力学的エネルギー保存則
カワウソ先生力学的エネルギーE=K+U。保存力だけが仕事をするならEは一定。摩擦などが仕事をしたら、その分だけEが変わるよ。
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- 運動エネルギー(新しいタブで開きます)Kと位置エネルギーUの和を力学的エネルギーといい、E=K+Uで求める。
- 重力や弾性力など保存力だけが仕事(新しいタブで開きます)をするとき、力学的エネルギーEは一定に保たれる。これを力学的エネルギー保存則という。
- 摩擦力(新しいタブで開きます)や空気の抵抗など保存力以外の力(非保存力)が仕事をするときは、力学的エネルギーの変化量ΔEは、その非保存力がした仕事に等しい(ΔE=W)。
詳しく
力学的エネルギー保存則
運動エネルギーと位置エネルギーの和を力学的エネルギーといい、で表す。
重力や弾性力のような保存力だけが仕事をするとき、運動エネルギーが増えた分だけ位置エネルギーが減り(またはその逆)、力学的エネルギーは一定に保たれる。これを力学的エネルギー保存則という。
摩擦力や空気の抵抗のように保存力ではない力(非保存力)が仕事をするときは、力学的エネルギーは保存されない。このときの変化量は、非保存力がした仕事に等しく、となる(摩擦力はふつう運動を妨げる向きに働くので負の仕事(新しいタブで開きます)をし、は減る)。
例題:保存則とエネルギーの変化
例題1:摩擦のない斜面を、質量2.0kgの物体が高さ10mの位置から静かにすべり出す。はじめの力学的エネルギーはJ。基準(新しいタブで開きます)面(高さ0)に達するとなのでJ。より14m/s。
例題2:質量1.0kgの物体が、摩擦のある斜面の高さ3.0mの位置から静かにすべり出し、基準面での速さが6.0m/sだった。はじめのJ、終わりのJ。摩擦力がした仕事は−11.4J。
例題3:質量500kgの車両が、摩擦のないレール上を点A(高さ8.0m・静止)から点B(高さ5.5m)まで進む。質量は両辺で消え、より、点Bでの速さは7.0m/s。
摩擦があるとエネルギーはどこへ行くのか
摩擦力がする負の仕事の分だけ、力学的エネルギーは減る。しかし、エネルギー全体が消えるわけではない。失われた力学的エネルギーは、物体と面の間の熱(摩擦熱)や音などに変わっている。
保存力だけが働く理想的な状況(摩擦や空気抵抗(新しいタブで開きます)がない)では、力学的エネルギー保存則を使うと、途中の運動の様子を調べなくても、はじめと終わりの状態だけから速さを求められる。
力学的エネルギー保存則は、運動エネルギーと仕事の関係(新しいタブで開きます)に、保存力の仕事を代入すれば導ける。合力(新しいタブで開きます)の仕事を保存力と非保存力に分けるととなり、整理すると、つまりという式だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/conservation-of-mechanical-energy/?from=print#quiz
摩擦のない斜面を、質量3.0kgの物体が高さ4.9mの位置から静かにすべり出した。基準面(高さ0)に達したときの速さは何m/sか。重力加速度(新しいタブで開きます)を9.8m/s²とする。
答え:____________
正解:9.8
力学的エネルギー保存則mgh=½mv²で質量mは消え、v²=2gh=2×9.8×4.9=96.04、v=9.8m/s。質量2.0kgの物体が、摩擦のある斜面の高さ4.0mの位置から静かにすべり出し、基準面での速さが7.0m/sだった。この間に摩擦力がした仕事は何Jか。重力加速度を9.8m/s²とする。
答え:____________
正解:-29.4
はじめのE=mgh=2.0×9.8×4.0=78.4J。終わりのE=½mv²=½×2.0×7.0²=49J。ΔE=Wより、摩擦力(新しいタブで開きます)がした仕事(新しいタブで開きます)は49−78.4=−29.4J。摩擦や空気の抵抗など保存力ではない力が仕事をするとき、力学的エネルギーはどうなるか。
- ◯ 質量に関係なく一定になる
- ◯ つねに一定に保たれる
- ◯ つねに増える
- ◯ その力がした仕事の分だけ変化する
正解:その力がした仕事の分だけ変化する
ΔE=W(非保存力がした仕事)。非保存力が仕事をした分だけ、力学的エネルギー(新しいタブで開きます)は変化する(ふつうは摩擦などで減る)。高さ6.0mの位置で静止している質量1.0kgの物体がもつ力学的エネルギーは何Jか。基準面は最下点とする。重力加速度を9.8m/s²とする。
答え:____________
正解:58.8
静止しているのでK=0。E=K+U=mgh=1.0×9.8×6.0=58.8J。
単元のポイント
- 力学的エネルギー(新しいタブで開きます) E=K+U(運動エネルギーと位置エネルギーの和)
- 力学的エネルギー保存則 保存力だけが仕事をするとき、Eは一定
- 非保存力 摩擦力や空気の抵抗など、保存力ではない力
- 非保存力が仕事をするとき ΔE=W(非保存力がした仕事)