本文へ移動

光(ひかり)の分散(ぶんさん)とスペクトル

カンガルー先生同(おな)じガラスでも、波長(はちょう)が短(みじか)い紫色(むらさきいろ)のほうが屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きい。だから同(おな)じ入射角(にゅうしゃかく)でも紫(むらさき)のほうが大(おお)きく曲(ま)がって、色(いろ)ごとに分(わ)かれるんだよ。

30秒でつかむ

  1. 同(おな)じ物質(ぶっしつ)でも、屈折(くっせつ)率(りつ)(新しいタブで開きます)は光(ひかり)の色(いろ)(波長(はちょう)(新しいタブで開きます))によってわずかに異(こと)なる。波長(はちょう)の短(みじか)い光(ひかり)(紫(むらさき)に近(ちか)い色(いろ))ほど屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きく、波長(はちょう)の長(なが)い光(ひかり)(赤(あか)に近(ちか)い色(いろ))ほど屈折(くっせつ)率(りつ)は小(ちい)さい。
  2. いろいろな色(いろ)が混(ま)ざった白色光(はくしょくこう)がプリズムに入(はい)ると、色(いろ)ごとに屈折(くっせつ)(新しいタブで開きます)角(かく)が異(こと)なるために進(すす)む向(む)きが少(すこ)しずつずれ、色(いろ)が分(わ)かれて出(で)てくる。これを光(ひかり)の**分散(ぶんさん)**という。
  3. 分散(ぶんさん)で分(わ)かれた、赤(あか)・橙(だいだい)・黄(き)・緑(みどり)・青(あお)・藍(あい)・紫(むらさき)と連続(れんぞく)的(てき)に並(なら)んだ色(いろ)の帯(たい)を**スペクトル**という。紫(むらさき)のほうが赤(あか)より大(おお)きく屈折(くっせつ)する(大(おお)きく曲(ま)がる)。

ChatGPT に解説してもらう(新しいタブで開きます)

詳しく

分散(ぶんさん)とスペクトル

これまでの屈折(くっせつ)の式(しき)では、物質(ぶっしつ)の屈折(くっせつ)率(りつ)を色(いろ)にかかわらず同(おな)じ値(あたい)として扱(あつか)ってきた。実際(じっさい)には屈折(くっせつ)率(りつ)は光(ひかり)の色(いろ)、つまり波長(はちょう)によってわずかに異(こと)なり、ほとんどの透明(とうめい)な物質(ぶっしつ)では波長(はちょう)が短(みじか)いほど屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きい。赤色(あかいろ)の光(ひかり)より紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)のほうが、同(おな)じ物質(ぶっしつ)の中(なか)でより大(おお)きく屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きい。

太陽(たいよう)の光(ひかり)や電灯(でんとう)の光(ひかり)のような白色光(はくしょくこう)は、実(じつ)はいろいろな色(いろ)(波長(はちょう))の光(ひかり)が混(ま)ざったものである。この白色光(はくしょくこう)をプリズムに入(い)れると、色(いろ)ごとに屈折(くっせつ)率(りつ)が異(こと)なるために屈折角(くっせつかく)がわずかにずれ、プリズムを出(で)るときには色(いろ)ごとに進(すす)む向(む)きが分(わ)かれる。この現象(げんしょう)を光(ひかり)の分散(ぶんさん)という。

分散(ぶんさん)によって分(わ)かれた光(ひかり)を壁(かべ)やスクリーンに当(あ)てると、赤(あか)・橙(だいだい)・黄(き)・緑(みどり)・青(あお)・藍(あい)・紫(むらさき)の順(じゅん)に連続(れんぞく)して並(なら)んだ色(いろ)の帯(たい)が見(み)える。この色(いろ)の帯(おび)をスペクトルという。紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)がいちばん大(おお)きく屈折(くっせつ)するので、プリズムに対(たい)して赤色(あかいろ)より外側(そとがわ)(屈折(くっせつ)率(りつ)が小(ちい)さい側(がわ))には曲(ま)がらず、紫色(むらさきいろ)が最(もっと)も大(おお)きく道筋(みちすじ)を変(か)える。

プリズムによる光の分散とスペクトルAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):プリズムと虹(にじ)の色(いろ)の順番(じゅんばん)

例題(れいだい)1:白色光(はくしょくこう)をプリズムに通(とお)したとき、赤色(あかいろ)の光(ひかり)と紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)のうち、プリズムの中(なか)での屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいのはどちらか。波長(はちょう)が短(みじか)いほど屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいので、波長(はちょう)の短(みじか)い紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)の屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きい。

例題(れいだい)2:同(おな)じ入射角(にゅうしゃかく)でプリズムに入(はい)った赤色(あかいろ)の光(ひかり)と紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)を比(くら)べると、屈折角(くっせつかく)が小(ちい)さい(垂線(すいせん)に近(ちか)づくように大(おお)きく曲(ま)がる)のはどちらか。屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいほど屈折角(くっせつかく)は小(ちい)さくなるので、紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)の屈折角(くっせつかく)が小(ちい)さい。

例題(れいだい)3:虹(にじ)で、空(そら)に近(ちか)い外側(そとがわ)の円弧(えんこ)と地面(じめん)に近(ちか)い内側(うちがわ)の円弧(えんこ)とでは、どちらが赤色(あかいろ)に見(み)えるか。雨粒(あまつぶ)の中(なか)での分散(ぶんさん)と反射(はんしゃ)(新しいタブで開きます)では、屈折(くっせつ)率(りつ)の小(ちい)さい赤色(あかいろ)の光(ひかり)が最(もっと)も外側(そとがわ)(上側(うわがわ))に出(で)ていく道筋(みちすじ)をとる。だから主虹(しゅにじ)では外側(そとがわ)(上側(うわがわ))の弧(こ)が赤色(あかいろ)になり、内側(うちがわ)が紫色(むらさきいろ)になる。

虹の色の並び(外側が赤、内側が紫)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜCDの裏(うら)が虹色(にじいろ)に見(み)えるのか

分散(ぶんさん)はプリズムやガラスの中(なか)だけで起(お)こるわけではない。CDやDVDの裏面(りめん)には、細(こま)かい溝(みぞ)が規則(きそく)的(てき)に並(なら)んでいる。この溝(みぞ)で反射(はんしゃ)した光(ひかり)は、分散(ぶんさん)とは別(べつ)の仕組(しく)み(波長(はちょう)によって反射(はんしゃ)の強(つよ)め合(あ)う向(む)きが変(か)わる現象(げんしょう))によっても色(いろ)ごとに分(わ)かれ、見(み)る角度(かくど)によって虹(にじ)のような色(いろ)が浮(う)かび上(あ)がる。

空(そら)にかかる虹(にじ)も、太陽(たいよう)の光(ひかり)が雨粒(あまつぶ)という小(ちい)さな水滴(すいてき)に入(はい)るときの屈折(くっせつ)で色(いろ)ごとに分(わ)かれ(分散(ぶんさん))、雨粒(あまつぶ)の中(なか)で反射(はんしゃ)してもう一度(いちど)屈折(くっせつ)して出(で)てくることで、色(いろ)の帯(たい)として見(み)える仕組(しく)みだ。

シャボン玉(だま)の表面(ひょうめん)に浮(う)かぶ色(いろ)も、光(ひかり)の反射(はんしゃ)(新しいタブで開きます)が関係(かんけい)する別(べつ)の仕組(しく)み(薄膜(はくまく)の干渉(かんしょう)(新しいタブで開きます))で色(いろ)が分(わ)かれて見(み)える現象(げんしょう)で、分散(ぶんさん)とは原因(げんいん)が異(こと)なる。色(いろ)が分(わ)かれて見(み)える現象(げんしょう)にはいくつもの仕組(しく)みがあることを覚(おぼ)えておくとよい。

確認問題

問題 1 / 4同(おな)じガラスの中(なか)で、屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいのはどちらの色(いろ)の光(ひかり)か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/dispersion-and-spectrum/?from=print#quiz

  1. 同(おな)じガラスの中(なか)で、屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいのはどちらの色(いろ)の光(ひかり)か。

    • ◯ 赤色(あかいろ)の光(ひかり)
    • ◯ どちらも同(おな)じ
    • ◯ 紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)
    • ◯ 光(ひかり)の色(いろ)によって屈折(くっせつ)率(りつ)は変(か)わらない

    正解:紫色の光
    波長(はちょう)(新しいタブで開きます)が短(みじか)い光(ひかり)ほど屈折(くっせつ)率(りつ)(新しいタブで開きます)が大(おお)きい。紫色(むらさきいろ)は赤色(あかいろ)より波長(はちょう)が短(みじか)いので、紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)の屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きい。

  2. 同(おな)じ入射角(にゅうしゃかく)でプリズムに入(はい)った赤色(あかいろ)の光(ひかり)と紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)を比(くら)べたとき、屈折角(くっせつかく)が小(ちい)さい(垂線(すいせん)に近(ちか)づくように大(おお)きく曲(ま)がる)のはどちらか。

    • ◯ 屈折角(くっせつかく)という言葉(ことば)は光(ひかり)には使(つか)わない
    • ◯ 赤色(あかいろ)の光(ひかり)
    • ◯ 紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)
    • ◯ どちらも同(おな)じ

    正解:紫色の光
    屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいほど屈折(くっせつ)(新しいタブで開きます)角(かく)は小(ちい)さくなる。紫色(むらさきいろ)の光(ひかり)は屈折(くっせつ)率(りつ)が大(おお)きいので、屈折角(くっせつかく)が小(ちい)さくなる(大(おお)きく曲(ま)がる)。

  3. 主虹(しゅにじ)で、外側(そとがわ)(上側(うわがわ))の弧(こ)に見(み)える色(いろ)は何色(なにいろ)か。

    • ◯ 紫色(むらさきいろ)
    • ◯ 赤色(あかいろ)
    • ◯ 緑色(みどりいろ)
    • ◯ 虹(にじ)に色(いろ)の順番(じゅんばん)はない

    正解:赤色
    雨粒(あまつぶ)の中(なか)での屈折(くっせつ)と反射(はんしゃ)(新しいタブで開きます)で、屈折(くっせつ)率(りつ)の小(ちい)さい赤色(あかいろ)の光(ひかり)が最(もっと)も外側(そとがわ)に出(で)ていく道筋(みちすじ)をとるため、主虹(しゅにじ)の外側(そとがわ)は赤色(あかいろ)になる。

  4. 白色光(はくしょくこう)の性質(せいしつ)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 色(いろ)を持(も)たない特別(とくべつ)な光(ひかり)である
    • ◯ 1つの波長(はちょう)だけの光(ひかり)である
    • ◯ いろいろな色(いろ)(波長(はちょう))の光(ひかり)が混(ま)ざっている
    • ◯ 屈折(くっせつ)しない光(ひかり)である

    正解:いろいろな色(波長)の光が混ざっている
    白色光(はくしょくこう)はいろいろな色(いろ)(波長(はちょう))の光(ひかり)が混(ま)ざったもので、プリズムに通(とお)すと色(いろ)ごとの屈折(くっせつ)率(りつ)の違(ちが)いで分(わ)かれる(分散(ぶんさん))。

単元のポイント

  • 分散(ぶんさん)(新しいタブで開きます) 色(いろ)(波長(はちょう))によって屈折(くっせつ)率(りつ)が異(こと)なるために光(ひかり)が色(いろ)ごとに分(わ)かれる現象(げんしょう)
  • スペクトル 分散(ぶんさん)で分(わ)かれた、赤(あか)から紫(むらさき)まで連続(れんぞく)する色(いろ)の帯(たい)
  • 屈折(くっせつ)率(りつ)と波長(はちょう) 波長(はちょう)が短(みじか)いほど屈折(くっせつ)率(りつ)は大(おお)きい(紫(むらさき)>赤(あか))
  • 虹(にじ) 雨粒(あまつぶ)の中(なか)での分散(ぶんさん)と反射(はんしゃ)で太陽光(たいようこう)が色(いろ)ごとに分(わ)かれて見(み)える
問題を解く
単元のポイント
  • 分散(ぶんさん)(新しいタブで開きます) 色(いろ)(波長(はちょう))によって屈折(くっせつ)率(りつ)が異(こと)なるために光(ひかり)が色(いろ)ごとに分(わ)かれる現象(げんしょう)
  • スペクトル 分散(ぶんさん)で分(わ)かれた、赤(あか)から紫(むらさき)まで連続(れんぞく)する色(いろ)の帯(たい)
  • 屈折(くっせつ)率(りつ)と波長(はちょう) 波長(はちょう)が短(みじか)いほど屈折(くっせつ)率(りつ)は大(おお)きい(紫(むらさき)>赤(あか))
  • 虹(にじ) 雨粒(あまつぶ)の中(なか)での分散(ぶんさん)と反射(はんしゃ)で太陽光(たいようこう)が色(いろ)ごとに分(わ)かれて見(み)える