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生態系(せいたいけい)の物質生産(ぶっしつせいさん)とエネルギー効率(こうりつ)

カエル先生純生産量(じゅんせいさんりょう)がどこへ配分(はいぶん)されるか、上(うえ)の段(だん)へ渡(わた)るエネルギーがなぜ減(へ)るかをセットで見(み)ると分(わ)かりやすいよ。

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  1. 生産者(せいさんしゃ)(新しいタブで開きます)が光合成(こうごうせい)(新しいタブで開きます)でつくる有機物(ゆうきぶつ)(新しいタブで開きます)の総量(そうりょう)を**総生産量(そうせいさんりょう)**、そこから呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いた量(りょう)を**純生産量(じゅんせいさんりょう)**といい、純生産量(じゅんせいさんりょう)は成長量(せいちょうりょう)・被食量(ひしょくりょう)・枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される。
  2. 各(かく)栄養段階(えいようだんかい)の生物(せいぶつ)量(りょう)やエネルギー量(りょう)を生産者(せいさんしゃ)を底辺(ていへん)に積(つ)み上(あ)げた図(ず)を**生態(せいたい)ピラミッド**という。
  3. ある栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)(新しいタブで開きます)量(りょう)が1つ下(した)の栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)の何%(なんぱーせんと)にあたるかを**エネルギー効率(こうりつ)**といい、多(おお)くのエネルギーが呼吸(こきゅう)などで失(うしな)われるため、上(うえ)の段(だん)ほど利用(りよう)できるエネルギー量(りょう)は少(すく)なくなる。

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詳しく

総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう)

生産者(せいさんしゃ)が光合成(こうごうせい)によって合成(ごうせい)した有機物(ゆうきぶつ)の総量(そうりょう)を総生産量(そうせいさんりょう)という。

総生産量(そうせいさんりょう)から、生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)が呼吸(こきゅう)によって消費(しょうひ)する呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いたものを純生産量(じゅんせいさんりょう)という。

純生産量(じゅんせいさんりょう)は、生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の体(からだ)を増(ふ)やす成長量(せいちょうりょう)、消費者(しょうひしゃ)に食(た)べられる被食量(ひしょくりょう)、枯(か)れて落(お)ちる枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される。

総生産量から純生産量への分配Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

栄養段階(えいようだんかい)と生態(せいたい)ピラミッド

生産者(せいさんしゃ)・一次(いちじ)消費者(しょうひしゃ)・二次(にじ)消費者(しょうひしゃ)のように、食物連鎖(しょくもつれんさ)の中(なか)での位置(いち)を栄養段階(えいようだんかい)という。

各(かく)栄養段階(えいようだんかい)の個体数(こたいすう)や生物(せいぶつ)量(りょう)、保有(ほゆう)するエネルギー量(りょう)を、生産者(せいさんしゃ)を底辺(ていへん)にして積(つ)み上(あ)げて図(ず)にしたものを生態(せいたい)ピラミッドという。

栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど、ピラミッドの各(かく)段(だん)は小(ちい)さくなっていくのが一般(いっぱん)的(てき)である。

栄養段階(えいようだんかい)間(あいだ)のエネルギー効率(こうりつ)

ある栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)(生産者(せいさんしゃ)では総生産量(そうせいさんりょう))が、1つ下(した)の栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)の何%(なんぱーせんと)にあたるかをエネルギー効率(こうりつ)という。

下(した)の栄養段階(えいようだんかい)が持(も)つエネルギーの多(おお)くは、呼吸(こきゅう)による消費(しょうひ)や枯死(こし)・不消化(ふしょうか)の排出(はいしゅつ)(新しいタブで開きます)などで失(うしな)われ、次(つぎ)の栄養段階(えいようだんかい)に渡(わた)るのはその一部(いちぶ)にとどまる。

このため栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど利用(りよう)できるエネルギー量(りょう)は少(すく)なくなり、生態(せいたい)ピラミッドの各(かく)段(だん)が上(うえ)に行(い)くほど小(ちい)さくなる理由(りゆう)になっている。

なお、エネルギー効率(こうりつ)は生産者(せいさんしゃ)では数%(すうぱーせんと)以下(いか)と小(ちい)さく、消費者(しょうひしゃ)では10〜20%程度(ていど)になることが多(おお)い。

生態ピラミッドとエネルギー量の減少Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう)の関係(かんけい)として正(ただ)しいものはどれか。

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/science/ecosystem-production-and-energy-efficiency/?from=print#quiz

  1. 総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう)の関係(かんけい)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 純生産量(じゅんせいさんりょう)は、総生産量(そうせいさんりょう)から生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いたもの
    • ◯ 総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう)は常(つね)に同(おな)じ値(あたい)になる
    • ◯ 純生産量(じゅんせいさんりょう)は、総生産量(そうせいさんりょう)に呼吸(こきゅう)量(りょう)を加(くわ)えたもの
    • ◯ 純生産量(じゅんせいさんりょう)は消費者(しょうひしゃ)が食(た)べた量(りょう)だけを指(さ)す

    正解:純生産量は、総生産量から生産者自身の呼吸量を除いたもの
    総生産量(そうせいさんりょう)は生産者(せいさんしゃ)(新しいタブで開きます)が光合成(こうごうせい)(新しいタブで開きます)で合成(ごうせい)した有機物(ゆうきぶつ)(新しいタブで開きます)の総量(そうりょう)で、そこから生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いたものが純生産量(じゅんせいさんりょう)である。

  2. 生産者(せいさんしゃ)の純生産量(じゅんせいさんりょう)は、どのように分配(ぶんぱい)されるか。

    • ◯ 分配(ぶんぱい)されず、すべてが成長量(せいちょうりょう)として蓄積(ちくせき)される
    • ◯ 成長量(せいちょうりょう)・被食量(ひしょくりょう)・枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される
    • ◯ すべて呼吸(こきゅう)によって消費(しょうひ)される
    • ◯ すべて消費者(しょうひしゃ)の被食量(ひしょくりょう)として失(うしな)われる

    正解:成長量・被食量・枯死量などに分配される
    純生産量(じゅんせいさんりょう)は、生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の体(からだ)を増(ふ)やす成長量(せいちょうりょう)、消費者(しょうひしゃ)に食(た)べられる被食量(ひしょくりょう)、枯(か)れて落(お)ちる枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される。

  3. 生態(せいたい)ピラミッドは一般(いっぱん)にどのような形(かたち)になるか。

    • ◯ 生産者(せいさんしゃ)の段(だん)が一番(いちばん)小(ちい)さくなる
    • ◯ すべての栄養段階(えいようだんかい)で段(だん)の大(おお)きさが同(おな)じになる
    • ◯ 栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど各(かく)段(だん)が大(おお)きくなる
    • ◯ 栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど各(かく)段(だん)が小(ちい)さくなる

    正解:栄養段階が上がるほど各段が小さくなる
    生態(せいたい)ピラミッドは生産者(せいさんしゃ)を底辺(ていへん)に栄養段階(えいようだんかい)を積(つ)み上(あ)げたもので、栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど各(かく)段(だん)は小(ちい)さくなっていくのが一般(いっぱん)的(てき)である。

  4. 栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど、利用(りよう)できるエネルギー量(りょう)が少(すく)なくなるのはなぜか。

    • ◯ 栄養段階(えいようだんかい)が上(あ)がるほど光合成(こうごうせい)を行(おこな)う量(りょう)が増(ふ)えるため
    • ◯ 下(した)の段(だん)のエネルギーの多(おお)くが呼吸(こきゅう)や枯死(こし)などで失(うしな)われ、渡(わた)せる分(ぶん)がごく一部(いちぶ)になるため
    • ◯ どの栄養段階(えいようだんかい)でも、受(う)け取(と)ったエネルギーをすべて次(つぎ)の段階(だんかい)へ渡(わた)すため
    • ◯ 上(うえ)の段(だん)のほうが個体数(こたいすう)が多(おお)く、エネルギーを多(おお)く使(つか)うため

    正解:下の段のエネルギーの多くが呼吸や枯死などで失われ、渡せる分がごく一部になるため
    下(した)の栄養段階(えいようだんかい)が持(も)つエネルギーの多(おお)くは呼吸(こきゅう)による消費(しょうひ)や枯死(こし)・不消化(ふしょうか)の排出(はいしゅつ)(新しいタブで開きます)などで失(うしな)われ、次(つぎ)の栄養段階(えいようだんかい)に渡(わた)るのはその一部(いちぶ)にとどまるため。

単元のポイント

  • 総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう) 生産者(せいさんしゃ)が光合成(こうごうせい)で合成(ごうせい)した有機物(ゆうきぶつ)の総量(そうりょう)(総生産量(そうせいさんりょう))から、呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いたものが純生産量(じゅんせいさんりょう)
  • 純生産量(じゅんせいさんりょう)の内訳(うちわけ) 純生産量(じゅんせいさんりょう)は、生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の成長(せいちょう)に使(つか)われる成長量(せいちょうりょう)、消費者(しょうひしゃ)に食(た)べられる被食量(ひしょくりょう)、枯(か)れて失(うしな)われる枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される
  • 生態(せいたい)ピラミッド(新しいタブで開きます) 生産者(せいさんしゃ)を底辺(ていへん)に、各(かく)栄養段階(えいようだんかい)の生物(せいぶつ)量(りょう)やエネルギー量(りょう)を積(つ)み上(あ)げて表(あらわ)した図(ず)
  • エネルギー効率(こうりつ) その栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)÷1つ下(した)の栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)×100(%)。生産者(せいさんしゃ)では数%(すうぱーせんと)以下(いか)、消費者(しょうひしゃ)では10〜20%程度(ていど)のことが多(おお)い

出典・クレジット

  • 単元の構成:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(新しいタブで開きます)(政府標準利用規約 2.0)
  • 学習指導要領の該当箇所:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編 生物 (5)生態と環境 ア(ア)個体群と生物群集・(イ)生態系(新しいタブで開きます)(解説p.142〜145。(5)生態と環境は(ア)個体群と生物群集(㋐個体群:個体群内の相互作用として種内競争と社会性を扱うことを明記。本単元では個体群の成長とロジスティック曲線・密度効果を1ページ、生存曲線と齢構成を1ページ、種内関係(群れ・縄張り・順位制・社会性昆虫の分業)を1ページに分けて扱う。㋑生物群集:個体群間の相互作用として種間競争と相利共生を扱い、多様な種が共存する仕組みを扱うことを明記。本単元では種間関係(種間競争・競争的排除・すみわけ・食いわけ・生態的地位・被食者と捕食者の個体数変動)を1ページ、生物群集の多様性と攪乱(中規模攪乱説)を1ページに分けて扱う)、(イ)生態系(㋐生態系の物質生産と物質循環:物質生産は年間生産量を生産者の現存量と関連付けて扱い、物質循環は炭素と窒素を扱うこと(窒素同化にも触れること)を明記。本単元では物質生産の内訳とエネルギー効率を1ページ、窒素循環を1ページに分けて扱う。炭素循環は中学理科「炭素の循環」(carbon-cycle)で既に扱っているため、本単元では窒素に絞った。㋑生態系と人間生活:人間活動が生態系に及ぼす影響として地球規模のものを中心に扱うことを明記。本単元では窒素循環のページの中で、化学肥料の流入による富栄養化という地球規模の例として扱う)で、7ページの構成はこの項目分けに対応する。個体群・生物群集の基本的な仕組み(生態系には多様な生物種が存在すること、捕食と被食の関係・間接効果、キーストーン種、攪乱とバランス・自然浄化・富栄養化・生物濃縮、生物多様性の保全)は、既存の高校「生物基礎」の生態系の成り立ちと種多様性(ecosystem-structure-and-species-diversity)・食物網と間接効果(food-web-and-indirect-effects)・生態系のバランスと攪乱(ecosystem-balance-and-disturbance)・生物多様性の保全と絶滅(biodiversity-conservation-and-extinction)、および中学理科の生物の数量関係とつり合い(balance-in-ecosystems)・生産者と消費者(producers-and-consumers)・炭素の循環(carbon-cycle)・人間の活動と生態系(human-activity-and-ecosystems)で既に扱っているため、本単元では個体群内のロジスティック曲線・密度効果・生存曲線・齢構成・種内の順位制や分業、個体群間の競争的排除・すみわけ・生態的地位・被食者と捕食者の周期的変動、生物群集の多様性を支える中規模攪乱説、生態系の総生産量・純生産量の内訳とエネルギー効率、窒素固定・窒素同化・硝化・脱窒からなる窒素循環と化学肥料による富栄養化など、生物基礎より1段深い仕組みに絞って扱う。)
  • 事実データ:Wikidata の項目 Q515905(新しいタブで開きます)(CC0)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編」p.142〜145(新しいタブで開きます)
  • 本文:Manazoo 編集部
  • 図(総生産量から呼吸量を除いた純生産量が成長量・被食量・枯死量に積み上げで分配される様子を示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 図(生産者を底辺に栄養段階を積み上げた生態ピラミッドと、上の段ほど利用できるエネルギー量が少なくなる様子を示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 最終確認日:

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 総生産量(そうせいさんりょう)と純生産量(じゅんせいさんりょう) 生産者(せいさんしゃ)が光合成(こうごうせい)で合成(ごうせい)した有機物(ゆうきぶつ)の総量(そうりょう)(総生産量(そうせいさんりょう))から、呼吸(こきゅう)量(りょう)を除(のぞ)いたものが純生産量(じゅんせいさんりょう)
  • 純生産量(じゅんせいさんりょう)の内訳(うちわけ) 純生産量(じゅんせいさんりょう)は、生産者(せいさんしゃ)自身(じしん)の成長(せいちょう)に使(つか)われる成長量(せいちょうりょう)、消費者(しょうひしゃ)に食(た)べられる被食量(ひしょくりょう)、枯(か)れて失(うしな)われる枯死量(こしりょう)などに分配(ぶんぱい)される
  • 生態(せいたい)ピラミッド(新しいタブで開きます) 生産者(せいさんしゃ)を底辺(ていへん)に、各(かく)栄養段階(えいようだんかい)の生物(せいぶつ)量(りょう)やエネルギー量(りょう)を積(つ)み上(あ)げて表(あらわ)した図(ず)
  • エネルギー効率(こうりつ) その栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)÷1つ下(した)の栄養段階(えいようだんかい)の同化(どうか)量(りょう)×100(%)。生産者(せいさんしゃ)では数%(すうぱーせんと)以下(いか)、消費者(しょうひしゃ)では10〜20%程度(ていど)のことが多(おお)い