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生命(せいめい)の起源(きげん)と化学進化(かがくしんか)

カエル先生化学(かがく)進化(しんか)は『無機物(むきぶつ)→簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)→複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)』の順番(じゅんばん)。ミラーの実験(じっけん)はこの最初(さいしょ)の段階(だんかい)を再現(さいげん)した実験(じっけん)だよ。

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  1. 原始(げんし)の海(うみ)や大気(たいき)で、無機物(むきぶつ)(新しいタブで開きます)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変(か)わる過程(かてい)を**化学(かがく)進化(しんか)**という。
  2. **ミラーの実験(じっけん)**は、原始(げんし)大気(たいき)(新しいタブで開きます)を想定(そうてい)した気体(きたい)に放電(ほうでん)(新しいタブで開きます)し、アミノ酸(さん)などの有機物(ゆうきぶつ)ができることを示(しめ)した。
  3. 深海(しんかい)の**熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)**も有機物(ゆうきぶつ)が生(う)まれた場(ば)の候補(こうほ)とされ、**RNAワールド仮説(かせつ)**ではRNAが情報(じょうほう)と触媒(しょくばい)(新しいタブで開きます)の働(はたら)きを兼(か)ねたと考(かんが)える。

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原始(げんし)地球(ちきゅう)の環境(かんきょう)と化学(かがく)進化(しんか)

今(いま)から約(やく)46億年(おくねん)前(まえ)に誕生(たんじょう)した原始(げんし)地球(ちきゅう)は、現在(げんざい)とは大(おお)きく違(ちが)う環境(かんきょう)だった。大気(たいき)には酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)がほとんど含(ふく)まれず、二酸化炭素(にさんかたんそ)やメタン、アンモニア(新しいタブで開きます)、水蒸気(すいじょうき)などが主(おも)な成分(せいぶん)だったと考(かんが)えられている。

このような原始(げんし)の大気(たいき)や海(うみ)の中(なか)で、無機物(むきぶつ)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)ができ、それがさらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)を化学(かがく)進化(しんか)という。アミノ酸(さん)や核酸(かくさん)の材料(ざいりょう)となる物質(ぶっしつ)も、この過程(かてい)でできたとされる。

化学(かがく)進化(しんか)を経(へ)てできた有機物(ゆうきぶつ)が集(あつ)まり、自分(じぶん)と同(おな)じものを作(つく)るしくみ(自己(じこ)複製(ふくせい))を獲得(かくとく)した段階(だんかい)で、最初(さいしょ)の生命(せいめい)が誕生(たんじょう)したと考(かんが)えられている。

化学進化から生命の誕生へAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

ミラーの実験(じっけん)と熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)での化学(かがく)進化(しんか)

1953年(ねん)、ミラーは原始(げんし)大気(たいき)を想定(そうてい)したメタン・アンモニア・水素(すいそ)(新しいタブで開きます)・水蒸気(すいじょうき)の混合(こんごう)気体(きたい)に、ガラス容器(ようき)の中(なか)で放電(ほうでん)をくり返(かえ)す実験(じっけん)を行(おこな)った。

その結果(けっか)、容器(ようき)の中(なか)にグリシンやアラニンなどのアミノ酸(さん)をはじめとする有機物(ゆうきぶつ)ができることを確(たし)かめた。この実験(じっけん)は、化学(かがく)進化(しんか)が実際(じっさい)に起(お)こりうることを示(しめ)した最初(さいしょ)の例(れい)として知(し)られている。

一方(いっぽう)、深海底(しんかいてい)で高温(こうおん)の熱水(ねっすい)がふき出(だ)す熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)の周辺(しゅうへん)も、有機物(ゆうきぶつ)が生(う)まれた場(ば)の候補(こうほ)として注目(ちゅうもく)されている。熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)には硫化(りゅうか)水素(すいそ)などの化学(かがく)物質(ぶっしつ)が豊富(ほうふ)にあり、熱(ねつ)と化学(かがく)反応(はんのう)のエネルギーを利用(りよう)できる環境(かんきょう)がそろっているためだ。

ミラーの実験の装置Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

RNAワールド仮説(かせつ)と生命(せいめい)成立(せいりつ)の条件(じょうけん)

生命(せいめい)が成(な)り立(た)つには、自分(じぶん)の情報(じょうほう)を保(たも)つしくみと、それを複製(ふくせい)するしくみの両方(りょうほう)が必要(ひつよう)だ。現在(げんざい)の生物(せいぶつ)ではDNA(新しいタブで開きます)が情報(じょうほう)を保(たも)ち、タンパク質(しつ)(酵素(こうそ))が複製(ふくせい)や代謝(たいしゃ)(新しいタブで開きます)のはたらきを担(にな)っている。

最初(さいしょ)の生命(せいめい)では、RNAが情報(じょうほう)の保持(ほじ)と触媒(しょくばい)としてのはたらきの両方(りょうほう)を兼(か)ねていたと考(かんが)える仮説(かせつ)をRNAワールド仮説(かせつ)という。RNAは塩基(えんき)(新しいタブで開きます)配列(はいれつ)に遺伝(いでん)情報(じょうほう)を持(も)ちながら、特定(とくてい)の立体(りったい)構造(こうぞう)を取(と)って酵素(こうそ)のようにはたらくことができるためである。

その後(ご)、より安定(あんてい)なDNAが情報(じょうほう)の保持(ほじ)を、タンパク質(しつ)が触媒(しょくばい)のはたらきを専門(せんもん)に担(にな)うようになり、現在(げんざい)のようなしくみに進化(しんか)(新しいタブで開きます)していったと考(かんが)えられている。生命(せいめい)の起源(きげん)はまだ研究(けんきゅう)が続(つづ)く分野(ぶんや)であり、ここで紹介(しょうかい)した説(せつ)も有力(ゆうりょく)な仮説(かせつ)の一(ひと)つという位置(いち)づけだ。

確認問題

問題 1 / 4原始(げんし)の海(うみ)や大気(たいき)の中(なか)で、無機物(むきぶつ)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/origin-of-life-and-chemical-evolution/?from=print#quiz

  1. 原始(げんし)の海(うみ)や大気(たいき)の中(なか)で、無機物(むきぶつ)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)を何(なん)というか。

    • ◯ 窒素(ちっそ)固定(こてい)
    • ◯ 細胞内(さいぼうない)共生(きょうせい)
    • ◯ 光合成(こうごうせい)
    • ◯ 化学(かがく)進化(しんか)

    正解:化学進化
    無機物(むきぶつ)(新しいタブで開きます)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)を化学(かがく)進化(しんか)という。ミラーの実験(じっけん)はこの過程(かてい)を再現(さいげん)した実験(じっけん)である。

  2. 1953年(ねん)にミラーが、原始(げんし)大気(たいき)を想定(そうてい)したメタン・アンモニア・水素(すいそ)・水蒸気(すいじょうき)の混合(こんごう)気体(きたい)に放電(ほうでん)をくり返(かえ)す実験(じっけん)を行(おこな)った結果(けっか)、容器(ようき)の中(なか)にできたものは何(なに)か。

    • ◯ アミノ酸(さん)などの有機物(ゆうきぶつ)
    • ◯ 酸素(さんそ)
    • ◯ タンパク質(しつ)そのもの
    • ◯ DNAそのもの

    正解:アミノ酸などの有機物
    ミラーの実験(じっけん)では、容器(ようき)の中(なか)にグリシンやアラニンなどのアミノ酸(さん)をはじめとする有機物(ゆうきぶつ)ができ、化学(かがく)進化(しんか)が実際(じっさい)に起(お)こりうることを示(しめ)した。

  3. 深海底(しんかいてい)で高温(こうおん)の熱水(ねっすい)がふき出(だ)し、硫化(りゅうか)水素(すいそ)などの化学(かがく)物質(ぶっしつ)が豊富(ほうふ)で、化学(かがく)進化(しんか)が起(お)こった場(ば)の候補(こうほ)として注目(ちゅうもく)されている場所(ばしょ)を何(なん)というか。

    • ◯ 潮(しお)だまり
    • ◯ 熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)
    • ◯ 成層圏(せいそうけん)
    • ◯ オゾン層(そう)

    正解:熱水噴出孔
    熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう)の周辺(しゅうへん)は、硫化(りゅうか)水素(すいそ)などの化学(かがく)物質(ぶっしつ)が豊富(ほうふ)で、熱(ねつ)と化学(かがく)反応(はんのう)のエネルギーを利用(りよう)できる環境(かんきょう)があるため、有機物(ゆうきぶつ)が生(う)まれた場(ば)の候補(こうほ)とされる。

  4. 最初(さいしょ)の生命(せいめい)でRNAが遺伝(いでん)情報(じょうほう)の保持(ほじ)と触媒(しょくばい)としての働(はたら)きの両方(りょうほう)を兼(か)ねていたと考(かんが)える仮説(かせつ)を何(なん)というか。

    • ◯ 独立(どくりつ)の法則(ほうそく)
    • ◯ 細胞内共生説(さいぼうないきょうせいせつ)
    • ◯ RNAワールド仮説(かせつ)
    • ◯ ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく)

    正解:RNAワールド仮説
    RNAワールド仮説(かせつ)では、RNAが塩基(えんき)(新しいタブで開きます)配列(はいれつ)に遺伝(いでん)(新しいタブで開きます)情報(じょうほう)を持(も)ちながら、特定(とくてい)の立体(りったい)構造(こうぞう)を取(と)って酵素(こうそ)(新しいタブで開きます)のようにはたらいていたと考(かんが)える。

単元のポイント

  • 化学(かがく)進化(しんか) 原始(げんし)の地球(ちきゅう)で無機物(むきぶつ)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)
  • ミラーの実験(じっけん) 原始(げんし)大気(たいき)を想定(そうてい)したメタン・アンモニア・水素(すいそ)・水蒸気(すいじょうき)の混合(こんごう)気体(きたい)に放電(ほうでん)し、アミノ酸(さん)などの有機物(ゆうきぶつ)を作(つく)った実験(じっけん)
  • 熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう) 深海底(しんかいてい)で高温(こうおん)の熱水(ねっすい)がふき出(だ)す場所(ばしょ)。硫化(りゅうか)水素(すいそ)などが豊富(ほうふ)で、有機物(ゆうきぶつ)が生(う)まれた場(ば)の候補(こうほ)の一(ひと)つ
  • RNAワールド仮説(かせつ) 最初(さいしょ)の生命(せいめい)でRNAが遺伝(いでん)情報(じょうほう)の保持(ほじ)と触媒(しょくばい)の働(はたら)きの両方(りょうほう)を兼(か)ねていたと考(かんが)える仮説(かせつ)
問題を解く
単元のポイント
  • 化学(かがく)進化(しんか) 原始(げんし)の地球(ちきゅう)で無機物(むきぶつ)から簡単(かんたん)な有機物(ゆうきぶつ)、さらに複雑(ふくざつ)な有機物(ゆうきぶつ)へと変化(へんか)していく過程(かてい)
  • ミラーの実験(じっけん) 原始(げんし)大気(たいき)を想定(そうてい)したメタン・アンモニア・水素(すいそ)・水蒸気(すいじょうき)の混合(こんごう)気体(きたい)に放電(ほうでん)し、アミノ酸(さん)などの有機物(ゆうきぶつ)を作(つく)った実験(じっけん)
  • 熱水噴出孔(ねっすいふんしゅつこう) 深海底(しんかいてい)で高温(こうおん)の熱水(ねっすい)がふき出(だ)す場所(ばしょ)。硫化(りゅうか)水素(すいそ)などが豊富(ほうふ)で、有機物(ゆうきぶつ)が生(う)まれた場(ば)の候補(こうほ)の一(ひと)つ
  • RNAワールド仮説(かせつ) 最初(さいしょ)の生命(せいめい)でRNAが遺伝(いでん)情報(じょうほう)の保持(ほじ)と触媒(しょくばい)の働(はたら)きの両方(りょうほう)を兼(か)ねていたと考(かんが)える仮説(かせつ)