
音の干渉と回折
カンガルー先生経路差が波長の整数倍なら強め合い、半分ずれると弱め合う。波長が長い音ほど裏まで回り込みやすいよ。
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- クインケ管は1つの音を2つの経路に分け、経路差(新しいタブで開きます)によって強め合いと弱め合いを起こす装置。
- 経路差ΔLが波長(新しいタブで開きます)の整数倍なら強め合い、半整数倍なら弱め合う。
- 波長が長い(振動数が低い)音ほど、障害物の裏まで回り込む回折(新しいタブで開きます)が起こりやすい。
詳しく
クインケ管の干渉の条件
スピーカーから出た1つの音をY字に分け、長さの違う2つの管(クインケ管)を通して再び合流させると、2つの経路を通った波が重なり合って干渉する。経路の長さの差を経路差ΔLとすると、ΔLが波長の整数倍(m=0,1,2,…)のとき2つの波の位相(新しいタブで開きます)がそろって強め合い、ΔLが半波長分だけずれる位置で位相が逆になり弱め合う。
波長λは音の速さ(新しいタブで開きます)v=340m/sと振動数fからで求められる。例えば振動数850Hzの音では、波長はmになる。この値をΔLの条件に当てはめれば、強め合う位置と弱め合う位置が求まる。
クインケ管の一方は伸び縮みできる可動管になっていて、管を伸ばしてΔLを少しずつ大きくしていくと、音の大きさが強め合いと弱め合いを周期的に繰り返す。
例題:クインケ管で消える音
振動数850Hzの音(音の速さ340m/s)をクインケ管に通す。波長はmなので、経路差ΔLが0のときは強め合って音が大きく聞こえる。可動管を伸ばしてΔLを大きくしていくと、ΔL=0.20m(半波長)で初めて音が消えた。
さらに可動管を伸ばし、ΔL=0.40m(1波長)になると再び強め合って音が大きく聞こえる。ΔLを0.20mずつ伸ばすごとに、音が大きい状態と消える状態が交互に並ぶ。
回折と音の屈折
障害物のうしろに音がどれだけ回り込むか(回折)は、音の波長と障害物の大きさの比で決まる。波長が障害物よりずっと長い音は、まっすぐ進む代わりに障害物の裏まで大きく回り込んで届く。
振動数100Hzの低い音は波長がmと長く、ドアや壁の裏にもよく回り込んで聞こえる。振動数850Hzのような高い音は波長が0.40mと短く直進する性質が強いので、同じ壁の裏では低い音より聞こえにくい。
音は空気の温度によって伝わる速さが変わるため、進む方向が曲がる屈折(新しいタブで開きます)も起こる。夜に地表近くの空気が冷えると上空より音が速く伝わる層ができ、音が地面側へ曲がって届きやすくなり、昼間より遠くまで音が届きやすい。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/sound-interference-and-diffraction/?from=print#quiz
振動数850Hzの音をクインケ管に通す。音の速さを340m/sとすると、波長は何mか。
答え:____________
正解:0.40
波長(新しいタブで開きます)はλ=v/f=340÷850=0.40m。振動数850Hz・音の速さ340m/sの音をクインケ管に通す。経路差ΔLが0のとき強め合って聞こえる。可動管を伸ばしてΔLを大きくしていくと、初めて音が消えるのはΔLが何mのときか。
答え:____________
正解:0.20
波長λ=340÷850=0.40m。初めて弱め合うのは半波長の位置なので、ΔL=0.40÷2=0.20m。振動数100Hzの低い音(音の速さ340m/s)の波長は何mか。
答え:____________
正解:3.4
波長はλ=v/f=340÷100=3.4m。波長の長い低い音と、波長の短い高い音のうち、障害物の裏まで回り込みやすい(回折しやすい)のはどちらか。
- ◯ 波長が短い高い音
- ◯ 回折は音では起こらない
- ◯ 波長が長い低い音
- ◯ どちらも同じ回り込みやすさ
正解:波長が長い低い音
回折(新しいタブで開きます)のしやすさは波長と障害物の大きさの比で決まり、波長が長い音ほど障害物の裏まで大きく回り込んで伝わる。
単元のポイント
- 経路差(新しいタブで開きます) 2つの経路の長さの差ΔL
- 強め合う条件 ΔL=mλ(m=0,1,2,…)
- 弱め合う条件 ΔLが半波長ずれる位置
- 回折(新しいタブで開きます) 波長が長いほど障害物の裏へ回り込みやすい