²/2+C
正解:2sin x+3log|x|+C
不定積分は和に分けて計算できる。2cos xの不定積分は2sin x、3/xの不定積分は3log|x|。足して2sin x+3log|x|+C。
単元のポイント
- sin xの不定積分 -cos x+C
- cos xの不定積分 sin x+C
- eˣの不定積分 eˣ+C
- 1/xの不定積分 log|x|+C(絶対値つき)