
アルカリ土類金属とその化合物
カメレオン先生石灰石・生石灰・消石灰の変化は矢印でつなげて覚えると整理しやすいよ。石灰水にCO₂を入れすぎると逆ににごりが消えるところまでセットで押さえよう。
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- アルカリ土類金属(Mg・Ca・Baなど)は最外殻電子が2個で、2価の陽イオン(新しいタブで開きます)になりやすい金属である。
- 石灰石CaCO₃は加熱するとCaOとCO₂に分解し、CaOに水を加えるとCa(OH)₂(消石灰)になる。
- Ca(OH)₂の水溶液(石灰水)に少量のCO₂を通すとCaCO₃の白色沈殿(新しいタブで開きます)で白くにごり、CO₂を通し続けると可溶なCa(HCO₃)₂に変わってにごりが消える。
詳しく
アルカリ土類金属の性質
周期表(新しいタブで開きます)2族の元素は最外殻電子を2個持ち、これを手放して2価の陽イオンになりやすい。この単元ではマグネシウムMg・カルシウムCa・バリウムBaを中心に性質を見ていく。
単体はいずれも灰白色の金属で、空気中で燃えると強い光を出す。マグネシウムが燃えるときの白く明るい光は、昔の写真撮影の閃光や花火に利用されてきた。
Ca・Sr・Baは水と比較的よく反応して水素を発生させるのに対し、Mgは常温の水とはほとんど反応せず、熱水や酸とは反応する。反応性の違いも周期表の位置と対応している。
例:石灰石の加熱と二酸化炭素の発生量
石灰石の主成分である炭酸カルシウムCaCO₃を強く加熱すると、CaCO₃→CaO+CO₂という熱分解(新しいタブで開きます)が起こり、酸化カルシウムCaO(生石灰)と二酸化炭素(新しいタブで開きます)CO₂に分かれる。
生石灰CaOに水を加えると、CaO+H₂O→Ca(OH)₂という反応で水酸化カルシウムCa(OH)₂(消石灰)になり、このとき多量の熱が出る。乾燥剤(新しいタブで開きます)や発熱剤として使われるのもこの発熱反応(新しいタブで開きます)による。
10gの炭酸カルシウム(モル質量(新しいタブで開きます)100g/mol)を完全に熱分解したとき発生する二酸化炭素の体積を標準状態で求めよう。CaCO₃の物質量は10÷100=0.1molで、反応式の係数(新しいタブで開きます)比が1:1なのでCO₂も0.1molできる。標準状態の気体のモル体積22.4L/molを使うと、0.1×22.4=2.24Lの二酸化炭素が得られる。
石灰水とカルシウム・バリウムの化合物
消石灰Ca(OH)₂の水溶液は石灰水と呼ばれ、二酸化炭素の検出に使われる。少量のCO₂を通すと炭酸カルシウムCaCO₃の白色沈殿が生じて白くにごり、鍾乳洞の石灰岩(新しいタブで開きます)が溶けてできる現象もこの逆の反応と関係がある。
さらにCO₂を通し続けると、水に溶けやすい炭酸水素カルシウムCa(HCO₃)₂に変わるため、いったん白くにごった石灰水のにごりが消える。この性質から、石灰水はCO₂の量によって見た目が変わる点に注意したい。
硫酸バリウムBaSO₄は水にほとんど溶けずX線を通しにくいため、胃のX線検査(バリウム検査)の造影剤として使われている。炎色反応(新しいタブで開きます)ではCaが橙赤色、Baが黄緑色を示し、金属の種類を見分ける手がかりになる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/alkaline-earth-metals-and-compounds/?from=print#quiz
10gの炭酸カルシウムCaCO₃(モル質量100g/mol)を完全に熱分解すると、発生する二酸化炭素は標準状態で何Lか。
答え:____________
正解:2.24
CaCO₃の物質量は10÷100=0.1mol。反応式CaCO₃→CaO+CO₂の係数(新しいタブで開きます)比1:1からCO₂も0.1molでき、22.4L/molをかけて0.1×22.4=2.24L。石灰水に二酸化炭素を少しずつ通し続けたときに起こる変化として正しいものはどれか。
- ◯ 最初は白くにごるが、通し続けるとにごりが消える
- ◯ ずっと白くにごったまま変わらない
- ◯ 反応はまったく起こらない
- ◯ 最初は透明で、通し続けると色がつく
正解:最初は白くにごるが、通し続けるとにごりが消える
少量のCO₂でCaCO₃の白色沈殿(新しいタブで開きます)が生じて白くにごるが、さらに通し続けると水に溶けやすいCa(HCO₃)₂に変わり、にごりが消える。硫酸バリウムBaSO₄が胃のX線検査(バリウム検査)の造影剤に使われる理由として正しいものはどれか。
- ◯ 水によく溶けて体に吸収されやすいから
- ◯ 強い塩基性を示すから
- ◯ 水にほとんど溶けずX線を通しにくいから
- ◯ 炎色反応を起こすから
正解:水にほとんど溶けずX線を通しにくいから
BaSO₄は水にほとんど溶けずX線を通しにくいため、体内に害を与えにくく、X線写真にはっきり写る造影剤として使われる。カルシウムCaの炎色反応の色として正しいものはどれか。
- ◯ 青緑色
- ◯ 橙赤色
- ◯ 黄緑色
- ◯ 紫色
正解:橙赤色
アルカリ土類金属の炎色反応(新しいタブで開きます)は、Caが橙赤色、Baが黄緑色を示す(Mgは明確な炎色を示さない)。
単元のポイント
- アルカリ土類金属 周期表2族のMg・Ca・Ba・Srなど。最外殻電子2個で2価の陽イオンになりやすい金属
- 石灰石の熱分解 CaCO₃→CaO+CO₂。生成するCaO(生石灰)に水を加えるとCa(OH)₂(消石灰)になり発熱する
- 石灰水のCO₂検出 Ca(OH)₂水溶液にCO₂を通すとCaCO₃の白色沈殿で白くにごり、CO₂が多いとCa(HCO₃)₂になってにごりが消える
- 炎色反応(新しいタブで開きます) Caは橙赤色、Baは黄緑色の炎色反応を示す(Mgは明確な炎色を示さない)