自由主義
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- 個人の自由や権利を大切にし、国家や王が不当に口を出すことをおさえようとする考え方。
- 19世紀には、憲法と議会による政治や、個人の自由な経済活動を求める考え・運動になった。
- ウィーン体制(新しいタブで開きます)のもとでおさえられたが、1830年の七月革命(新しいタブで開きます)や1848年の革命で再び高まった。
詳しく
背景
自由主義は、個人の自由や権利を大切にし、国家や王が不当に口を出すことをおさえようとする考え方である。17世紀のイギリスでは、ピューリタン革命(新しいタブで開きます)と名誉革命(新しいタブで開きます)を経て議会の力が強まった。
17世紀後半にロックが説いた思想は、アメリカ独立宣言(新しいタブで開きます)やフランスの人権宣言(新しいタブで開きます)に大きな影響を与えている。ロックは、政府は人々の生命・自由・財産を守るためにあると考えた。
考え方の中身
19世紀のヨーロッパでは、自由主義は、言論や出版の自由と、憲法と議会による政治を求める運動になった。政治の面では、憲法で国王などの支配者の力をしばり、議会を通じて法律や税を決めることを目ざした。ただし、選挙権は財産のある人に限るべきだと考える自由主義者も多かったのである。
経済の面では、国が商工業や貿易を細かく管理することに反対し、個人の自由な経済活動を求めた。その土台になったのが、アダム=スミスらの自由放任の考えである。
影響
ナポレオン(新しいタブで開きます)の没落後には、革命の前の王の支配を取りもどし、それを大国の力のつり合いで守ろうとするウィーン体制ができた。そのもとで、メッテルニヒ(新しいタブで開きます)が中心となったオーストリアなどの政府は、自由主義の運動をきびしくおさえた。しかし1830年の七月革命と1848年の革命で、自由主義の動きは再び高まっていく。
イギリスは1846年、外国の安い穀物の輸入を制限していた穀物法を廃止し、自由貿易へと進んだ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
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17世紀のイギリスで考えを説き、のちのアメリカ独立宣言やフランスの人権宣言に大きな影響を与えた人物は?
- ◯ メッテルニヒ
- ◯ ルイ14世
- ◯ コルベール
- ◯ ロック
正解:ロック
ロックは17世紀後半のイギリスで、人々の権利を守る政治の考えを説いた。その考えは、18世紀後半のアメリカとフランスの革命を支えた。メッテルニヒ(新しいタブで開きます)は、19世紀に自由主義をおさえた政治家である。外国から安い穀物が入るのを制限していた法律で、イギリスが自由貿易へ進むなかで1846年に廃止されたものは?
- ◯ 人身保護法
- ◯ 権利の章典
- ◯ 穀物法
正解:穀物法
穀物法は、地主を守るため1815年に定められた。工場などを経営する産業資本家らは、穀物の値段が高いと賃金も高くなるとして反対し、自由貿易を求めた。権利の章典と人身保護法は、17世紀のイギリスで定められた法である。自由主義の考え方として正しいものは?
- ◯ 個人の自由を大切にし、国が不当に口を出すことをおさえる
- ◯ 国が貿易をきびしく管理して、国に金や銀をためる
- ◯ 王の権力は神から授かったもので、だれも逆らえないとする
正解:個人の自由を大切にし、国が不当に口を出すことをおさえる
自由主義は、個人の自由や権利を大切にし、国が不当に口を出すことをおさえようとする考え方である。国が貿易を管理する考えは重商主義(新しいタブで開きます)、王の権力は神から授かったとする考えは王権神授説である。
単元のポイント
- 自由放任 国は経済にできるだけ口を出さず、個人の自由な活動にまかせればよいという考え。農業を富のもとと考えたフランスの重農主義者や、アダム=スミスが説いた
- 穀物法 外国から安い穀物が入るのを制限したイギリスの法律。地主を守るため1815年に定められ、工場などを経営する産業資本家らの反対で、1846年に廃止された